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病院の選び方と受診法

【外科系の診療科を受診する場合】

 外科系の診療科:外科、呼吸器外科、消化器外科、循環器外科、内分泌外科、整形外科、形成外科、産婦人科、脳神経外科、耳鼻科、眼科、皮膚科、泌尿器科、小児外科、麻酔科、救急室などですが、診療科名については、病院により名称は異なるようです。受診する際、 自分の病気と健康状態をメモして持参しましょう。 (参考資料)
 厚生労働省が「手術数の多い病院は、治療成績がいい傾向にある」という考え方です。2005年4月から個人情報保護法が施行され、患者の求めに応じて診療記録を提供することが義務付けられました。患者がセカンドオピニオンを望んだ場合に、資料を用意してくれると思います。

病院の選択から退院までの流れ <(1)〜(24)までを参考にして下さい。>

I. 病院の選び方について

(1)日本医療機能評価機構(http://jcqhc.or.jp/html/index.htm)の認定病院になっている病院を選ぶとよいでしょう。
(2)「手術数実績」のある、手術症例数の多い病院を選ぶとよいでしょう。(下記を参照)
(3)手術数が多い病院や評判のよい病院を市販の雑誌(下記の参考文献を参照にし、全国・地域別に掲載してある中)から選び、かかりつけ医より紹介状を書いてもらうとよいでしょう。
(4)通院中の患者さんの評判やかかりつけ医よりのアドバイスなども参考にしましょう。
(5)ホームページを開設している施設も多いので、どのような手術が得意であるか、専門医が何人いるかなどを調べるとよいでしょう。
(6)手術以外に放射線治療や化学療法ができるかも調べておきましょう。

II. 病院の受診法について

(8)紹介状と可能であれば資料(特にがんの場合には診療記録、検査記録、画像フィルムなど)を持参しましょう。
(9)執刀する医師について、その医師の得意分野は何かを調べるとよいでしょう。
(10)診断と治療法(手術、放射線治療、化学療法)の選択と危険性や副作用などをたずねましょう。
(11)他の治療法のメリットとデメリットなどをたずねましょう。
(12)手術のインフォームドコンセントについては、十分説明を受けて納得してからサインしましょう。
(13)肝臓がんではラジオ波凝固治療(こちら)、前立腺がんでは小線源療法(こちら)、乳がんの手術では乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検(こちら)、脳腫瘍ではサイバーナイフ治療(こちら)やガンマナイフ治療(こちら)、心臓手術ではオフポンプバイパス手術(こちら)、心臓カテーテル治療では薬剤溶出ステント挿入術(こちら)等があります。腹腔鏡手術(こちら)も急速に普及し、ソケイヘルニア切除、虫垂切除、脾摘、胃潰瘍穿孔の修復、胆のう切除、胆石切除、子宮摘出、卵巣摘出、早期胃がん切除、早期大腸がん切除、前立腺がん切除が可能になってきました。これらの手技は、技術的に高度であるので、自分のがんの治療法として適応になるのであれば、その病院で実施してもらえるか、他の病院を紹介してもらえるかなどを確認しましょう。
(14)医師や看護師からの入院前の説明時(入退院について、手術内容、手術の立会い、術後の説明)には、親族1人以上に立ち会ってもらいましょう。
(15)納得がいかなければ病院を替えて、他の医師にセカンドオピニオン(こちら)を求めましょう。

以前、厚生労働省が定めた「手術数実績と施設基準」は下記のとおりです。(詳細はこちら

 1)頭蓋内手術は、年間50例以上(専門医が実施する場合は30例以上)
 2)心臓手術は、年間100例以上
 3)心カテーテル術は、年間100例以上
 4)肺がん手術は、年間50例以上(専門医が実施する場合は30例以上)
 5)前立腺・膀胱がん等手術は、年間10例以上(専門医が実施する場合は6例以上)
 6)肝・膵臓がん等手術は、年間10例以上(専門医が実施する場合は6例以上)
 7)食道がん等手術は、年間5例以上(専門医が実施する場合は3例以上)
 8)心筋焼灼術は、年間50例以上(専門医が実施する場合は30例以上)
 9)卵巣・卵管がん等手術は、年間10例以上(専門医が実施する場合は6例以上)
 10)頭頸部がん手術は、年間5例以上(専門医が実施する場合は3例以上)
 11)黄斑下手術等は、年間50例以上(専門医が実施する場合は30例以上)
 12)鼓室形成手術等は、年間50例以上(専門医が実施する場合は30例以上)
 13)靭帯断裂形成手術は、年間10例以上(専門医が実施する場合は6例以上)
 14)人工関節置換術は、年間50例以上
 15)乳児外科手術は、年間20例以上

【内科系の診療科を受診する場合】

内科系の診療科:一般内科、小児科、精神科、神経内科、診療内科、呼吸器内科、腎臓内科、消化器内科、循環器内科、血液内科、感染症科、糖尿病・内分泌科、膠原病・リウマチ内科などですが、診療科名については、病院により名称は異なるようです。

(16)日本医療機能評価機構(http://jcqhc.or.jp/html/index.htm)の認定病院になっている病院を選ぶとよいでしょう。認定病院には経験豊な医師がおり、高度の医療設備が整っています。
(17)診断と治療法(手術、放射線治療、化学療法)の選択と危険性や副作用などをたずねましょう。
(18)他の治療法のメリットとデメリットなどをたずねましょう。
(19)初診時は、健康保険証を必ず持参しましょう。
(20)初診時は、検査があるかも知れないので、朝食と水をとらないで行きましょう。
(21)初診時は、下記の要領でまとめたメモ (参考資料) を持参し担当医の質問に手際よく答えましょう。
 ・症状:(例) せき、熱、腹痛など
 ・経過:いつから 痛みの有無
 ・家族既往歴:父母兄弟姉妹が、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などにかかったことはないか?
 ・既往歴:今までにかかった病気(手術)の名前と病気になった年月日
 ・生活習慣:服用している薬の有無、喫煙・飲酒の有無、便通、体重の変動
(22)症状を述べる時に、胃炎、大腸炎、肺炎など自分で診断した病名を言わないようにしましょう(医師が不快になります)。
(23)受付終了時間の間際には、行かないようにしましょう(医師、看護師、事務員などに嫌われます)。
(24)聞きに行く時間がない時は、検査データを電話で教えてもらいましょう。

【参考文献】
1)いい病院 2009 全国&地方別ランキング. 週刊朝日 MOOK 30号 2009年3月1日発行 657円
2)病院の実力 2009. 読売ウィークリー 2009年6月11日発行 650円