Topページへ アメーバ赤痢
Q1:アメーバ赤痢とは、どのような病気ですか?
Q2:アメーバ赤痢の症状は、どのようなものがありますか?
Q3:アメーバ赤痢の発生頻度は、どのくらいですか?
Q4:アメーバ赤痢の検査や診断は、どのようにしますか?
Q5:アメーバ赤痢の治療は、どのように行いますか?
Q1:アメーバ赤痢とは、どのような病気ですか?
A1:赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)という原虫により感染します。アメーバ赤痢の病型には、腸アメーバ症と腸外アメーバ症があります。腸アメーバ症は、病原体の原虫が大腸粘膜に潰瘍を形成した場合です。腸外アメーバ症は原虫が肝膿瘍を形成した場合などでアメーバ性肝膿瘍と呼びます。同性愛者間の性行為により感染することもあります。
Q2:アメーバ赤痢の症状は、どのようなものがありますか?
A2:腸アメーバ症(アメーバ赤痢、アメーバ性大腸炎)が潰瘍を形成する好発部位は、盲腸、上行結腸、S状結腸、直腸の順です。症状は、下痢(1日5〜15回)、イチゴゼリー状の粘血便、しぶり腹、鼓腸、下腹部痛などです。腸外アメーバ症の肝膿瘍では、発熱(38〜40℃)、右季肋部痛・圧痛、肝腫大、嘔気、嘔吐、体重減少、寝汗、全身倦怠などの症状がみられます。潜伏期は2〜3週間です。
Q3:アメーバ赤痢の発生頻度は、どのくらいですか?
A3:世界人口のうち、約5億人が従来赤痢アメーバとされた原虫に感染し、そのうち赤痢、大腸炎や肝膿瘍で、毎年4万〜11万人が死亡しています。
Q4:アメーバ赤痢の検査や診断は、どのようにしますか?
A4:糞便検査と血清抗アメーバ抗体価の検査を行います。糞便の中からE. histolyticaの栄養型やシストを顕微鏡で証明することです。肝膿瘍を合併すれば白血球数増多、血漿プロトロンビン値は減少、血清コレステロール値は低下します。大腸内視鏡で粘膜生検組織からアメーバを検出できる場合もあります。CT検査や超音波検査で肝に膿瘍性病変を検出します。血清抗アメーバ抗体価は上昇します。
Q5:アメーバ赤痢の治療は、どのように行いますか?
A5:第1選択薬はメトロニダゾールを使用します。大腸の症状は、治療開始数日後から粘血便などが消失します。テトラサイクリンやフラミドを併用します。肝膿瘍の場合で、その直径が3〜5cm以上の巨大な膿瘍には肝ドレナージを併用して膿瘍腔の縮小が認められます。