Topページへ 統合失調症(精神分裂病)
Q1:統合失調症の名称について
Q2:統合失調症はどのような病気ですか?
Q3:統合失調症にかかり易いのはどんな人ですか?
Q4:統合失調症はどのような特徴をもっていますか?
Q5:統合失調症の症状はどのようなものですか?
Q6:統合失調症の診断はどのようにしますか?
Q7:統合失調症の治療法はどうなっていますか?
Q1:統合失調症の名称について
A1:日本精神神経学会の理事会で2002年1月19日、わが国で用いられてきた「精神分裂病」を「統合失調症」に名称を変更しました。新しい名称は2002年8月に横浜市で開かれる世界精神医学会で、世界に広くアピールすることになりました。病名を変えた最大の理由は、「精神分裂病」という名称が、精神全体が分裂していて治らない病気のような印象を与え、患者さんの人格の否定や差別や偏見を生み出しているのを是正するためです。精神医学会と治療薬の進歩で大多数の人が治るようになりました。
Q2:統合失調症はどのような病気ですか?
A2:脳の働き(機能)が障害されて、現実を正しく判断できなかったり、感情のコントロールや正しい意思決定ができなくなったり、よい対人関係をもつことが困難になる病気です。統合失調症にかかっても、専門医の診察を受けて適切な薬物療法やリハビリテーションなどの治療を行えば、治療ができ自立した生活を送ることができます。
Q3:統合失調症にかかり易いのはどんな人ですか?
A3:統合失調症は100〜120人に1人が罹患する最も多い精神病の一つであります。年齢に関係なく発病しますが、14歳から35歳代頃までの発病が多いのです。一卵性双生児では、どちらか1人が発病していて、さらにもう1人が発病する可能性は30%といわれています。
Q4:統合失調症はどのような特徴をもっていますか?
A4:分裂病質の特徴として、1)非社交的、無口、控えめ、堅苦しい、変人、2)内気、臆病、繊細、敏感、神経質、激昂、自然と書物の愛好者、3)従順、善良、温和、無頓着、鈍感などがみられます。 統合失調症では、神経伝達物質が過剰に働いてしまうことで、情報伝達に混乱をきたして色々の症状が出現します。親族に統合失調症にかかった人がいる場合の発病率はやや高くなります。最近、統合失調症に関係すると思われる遺伝子がいくつか確認されたとの報告があります。
Q5:統合失調症の症状はどのようなものですか?
A5:統合失調症でみられる症状は多彩です。誰かが監視している、誰かが自分をあやつるなどの妄想、現実にはない声に話しかけられたり、命令されたりする幻聴が現われます。混乱した思考とまとまりのない会話や行動、落ち着きのなさ、まとまりのない知覚、感情の不安定さ、感情鈍麻などが現われます。思考内容の貧困化、意欲減退、閉じこもり、注意・集中力の障害などもみられます。
Q6:統合失調症の診断はどのようにしますか?
A6:急性期の症状としては1)妄想(妄想気分、妄想知覚、妄想着想)、2)思路の障害(話題に一貫性がなく矛盾や飛躍している)、3)幻覚(幻聴、まれに幻視)、4)自我意識の障害(自分の行動が他に操られている)、5)感情障害(喜怒哀楽に乏しく、無関心、冷淡)、6)意欲障害(根気がなく、怠惰な生活)、7)行動障害(同じ場所に同じ姿勢でうずくまる。空笑、ひとりごと)、8)対人関係(自分の世界に閉じこもる、食事や薬物の拒否)などがみられますが、専門家が診察すれば容易に診断できます。
Q7:統合失調症の治療法はどうなっていますか?
A7:統合失調症の治療法の基本は薬物療法です。統合失調症治療薬には抗精神病薬、持効性抗精神病薬、非定型抗精神病薬などがあります。その他、病状の回復や程度に応じた精神療法やリハビリテーションも行われます。症状が激しい時期の治療には抗精神病薬が特に効果を発揮します。急性期でも慢性期でも、再発を防ぎ精神療法やリハビリテーションをスムーズに進めていくためには、長期にわたる薬物をきちんと飲み続けることが必要です。薬物療法は、薬を止めると再発の可能性が高くなります。