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クモ膜下出血(脳動脈瘤破裂)

  Q1:クモ膜下出血(脳動脈瘤破裂)とはどのような病気ですか?
  Q2:脳動脈瘤の発生頻度と破裂の頻度はどうなっていますか?
  Q3:クモ膜下出血の診断はどのようにしますか?
  Q4:クモ膜下出血の再発の可能性はありますか?
  Q5:クモ膜下出血後に気をつけることはなんですか?
  Q6:クモ膜下出血の治療はどのように行いますか?

Q1:クモ膜下出血(脳動脈瘤破裂)とはどのような病気ですか?

A1:本人が、気がつかない状況の中で脳の動脈の壁に先天的の弱い部分(脳の動脈の分岐部)が、加齢による動脈硬化や高血圧などが加わって風船のように膨らみ、こぶ状のになった部分を脳動脈瘤と呼びます。これが何らかの原因で破れて出血し、クモ膜(髄膜とか脳膜といわれるものの一部)に広がった場合をクモ膜下出血と呼びます。この動脈瘤は脳ドックなどの検査で、破裂する前に見つかることもあります。脳動脈瘤は、破れるまでは何も症状を起こしません。一旦、脳動脈瘤が破れクモ膜下出血が起ると死亡率は非常に高くなります。

Q2:脳動脈瘤の発生頻度と破裂の頻度はどうなっていますか?

A2:一般住民の脳動脈瘤の発生頻度は、人口10万人当たり2,000〜5,000人(2〜5%)です。この病気の破裂の頻度は米国のデータでは年間0.05%と極めて低いと報告されています。2005年のクモ膜下出血による死亡者数は、男性5,689人、女性9,194人です。

Q3:クモ膜下出血の診断はどのようにしますか?

A3:クモ膜下出血の診断は頭部CT検査が最も有効です。動脈瘤の破裂した場所を発見するためにはCT検査ではなく、血管撮影検査が必要です。最近では、危険の少ない頭部MRAや、3D-CTAと呼ばれる新しい画像診断法が使用されております。脳動脈瘤が血管造影で発見された場合は、医師と相談の上、大きさが0.5cm〜1cm以上の時にはクリッピング手術や細いプラチナ製コイルを詰めて塞ぐ手術を行うか、そのまま何もせずに経過観察するかを決めます。

Q4:クモ膜下出血の再発の可能性はありますか?

A4:一度破裂した動脈瘤は発症1日以内に再出血のピークがあり、約20%が2週間以内に再出血するといわれております。

Q5:クモ膜下出血後に気をつけることはなんですか?

A5:脳血管れん縮(けいれんしながら収縮すること)が4日目〜3週間の間におこることが多いのです。その結果、クモ膜下血腫が発生し脳血管がれん縮し、血液の流れが悪くなります。意識状態が悪くなったり、話すことができなくなったり、手足の麻痺などが起ります。この他、脳で作られる水の流れや吸収が障害されて、水頭症という脳室や脳の外側に髄液が過剰に貯留することもあります。

Q6:クモ膜下出血の治療はどのように行いますか?

A6:クモ膜下出血がおこると脳動脈瘤の再出血を防止するために、開頭して破裂した脳動脈瘤の部分に金属のクリップをかけるクリッピング手術と動脈からカテーテルでプラチナの細いコイルを脳動脈瘤の中に詰め込む動脈瘤塞栓術を行い再破裂を予防します。水頭症に対しては脳室ドレナージを行い脳圧を下げます。薬物療法として、血流量を増加させる目的で血漿製剤と血管拡張剤を用います。