Topページへ 過敏腸管症候群
Q1:過敏腸管症候群とはどのような症候群ですか?
Q2:過敏腸管症候群はなぜ起るのですか?
Q3:過敏腸管症候群はどのような特徴をもっていますか?
Q4:過敏腸管症候群の症状はどのようなものですか?
Q5:過敏腸管症候群の診断はどのようにしますか?
Q6:過敏腸管症候群の治療はどのようにしますか?
Q1:過敏腸管症候群とはどのような症候群ですか?
A1:過敏腸管症候群とは(過敏性大腸炎、過敏性腸炎ともよばれます)はストレスが原因のひとつと考えられております。最近、過敏腸管症候群の患者さんが増えています。日本人の10〜15%に過敏腸管症候群の症状がみられます。
Q2:過敏腸管症候群はなぜ起るのですか?
A2:通勤、仕事、出張などで、不安や精神的ストレスが加わると自律神経を介してストレスが胃や腸に伝達され、腸管の運動異常が誘発され、腹痛や便通異常が発生します。仕事が休みの時は症状があまりでません。
Q3:過敏腸管症候群はどのような特徴をもっていますか?
A3:この疾患はレントゲンや内視鏡により腫瘍、潰瘍、炎症性腸疾患のような異常が見つかりませんが、大腸は正常に機能しない状態です。
Q4:過敏腸管症候群の症状はどのようなものですか?
A4:漠然とした腹痛を伴う下痢や便秘をきたします。1年間に2週間以上に亘って便通異常の症状がみられます。
過敏腸管症候群には症状により、下記のように3型に分類されます。
1)便秘型:腹痛を伴う便秘が続き、ウサギの糞のようなコロコロとした固まった便が出ます。腸のぜん動運動が低下しているのと、S状結腸で異常な収縮運動が起るため、便がその場所にとどまり、固くなって便秘になると考えられております。
2)下痢型:腹痛を伴う1日3回以上の下痢が続き、血便はみられません。また下痢による体重の減少も見られません。大腸の動きが活発で、ぜん動運動が過度におこるために下痢になるようです。食事をとると大腸のぜん動運動がおこり、食事毎に下痢を発生します。
3)下痢便秘交替型:腹痛を伴う下痢の症状が数日続くと、次に腹痛を伴う便秘の症状が出るといった、下痢と便秘が交互に繰り返されます。この他、ガスがたまる、吐き気、嘔吐、疲労感、頭痛、発汗、動悸などの症状がみられます。Q5:過敏腸管症候群の診断はどのようにしますか?
A5:症状から過敏腸管症候群を疑い、便検査、血液検査、レントゲン検査、内視鏡検査で器質的疾患(大腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病など)がないことを確認して診断します。
Q6:過敏腸管症候群の治療はどのようにしますか?
A6:ストレスの悪循環を断ち切る治療を行います。すなわち、ストレスの分析と対応、生活指導、食事療法、薬物治療法などを行います。
1.ストレスの分析と対応
原因となるストレスについて、医師と話し合って分析し、ストレスから解放された生活をするための対策を立てます。
2.生活指導
軽い運動やスポーツを毎日実行すると良いでしょう。ウォーキング、水泳、自転車こぎ、エアロビクス、アクアビクス、ボクササイズ、ヨーガなどが適しています。カラオケやその他の趣味を活かしたストレスの発散、十分な休息・睡眠をとるとよいでしょう。
3.食事療法
便秘型:水分を十分にとり、食物繊維を積極的にとるようにします。
下痢型:お酒や各種香辛料は制限しましょう。暴飲暴食は避け、規則正しい食事を心がけましょう。
4.薬剤による治療
症状に対応した薬剤を服用します。
1)便秘や下痢を緩和する薬剤:下剤止め、整腸薬、下剤など
2)大腸の過度運動とけいれんを抑制する薬剤:抗コリン剤、粘膜麻酔薬、腸管運動調整剤など
3)うつ状態がみられる場合には、抑うつ剤:抗不安薬、抗うつ薬、自律神経調整剤、漢方薬など