1. 上咽頭がんの病期
I期:がんが上咽頭にとどまっている状態。
II期:がんが中咽頭(咽頭後壁、口蓋扁桃、軟口蓋など)や鼻腔などの隣の部位に拡がっているがリンパ節転移がない、咽頭側方への拡がりがあるか鎖骨上のリンパ節以外の片側のリンパ節転移がある(A)。がんが上咽頭にとどまっていてもがんと同じ側の6cm以下の頸部リンパ節転移がある、あるいは咽頭側方から頭蓋底付近へのがんの浸潤がある(B)状態。
III期:がんが骨組織や副鼻腔に拡がっているか、両側の6cm以下の頸部リンパ節転移がある状態。
IV期:がんがさらに広範に浸潤し、頭の中(頭蓋内)、脳神経、眼窩、下咽頭などへ拡がる、頸部リンパ節転移が6cmを超えるか、転移が鎖骨上までおよぶ、遠隔転移を認めるといった状態。
2. 中咽頭がんの病期
I期:腫瘍がT1の大きさで頸部リンパ節転移がない場合。
II期:腫瘍がT2の大きさで頸部リンパ節転移がない場合。
III期:腫瘍がT1またはT2の大きさで、同側の頸部に3cm以下のリンパ節転移が1個のみ認められる場合。
腫瘍がT3の大きさで頸部リンパ節転移がないかあるいは同側の頸部に3cm以下のリンパ節転移が1個のみ認められる場合。
IV期:腫瘍がT4になった場合。
頸部リンパ節転移が2個以上認められる、あるいは3cmを超える大きさになる、あるいは反対側の頸部に出現した場合。
遠隔転移(腫瘍が頸部以外の離れた場所に転移すること)が認められた場合。
3. 下咽頭がんの病期
I期:がんが下咽頭のひとつの部位にとどまるかその大きさが2cm以下であり、頸部のリンパ節には転移がおよんでいない状態。
II期:がんが下咽頭のひとつの部位にとどまらず隣の部位にまで拡がっているが、喉頭の中には入り込んでいないか、がんの大きさが2cmより大きく4cm以下であり、頸部のリンパ節にも転移がおよんでいない状態。
III期:がんが下咽頭のひとつの部位にとどまらず隣の部位に拡がっており、かつ喉頭の中に入り込んでいて、声帯(声をだすところ)が動かない状態か、がんの大きさが4cmを超えるか、がんと同じ側の頸部リンパ節に3cm以下の転移が1個ある状態。
IV期:がんが下咽頭にとどまらず周囲組織(骨、軟骨、筋肉など)に拡がっている状態か、頸部リンパ節への転移が6cm以上になったり2個以上あったり、がんと逆側の首に出てきた状態か、他の臓器(肺、骨など)に転移している状態。