Topページへ


  Q1:痔にはどのような種類がありますか?
  Q2:痔核の症状はどのようなものですか?
  Q3:裂肛とはどのようなものですか?
  Q4:痔瘻はどのようなものですか?
  Q5:痔の治療法はどうなっていますか?
  Q6:痔の予防と痔を悪化させないための注意事項は何でしょうか?

Q1:痔にはどのような種類がありますか?

A1:痔には「痔核(いぼ痔)」、「裂肛(切れ痔)」、「痔瘻(あな痔)」の3種類あります。

(1)痔核(いぼ痔)には内痔核と外痔核があります。
a)内痔核は、肛門の中の直腸静脈に静脈血がたまって、感染と腫脹をおこしできた静脈瘤です。排便、立ち仕事、妊娠などで、腹圧が過度にかかると静脈瘤ができます。不規則な排便習慣で、排便時にいきんだり、きばりすぎて、だんだんうっ血し、直腸の静脈瘤が腫れてきて、内痔核になります。
b)外痔核は肛門外側の皮下の静脈が血栓や静脈瘤を形成したもので、炎症をおこし痛みを訴えます。

(2)裂肛(切れ痔)は、硬い大便を排出する時に肛門の粘膜面が裂けてできた傷のことで、ひりひりと痛みます。

(3)痔瘻(あな痔)は、肛門が感染し化膿し、そこに穴があき、排膿されます。その穴が慢性化して瘻孔(炎症を起した穴)となり、肛門の外側にいつまでも膿がじくじくと出る状態をいいます。

Q2:痔核の症状はどのようなものですか?

A2:痔核(いぼ痔)には内痔核と外痔核がありますが、内痔核の症状は「出血」です。直腸粘膜の下に拡張した静脈叢から出血し、赤い血が飛びちります。内痔核が進行すると、出血だけでなく、痔核がだんだん大きくなり、肛門の外に飛び出し「脱肛」になります。重症の内痔核による脱肛患者には手術が必要になります。 外痔核は肛門の外側で目に見えるところにできた静脈瘤や血栓で腫れています。外痔核も強い「いきみ」で、突然出現します。外痔核の周囲には神経が多数集っているので、激しく痛みます。

Q3:裂肛とはどのようなものですか?

A3:裂肛(切れ痔)は、便秘している硬い便が、肛門を無理に通過する際に、肛門管が傷つき、切れたり裂けてできた外傷で、排便時に激痛がおこります。ひどくなると、排便後も痛みが長くつづきます。「急性裂肛」の場合には、便を軟らかくしておけば治りますが、裂肛が慢性化すると完全な治癒は難しくなります。

Q4:痔瘻はどのようなものですか?

A4:痔瘻(あな痔)は、肛門と直腸の境にあって、分泌物を出している歯状腺が感染し、化膿し膿瘍ができます。これが肛門粘膜に破れ慢性化すると痔瘻になります。

Q5:痔の治療法はどうなっていますか?

A5:内痔核には「切らない治療法」として、肛門を清潔にして、便秘や下痢にならないように便通を整えます。座薬や軟膏を使用したり、鎮痛剤や抗消炎剤を投与します。内痔核や脱肛患者には、PPH(自動縫合器による直腸粘膜切除術)がわが国でも行われるようになり、普及しつつあります。PPH(自動縫合器による直腸粘膜切除術)という新しい痔の手術法は、1993年にオーストリアのセントエリザベス病院の大腸・肛門外科部長のアントニオ・ロンゴ博士により開発されました。特殊な専用機器で下部直腸粘膜にできた内痔核を上に押し上げ、機器で簡単に切除し、縫合する手術です。手術後の肛門がきれいで、手術後の痛みがすくないのが特徴です。治療の対象になるのはおもに内痔核です。わが国では健康保険に採用されておりませんので自費となりますが日帰り手術も可能です。外痔核の多くは、坐剤軟膏塗布や温浴などにより軽快しますが、なかなか治らない場合は、手術をします。痔瘻は、座薬や軟膏などの外用薬で、出血や痛み、腫れなどの症状を和らげます。切開処置しても再発を繰り返し、なかなか自然治癒しませんので、手術で切り取ります。出血がある場合には大腸がんと鑑別診断する必要がありますので、必ず専門医でみてもらうべきです。 炭酸ガスレーザーによる手術で痔核、裂肛、痔瘻を治療している施設もあります。

Q6:痔の予防と痔を悪化させないための注意事項は何でしょうか?

A6:1)お風呂は毎日入る、2)肛門を清潔に保つ、3)便秘や下痢をしないように注意する、4)トイレではシャワー付き・便座ヒーター付きを利用する、5)強くいきまない、6)アルコールは飲まない、7)おしりを冷やさない、8)長く座ったままの状態でいないなどです。