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ノロウイルス食中毒

  Q1:ノロウイルス食中毒とはどのような病気ですか?
  Q2:ノロウイルスはどのように感染するのですか?
  Q3:ノロウイルスによる食中毒は、日本でどのくらい発生していますか?
  Q4:ヒトへのノロウイルスの感染は、海外でも発生していますか?
  Q5:ノロウイルスに感染するとどんな症状になるのですか?
  Q6:発症した場合の治療法はありますか?
  Q7:診断のためにどんな検査をするのですか?
  Q8:食品を加工する場合には、どのような注意が必要ですか?

Q1:ノロウイルス食中毒とはどのような病気ですか?

A1:1968年に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスで「小型球形ウイルス」の一種が見つかり、2002年8月に「ノロウイルス」と命名されました。

Q2:ノロウイルスはどのように感染するのですか?

A2:1)汚染されていた貝類(カキ、ハマグリ、シジミなどの二枚貝)を生で食べた場合 2)食品取扱者が感染し、その人を介して汚染した食品を食べた場合 3)患者のふん便や吐物から二次感染した場合などの経口感染が考えられます。ヒトからヒトへ直接感染するケースもまれにあります。

Q3:ノロウイルスによる食中毒は、日本でどのくらい発生していますか?

A3:厚生労働省による、小型球形ウイルス食中毒(ノロウイルス食中毒が大多数を占める)として集計してきた我が国における月別の発生状況をみると、一年を通して発生はみられますが、11月くらいから発生件数は増加しはじめ、1〜2月が発生のピークになる傾向があります。
 2002年の食中毒発生状況によると、小型球形ウイルスによる食中毒は、事件数では、総事件数1850件のうち268件(14.5%)、患者数では総患者数27,679名のうち7,961名(28.8%)となっています。2004年11月以降にノロウイルスの発生事例が特別養護老人ホームなどの高齢者施設で多発しました。厚生労働省の全国調査によると、2005年1月11日時点で17都道府県の58施設で合計2214人が感染性胃腸炎と診断され、そのうち1152人(52%)にノロウイルスが検出されたと報告しております。

  1998年 1999年 2000年 2001年 2002年
事件数 (件)  123  116  245  269  268
患者数 (名) 5,213 5,217 8,080 7,358 7,961

Q4:ヒトへのノロウイルスの感染は、海外でも発生していますか?

A4:ノロウイルスは世界中に広く分布し、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、スペイン、オランダ、アイルランド、スイスなどでヒトへのノロウイルスの感染が報告されておりますので、海外へ旅行する際には生ものは避けましょう。

Q5:ノロウイルスに感染するとどんな症状になるのですか?

A5:潜伏期間は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。通常、発症後3日以内で軽快し、予後は良好です。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。しかし、免疫が低下し、抵抗力のない小児や老人では死亡することもあります。

Q6:発症した場合の治療法はありますか?

A6:現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、脱水症状がひどい場合に輸液を行うなどの対症療法が行われます。

Q7:診断のためにどんな検査をするのですか?

A7:このウイルスによる病気かどうか臨床症状からだけでは特定できません。通常、患者のふん便や吐物を用いて、電子顕微鏡法や、RT-PCR法などの遺伝子を検出する方法でウイルスの検出を行い診断します。ふん便には大量のウイルスが排泄されるので、ウイルスの検出に適しています。

Q8:食品を加工する場合には、どのような注意が必要ですか?

A8:食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行い、ウイルスは死滅させます。この他、手洗とうがいが必要です。