Topページへ がんの診断法
センチネルリンパ節生検:
早期がんでは最初に転移するリンパ節を検査し不要な郭清は避けるため、最初に流れ込み最初に転移するはずのセンチネル(見張り)リンパ節(数個)を特定し切除して調べると、その他の多数のリンパ節郭清が必要性か否かの判断ができます。今までの手術では、全てのリンパ節郭清を行ってきました。腫瘍マーカー:
がん細胞の目印になる物質の総称で、がんの時に血液や尿の中にでてくるため、濃度を測定することによりがんの治療効果と経過の観察、再発の発見に利用します。 肝がんの時にはAFP、前立腺がんの時にはPSAなどを測定します。ダブルバルーン内視鏡検査:
小腸全域へ挿入し、小腸病変の診断と治療を可能にした「ダブルバルーン内視鏡」が自治医大消化器内科の山本博徳講師により開発され、世界中に普及しつつあります。小腸は胃と大腸の間にあり、長さは6〜7メートルあり診断が不可能といわれ、また、小腸の病気は少ないとされてきましたが、ダブルバルーン内視鏡検査により、小腸腫瘍、小腸出血、小腸狭窄、小腸ポリープ、鉄欠乏性貧血、クローン病などの診断と治療ができます。ERCP検査:
逆行性膵胆管造影法のことです。主として、膵疾患や胆道疾患の診断、十二指腸乳頭病変の診断、治療としては乳頭切開術や胆管ドレナ−ジ術にもちいられています。マルチへリカルCT:
全断面を十数秒で2ミリ間隔で高速撮影できる放射線による断層撮影装置です。患者は健診台の上に横たわり、穴のあいた機械の中を通過するだけで撮影できる。特に5ミリの早期肺がんを発見するために有用です。CT検査:
コンピュータ断層撮影法のことで、X線を当てて得られた画像をコンピュータで解析し、断層画像を合成(脳、肺、心臓、肝臓、膵臓、腎臓などを輪切りにした画像)して体内のようすを詳細に調べることにより、がんなどの病変を容易に発見できる検査です。MRI検査:
磁気共鳴画像検査のことです。体内にある弱い磁気を強力な磁気や電波で揺さぶり、体内の臓器のようすを画像化する検査です。
CT検査に比べ、組織のコントラストが高いので脳の白質と灰白質の区別、また椎間板の髄核と線維輪などの区別ができます。骨や空気からの妨害がないため、脊柱管の中の脊髄の診断が可能となります。また造影剤を使用せずに血管を映し出すことができ、X線被爆もないなどの特徴があります。
一方、CT検査に比べての欠点は、撮影時間が長く、対象となる患者さんの体内にペースメーカーや心臓の人工弁などの金属がある場合は検査ができません。石灰化した物質やガスなどの検出が不向きで、撮影時に金属性の大きな騒音が発生します。超音波検査:
超音波を体外から発射し、返ってきた反射波を受信した画像を見ます。臓器に異常があると、その反射時間にズレが生じ、異常な画像所見として見つかります。心臓超音波検査や腹部超音波検査が普及しております。胎児の性別の診断も簡単に行え、副作用も全くありません。PET検査:
ポジトロン断層撮影法という新しい検査法で、ポジトロンを放出する薬剤(FDG)を静脈から注入し、FDGが取り込まれたがん病巣(原発性がんおよび転移がん)を全身から検出するものです。検査は30分位かかります。PET検査での放射線被ばくは、検査一回あたり、2〜4mSvとごく微量ですのでほとんど心配ありません。PET検査は頭頚部がん、肺がん、大腸がん、食道がん、膵がん、子宮がん、卵巣がん、甲状腺がん、乳がん、悪性リンパ腫、骨腫瘍、悪性黒色腫などのがん診断にも役立ちます。しかし、胃がん、肝がん、胆道がん、腎がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、白血病などの診断はできません。マンモグラフィー:
乳房(乳腺も含む)をレントゲンで撮影する装置で、乳がんを診断する有力な方法です。乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚撮影します。触診では判らないような早期乳がんの腫瘤やがんに特有な微細石灰化を見つけることができます。マンモグラフィーによる乳がん検診は、1年に1度受けるとよいです。レーザー操作型内視鏡(開発中) :
口から食道・胃などに挿入し、内視鏡の先端からレーザーが照射され、食道・胃などの粘膜を0.1ミリの深さまで進入し、上下左右に移動して顕微鏡で覗くと同じような精密な、細胞画像がモニター面に浮かび上がらせる内視鏡です。画像を1000倍に拡大すると、細胞の核や異型を映し出すことにより、がんかどうかその場で診断することができるようになります。顕微鏡CT(開発中) :
X線を当てる幅を通常のCTの1センチメートルから1000分の10ミクロンと細かくして解像度を高めると、従来の30倍の拡大画像が得られるので、微小がんを発見することが可能になります。