Topページへ
 
ジストニア

  Q1:ジストニアとは、どのような病気ですか?
  Q2:ジストニアの種類は、どのようなものがありますか?
  Q3:職業性ジストニアは、どのような人にみられますか?
  Q4:ジストニアの診断は、どのようにしますか?
  Q5:ジストニアの治療は、どのように行いますか?

Q1:ジストニアとは、どのような病気ですか?

A1:ジストニアとは自分の意思に反して、筋肉の収縮や硬直が持続したり、繰り返し起こる病気です。ジストニアは大脳基底核を中心とした運動や姿勢を制御するシステムの機能異常により生じると考えられていますが、原因は不明です。精神的緊張などでジストニアの症状は強くなります。ジストニアの患者数は数万人と推定されます。

Q2:ジストニアの種類は、どのようなものがありますか?

A2:ジストニアには、特発性ジストニア、眼瞼けいれん、痙性斜頸、イップスなどがあります。特発性ジストニアは、筋肉に異常な収縮が起きて、体がねじれたり回転したりします。小児では、片方の足や脚から症状が始まって、そのまま胴体や下肢だけに症状が限られます。軽症ジストニアの例としては、持続性の書痙があります。成人では顔面や腕から始まりますが、体の他の部分に広がりません。
 眼瞼けいれんは、まぶたが繰り返し不随意に閉じるジストニアです。痙性斜頸は、首の筋肉に起こるジストニアです。話す声がひずんだり、ふるえたり、かすれたりしります。イップスは、ゴルファーのジストニアです。

Q3:職業性ジストニアは、どのような人にみられますか?

A3:職業性ジストニアと呼ばれる病気は専門職、音楽家、スポーツ選手にみられます。作家などが字を書こうとして指が伸びたり、手首が曲がったりする症状を書痙と呼びます。ミュージシャンの手や腕にけいれんが起きて演奏できない場合は、奏楽手痙です。ゴルファーで筋肉がれん縮し、手と手首の筋肉が自然に収縮するために、ゴルフのパッティングができない場合はイップスです。
 次にあげるような業種で職業性ジストニアが生じるようです。音楽家(トランペット、サックス、バイオリン、ピアノ、ギター、チェロなどの奏者)、専門職(塗装工、車整備士、作家、タイピスト、パソコンのプログラマー、理容師など)、スポーツ選手(ビリヤード選手、ダーツ選手、ゴルファーなど)に多いようです。

Q4:ジストニアの診断は、どのようにしますか?

A4:平成16年に厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費研究班による診断指針では、下記の(ア)〜(エ)のすべてを満たすものを、職業性ジストニアと診断します。

(ア) 身体の一部にジストニアが存在する。
(イ) 一定の作業姿勢を持続する必要がある業務や、身体の一部を反復して使用する業務に従事している。
(ウ) その作業とジストニアを生じている部位との間に位置や動作における関連性が認められ、通常病初期においては特定の業務以外の動作には支障をきたさない。
(エ) 脳出血などのような、ジストニアを呈しうる疾患が存在しない。

Q5:ジストニアの治療は、どのように行いますか?

A5:原因と考えられる業務から離れることが重要です。抗コリン剤や筋弛緩剤の内服や、ボツリヌス毒素製剤の局所注射、局所麻酔薬とアルコールによるブロック注射などが用いられます。作業訓練法による治療法があります。「脳深部刺激手術」と呼ばれる身体の動きに係わる脳の部位に電極を刺して、電気信号を送り筋肉の過度の収縮を抑える治療法が効果を上げているようです。