Topページへ 一過性脳虚血発作
Q1:一過性脳虚血発作とはどういうものですか?
Q2:一過性脳虚血発作の症状は何ですか?
Q3:どのような検査で診断するのですか?
Q4:治療としてはどうなのですか?
Q5:一過性虚血発作で注意すべきことは何ですか?
Q1:一過性脳虚血発作とはどういうものですか?
A1:一過性脳虚血発作(TIA:Transient ischemic attack)とは脳の血行障害によって起こった脳神経障害で、数時間〜数日で症状が改善するものをいいます。突然、手、足、半身が動かなくなりますが、しばらくすると症状が全て消失します。一過性脳虚血発の原因は、動脈硬化のある血管にできた血栓がはがれて、脳内の細血管に一時的に詰まって閉塞を起こします。しかし、詰まった血栓が溶解されると血行が正常になり、症状は改善します。一過性脳虚血発作の原因は、脳血流全体が低下する低血圧、局所的に血流が低下して心臓や頚動脈から小さな血栓が流れて一時的に小梗塞を起こします。
Q2:一過性脳虚血発作の症状は何ですか?
A2:脳梗塞の30%の人にTIAと呼ばれる前触れ発作が見られます。TIAの症状としては運動障害として、ふらふらしてまっすぐ歩けない、感覚障害として、片方の手足のしびれ、片足を引きずる、手足から急に力がぬける、ものにつまずき易い、知覚障害として、片方の目が一時的に見えなくなる、物が二重に見える、言語障害として、言葉がでなかったり・理解できない、バランス感覚の障害として、急にめまいがするようになったなどです。これらの症状は通常2〜15分、長くても24時間以内に完全に消失して元の状態に戻ります。そのまま放置しておくと、5年以内に脳梗塞へ移行する人が20〜40%ぐらいいると報告されています。TIAの症状が起きたら、症状が改善しても、必ず病院へ行くようにしましょう。
Q3:どのような検査で診断するのですか?
A3:虚血性病変(局所の血流低下による病変)であるTIAには鋭敏なMRIの画像で脳梗塞の状態を知ることができます。次に、脳血管の狭窄、閉塞などを調べるそのために、MRA(MRIを用いた血管撮影)で調べます。病変がはっきりしない場合は、脳血管撮影が必要です。静脈穿刺でラセン回転によるCT装置で立体血管撮影を行うことも出来ます。通常のCTは出血性病変には鋭敏ですが、虚血性病変(局所の血流低下による病変)にはあまり鋭敏ではないので適用外です。
Q4:治療としてはどうなのですか?
A4:まず内科的に脳血栓を防止することにより、脳血流増加を計ります。更に頚動脈狭窄の場合は手術で動脈硬化を取り除く内膜剥離術を行います。また、細長い風船をカテーテルで頚部病変にまで送って、風船をふくらませることで狭窄部を広げたり、筒状のメッシュを病変に送り風船で拡張させ再狭窄を防ぐことも行われています。
Q5:一過性虚血発作で注意すべきことは何ですか?
A5:脳梗塞に対し、動脈硬化を予防することが大切です。塩分の取りすぎも中性脂肪を増し脳の細い血管の変性狭窄を引き起こします。禁煙しましょう。