Topページへ ナルコレプシー
Q1:ナルコレプシーとは、どんな病気ですか?
Q2:ナルコレプシーの症状は、どのようなものがありますか?
Q3:ナルコレプシーの発生頻度は、どのくらいですか?
Q4:ナルコレプシーは遺伝しますか?
Q5:ナルコレプシーの検査は、どのようにしますか?
Q6:ナルコレプシーの治療は、どのように行いますか?
Q7:ナルコレプシーを予防するための注意事項は何でしょうか?
Q8:居眠りの原因となる病気にはナルコレプシー以外にどんなものがありますか。
Q1:ナルコレプシーとは、どんな病気ですか?
A1:日中に突然強烈な眠気(睡眠発作)に襲われ、時と場所に関係なく居眠りを何回も繰り返す疾患です。授業中や仕事中に居眠りしてしまいます。数分から十数分眠り込んでしまうと、短い睡眠でも眠気がすっきりと解消されます。睡眠麻痺といういわゆる「金縛り現象」がみられ、全身が麻痺して身体が動かず、声も出ません。頭部外傷、手術、大出血、睡眠不足の続いた時など、大きな身体的ストレスが加わった直後に発症する場合があります。原因は不明ですが、脳内ホルモン「オレキシン」という覚醒を促すホルモンの働きが悪くなっているようです。
Q2:ナルコレプシーの症状は、どのようなものがありますか?
A2:睡眠発作、情動脱力発作(力が抜ける)、入眠時幻覚、睡眠麻痺(金縛り現象)が4主徴とされています。この他に、夜間の熟眠困難、複視、頭痛、頭重を訴えることもあります。睡眠・覚醒のリズムが乱れるために、過剰な眠気が日中繰り返します。情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠発作、睡眠麻痺がみられます。
Q3:ナルコレプシーの発生頻度は、どのくらいですか?
A3:発生頻度は約0.05%で、10代から20代前半に集中しております。日本人の有病率は1万人あたり16〜18人、700人〜1000人に1人、全国で10〜20万人と考えられます。
Q4:ナルコレプシーは遺伝しますか?
A4:日本人のナルコレプシー患者では、白血球の血液型であるHLA(ヒト白血球抗原 Human Leukocyte Antigen)のDR2の中のDR15という遺伝子が陽性になります。
Q5:ナルコレプシーの検査は、どのようにしますか?
A5:問診、日中のポリグラフ検査、終夜睡眠ポリグラフ検査、睡眠潜時の反復検査、覚醒維持検査、血液検査、睡眠記録表などを実施します。オレキシンを測定することによりナルコレプシーの診断がより正確になります。 ナルコレプシー患者さんは、入眠する時、正常者のようにノンレム睡眠に入るのではなく、目のさめた状態から直ちにレム睡眠に入るのが特徴です。
Q6:ナルコレプシーの治療は、どのように行いますか?
A6:薬により症状は軽減しますが、生活習慣を改善することが必要です。治療は、昼間は覚醒作用のある薬、夜は睡眠をよくする薬を服用します。薬物療法は、夜間睡眠障害がある場合は、入眠と睡眠の持続を改善する睡眠導入剤やクロルプロマジンなどの向精神病剤を投与します。入眠時幻覚や睡眠麻痺には、クロミプラミンを入眠前に投与します。
Q7:ナルコレプシーを予防するための注意事項は何でしょうか?
A7:規則正しい生活と長期間の通院・服薬が必要になります。症状は経年的に軽くなる傾向があります。
Q8:居眠りの原因となる病気にはナルコレプシー以外にどんなものがありますか。
A8:日中に強い眠気に襲われる疾患は、下記の疾患などがあります。
(1)睡眠時無呼吸症候群
(2)睡眠不足
(3)真性過眠症
(4)特発性過眠症
(5)反復性過眠症(周期性過眠症)
(6)覚醒不全症候群
(7)うつ病(双極性)
(8)季節性うつ病
(9)周期性四肢運動障害
(10)むずむず脚症候群
(11)薬物・アルコールの慢性使用
(12)身体疾患・神経疾患の一部
(13)心因性などの精神障害
(14)概日リズム睡眠障害