Topページへ
病気の話
 
温泉について         関連トピックス・レジオネラ肺炎温泉と健康管理

  Q1:温泉とはどういうものをいいますか?
  Q2:日本人が抱く温泉像のイメージと現実の違いは何ですか?
  Q3:現在の温泉はどうなっていますか?
  Q4:現在の温泉の問題点は何ですか?
  Q5:温泉の利用方式にはどのようなものがありますか?
  Q6:源泉掛け流れ温泉はどこにありますか?
  Q7:温泉旅館がレジオネラ肺炎を起さないための対策は何ですか。
  Q8:温泉のお湯からレジオネラ菌を検出する方法と検査料を教えてください。

Q1:温泉とはどういうものをいいますか?

A1:1948年に制定された温泉法では、湯温が25℃以上であるか、または19物質のうちひとつでも規定以上存在することの条件が満たされた場合を温泉といいます。

Q2:日本人が抱く温泉像のイメージと現実の違いは何ですか?

A2:日本人のイメージとしては湯槽は源泉から引かれた温泉だけで満たされていて、お湯は大量に供給され使い捨てで湯船からあふれ、24時間いつでも入れると多くの人が思っております。
 現実の姿は温泉として引いてきたお湯を濾過、消毒、水の添加、過熱して適温にして、再利用する方式が多くなってきております。温泉自体が細菌(特にレジオネラ菌)の繁殖に適しているために、お湯の管理を厳しくし、お湯の中に塩素を投入し細菌繁殖を防いでいるホテルも多いのです。

Q3:現在の温泉はどうなっていますか?

A3:温泉は 1)自然に湧き出す自噴型 2)ポンプで地中深くからくみ出す動力利用型の2つに分かれます。2000年度には温泉の源泉数は飛躍的に増えて12,873カ所になりました。また、温泉を利用した公衆浴場は2000年度で6,245カ所で著しく増加しておりますが、その内訳は、自噴型が約30%で、残りの70%は地中深くから無理矢理にポンプでくみ出す動力利用型です。2001年の全国総湧出量は毎分約261万lになりますが、源泉数は増加しても、湧出量は減少しています。

Q4:現在の温泉の問題点は何ですか?

A4:全国約22,000施設のうち約70%がお湯を循環させているのに、「源泉100%」と嘘の表示をしていました。また愛知県吉良町の吉良温泉では、10年前より源泉が枯渇し、水道水を沸かしていたにもかかわらず、「天然温泉」とパンフレットにうたって営業を続けていたことが明らかになっています。毎日地下からくみ上げている温泉の量は東京ドーム3杯分、38億リットルです。温泉数の増加や浴槽の大型化で湯量は慢性的に不足しています。このためお湯を加えたり、循環させている温泉が多くなっています。このように本来天然温泉と考えられていた「源泉かけ流し温泉」は極めて少なくなっているのが現状です。

Q5:温泉の利用方式にはどのようなものがありますか?

A5:循環式と源泉毎日換水型掛け流し式の2種類があります。源泉毎日換水型掛け流し式は源泉から引いてきた温泉のお湯を100%湯槽の中に常時流し込んでおり、通常、お湯は浴槽(このタイプの浴槽を厚生労働省では毎日完全換水型浴槽と呼んでいます)からあふれ出ています。お湯を再利用しない方法です。
 これに対し循環式は源泉から引いた温泉のお湯を湯槽に入れ、湯槽の中にある吸い込み口からお湯を外に取り出し、ごみ、垢、細菌などを取り除き、加熱したものを再び浴槽(このタイプの浴槽を厚生労働省では連日使用型循環浴槽と呼んでいます)へ循環させる方式です。この場合には循環させる機械(特にポンプ)の中で細菌の繁殖が起こり易いといわれております。そのために塩素自動注入器で一定量の塩素を投入し細菌の繁殖を防止するよう厚生労働省よりの通達があります。浴槽や循環ろ過装置や配管の内部表面に、ぬるぬるした膜(生物膜、バイオフィルム)ができ、この中にレジオネラ菌が寄生するアメーバが繁殖します。洗面場に冷水栓と温水栓がありますが、循環式の温泉水を利用している温水栓から出るお湯がレジオネラ菌に感染している場合も考えられますので注意が必要です。

Q6:源泉掛け流れ温泉はどこにありますか?

A6:比較的安全と考えられている源泉掛け流れ温泉は次のウェブサイトをご覧ください
   源泉温泉一覧

Q7:温泉旅館がレジオネラ肺炎を起さないための対策は何ですか。

A7:連日使用型循環式浴場について
   1)連日使用型循環式を毎日換水型掛け流し式に変更する
   2)塩素を十分量投入する(塩素自動注入機と塩素残留量の測定装置の設置)
   3)連日使用型夕ンクへの配管やポンプを洗浄・殺菌する(週1回以上)
   4)連日使用型循環式では定期的に、週1回位の割合で換水しなければならない
   5)定期的にレジオネラ菌の検査をする(連日使用型循環式では年2回以上、)
     毎日換水型掛け流し式では年1回以上)
   6)打たせ湯、ジェットバス、ジャグジー湯、薬湯などはレジオネラ菌が増殖し)
     易いので、清掃に注意し、塩素を十分量投入する
   7)濾過装置の清掃・殺菌を完全に行う(週1回以上)
   8)スラム(ぬるぬるした付着物)、スケール(鉱物の固い付着物)、錆こぶ などに付着したアメーバ
   に多数のレジオネラ菌が生息しているため、塩素の殺菌効果が及ばなくなります。この部分を十
   分に清掃して取り除くことが必要
   9)貯湯夕ンクは常に60°C以上に保つ
   10)循環式浴槽水はシャワーや打たせ湯に使用しない

Q8:温泉のお湯からレジオネラ菌を検出する方法と検査料を教えてください。

A8:検査したい温泉のお湯を減菌した容器に約1リットル採取し、直ちに検査所に届けます。検体の温泉のお湯を孔径0.22μmの減菌メンブランフィルターで吸引濾過し、このメンブランフィルター上に集められたレジオネラ菌を選択培地に塗抹、培養し検出します。通常、10日前後で結果が判明します。検査料は1件あたり2万円前後です。