Topページへ 低髄液圧症候群
Q1:低髄液圧症候群とはどのような病気ですか?
Q2:低髄液圧症候群ではどういう症状がみられますか?
Q3:低髄液圧症候群の診断はどのようにおこないますか?
Q4:低髄液圧症候群ではどのような治療を受けますか?
Q5:慢性疲労症候群との関連はありますか?
Q1:低髄液圧症候群とはどのような病気ですか?
A1:低髄液圧症候群とは、交通事故による鞭打ち症やスポーツ外傷などにより髄液が漏れ、髄液圧が低下するために種々の症状が出てきます。髄液の産生が少なくなったり、漏れる量が多くなると、髄液量が少なくなり、脳や脊髄が下がります。髄液は脳室およびクモ膜下腔を囲む空間を満たす液体で60〜150mlあり脳脊髄を保護するクッションの働きをしています。漏れ易い場所は、頸胸椎移行部に多いようです。2000年1月ごろから低髄液圧症候群が知られるようになり、日本全国に30万人位の患者がいます。
Q2:低髄液圧症候群ではどういう症状がみられますか?
A2:交通事故やスポーツ外傷などで頭や腰を打ち鞭打ちになった人の中で髄液が漏れて髄液圧が低くなった人に発生しますが、めまい、頭痛、はきけ、厳しい倦怠感、脱力、集中力・思考力・記憶力の低下、視力障害、首がしめつけられた感じ、後頭部から首にかけての鈍痛、常に肩が凝った状態、背中の痛み、あごの違和感、のどの痛みなどの症状がみられます。 交通事故後の後遺症がすっきりしない人は、髄液圧症候群の可能性がありますので、髄液の漏れがないか検査を受けましょう。
Q3:低髄液圧症候群の診断はどのようにおこないますか?
A3:Gd造影脳MRI、RI脳槽・脊髄腔シンチグラム、MRミエログラフィー、CTミエログラフィーなどで髄液漏出像を発見したり、髄液圧を測定して髄液圧の低下により診断します。
Q4:低髄液圧症候群ではどのような治療を受けますか?
A4:安静臥床にして、水分補給します。入院して点滴を受けるケースもあります。硬膜外自家血注入は通称ブラッドパッチとよばれ、漏出部位の脊椎硬膜外腔に自分の静脈血を注入し、血液が糊状に凝固し癒着をする事によって漏れを塞ぐ方法で行います。ブラットパッチで治療した患者数は1,000名以上いるそうです。上記の治療法で改善が見られない場合、漏出部位に外科的手術を行う場合があります。
Q5:慢性疲労症候群との関連はありますか?
A5:原因不明の低髄液圧症候群患者の20%が慢性疲労症候群と考えられています。欧米では交通事故やスポーツ傷害のあとに慢性疲労症候群を訴える患者が多いようです。慢性疲労症候群と言われてきた方たちが低髄液圧症候群の治療を受け良くなる場合もあるので、関連があると思われます。