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クローン病

  Q1:クローン病とはどのような病気ですか?
  Q2:クローン病患者はどのくらいいるのですか?
  Q3:クローン病の症状はどのような特徴をもっていますか?
  Q4:クローン病の検査と診断はどのようにしますか?
  Q5: この病気はどういう経過をたどるのですか?
  Q6:クローン病の治療法はどのように行いますか?
  Q7:食事はどのようにすればよいのですか?
  Q8:クローン病で注意する事項は何でしょうか?
 (クローン病の診断基準はこちら

Q1:クローン病とはどのような病気ですか?

A1:クローン病は原因が不明の病気です。若年者にみられ、消化管に縦長あるいは不整型の深い潰瘍を形成し、粘膜の炎症、腸管内腔が狭くなる慢性の炎症性病変です。この病変は口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に発生しますが、小腸や大腸が好発部位です。潰瘍性大腸炎と同様に厚生労働省により特定疾患治療研究対象疾患に指定されています。好発部位は回腸末端がもっとも多く、次いで盲腸、上行結腸、回腸中部の順となります。

Q2:クローン病患者はどのくらいいるのですか?

A2:日本におけるクローン病の難病登録患者数は1999年で18,036人です。最近は年間、約1,200人の方が発病していることになり、患者数は増加し続けております。地域的にみると、欧米諸国を中心とした先進国に多いといわれております。欧米では日本の10倍以上の発症頻度でみられます。アジア、アフリカには少ない病気です。

Q3:クローン病の症状はどのような特徴をもっていますか?

A3:主な症状として腹痛、下痢、血便、発熱、栄養不良、肛門病変、体重減少などです。肛門部にいぼ痔様の隆起や裂肛、瘻孔、膿瘍としてみられることもあります。日本では男性に多くみられます。発症年齢は10歳〜20歳の若年者です。

Q4:クローン病の検査と診断はどのようにしますか?

A4:患者さんの症状や経過などから推定診断は可能ですが、潰瘍性大腸炎との鑑別が必要です。大腸のX線検査、内視鏡検査、病理組識学的検査などで確定診断をすることが必要です。検査所見としては、貧血、白血球増加、血小板増加、赤沈中等度亢進、CRP陽性などがみられます。便潜血反応は陽性となります。下痢や栄養障害による低蛋白血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症などもみられます。X線検査は重要では病変が非連続性病変、腸管の狭窄、腸壁の肥厚などがみられます。

Q5:この病気はどういう経過をたどるのですか?

A5:再燃、再発を繰り返し、慢性の経過をとります。完全治癒は困難で、症状の安定している時期をいかに長く維持するかが重要です。

Q6:クローン病の治療法はどのように行いますか?

A6:現在行われる治療は、栄養療法、薬物療法を中心とした内科的治療が一般的です。経過中に狭窄、穿孔、膿瘍を形成した場合は手術となります。病変部を切除しても50〜60%は再発します。

Q7:食事はどのようにすればよいのですか?

A7:低脂肪、低残渣の食事がよいでしょう。小腸に病変が在る場合には、脂肪の消化吸収は低下するので、脂肪の摂取を控えます。

Q8:クローン病で注意する事項は何でしょうか?

A8:潰瘍性大腸炎ほど頻度は高くありませんが、クローン病で癌の合併もみられるため定期的に大腸のX線検査や内視鏡検査をすることが必要です。