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気管支喘息

  Q1:気管支喘息とはどういう病気ですか?
  Q2:気管支喘息にはどのような種類がありますか?
  Q3:アトピー型喘息を起すアレルゲンにはどのようなものがありますか?
  Q4:喘息発作ではどのような症状がみられますか?
  Q5:喘息発作にはどのような種類がありますか?
  Q6:気管支喘息の診断はどのように行いますか?
  Q7:気管支喘息の治療はどのように行いますか?
  Q8:喘息発作で死ぬことはありますか?

Q1:気管支喘息とはどういう病気ですか?

A1:喘息とは種々の物質によって引き起された気道の炎症を伴う慢性疾患です。特に気道の粘膜を傷害するウイルス感染は数週間継続するので、喘息には細菌感染よりも問題となります。気管支喘息は高熱、寒冷、放射線、化学物質、細菌、寄生虫などで気道が炎症を起し、気道に粘液や白血球、細菌、血液などが付着し、気管支が急に縮んで空気の通り道が狭くなり、空気の出入りを妨害されて起ります。狭くなった気管支を通して無理に空気を出し入れするので、ヒューヒューとかゼーゼーという呼吸音がして息苦しくなります。わが国では人口の0.8〜1.5%にみられます。10〜30歳代では女性に多いです。小児では男女比は2:1と男子に多いのです。

Q2:気管支喘息にはどのような種類がありますか?

A2:気管支喘息には大別して4種類あります。
1)アトピー型喘息では、喘息アレルギーを起す物質(アレルゲン)に対する特異的IgE抗体で原因物質を証明できるものです。小児に多い喘息です。
2)非アトピー型喘息は、アレルゲンに対する特異的IgE抗体が証明できないものです。
3)アスピリン喘息は、アスピリンを服用して15〜20分後に激しい喘息発作を起します。成人喘息の10〜20%を占めております。
4)運動誘発喘息は小児に多く、運動直後に喘息発作を起します。

Q3:アトピー型喘息を起すアレルゲンにはどのようなものがありますか?

A3:よくみられるアレルゲンとしてはハウスダスト、家ダニ、カビ、ホルマリン、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ、イネ、ミルク、米、小麦、大豆、穀物粉塵、大気汚染、たばこの煙、蚊取り線香、花火、シンナー、接着剤、犬、猫、鳥、ハツカネズミ、羽毛、馬、ハムスターなどです。

Q4:喘息発作ではどのような症状がみられますか?

A4:気道の炎症により粘液が気管支の中にたまり、気管支が狭くなり、空気の出入りを妨害されるために、呼吸困難を起します。胸部圧迫感、呼吸困難、喘鳴(ゼーゼーという音を出すこと)、咳嗽(咳き込むこと)、くしゃみ、鼻水などの症状が見られます。通常ベトベトした粘液を含むたんを大量に吐き出します。

Q5:喘息発作にはどのような種類がありますか?

A5:発作の程度により、小発作、中発作、大発作の3種類に分けられます。喘息発作が軽いうちに治療しましょう。
 小発作:少しぜいぜいしているが、普通に動いたり話したり食べたり出来る。
 中発作:ぜいぜいして、少し動いても苦しくなる。食欲がない。やっと話が出来る。
 大発作:ぜいぜいひどくなって、横になれず、座り込んでしまう。話が出来ず、動けない。

Q6:気管支喘息の診断はどのように行いますか?

A6:気管支喘息患者では、最大吸気位から最大呼出努力を行う時の最大呼気流量をピークフロー値と呼び、これで喘息の重症度や呼吸困難を客観的に判定できます。この他、スパイロメータを用いて肺機能検査を行うと、%肺活量(80%以下)と一秒率(70%以下)といずれもが低下し、閉塞性換気機能障害と拘束性換気機能障害の両方の障害、すなわち混合性換気機能障害を起します。努力性肺活量が減少します。アトピー型喘息では、特異的IgE抗体を調べることにより喘息アレルギーを起す物質(アレルゲン)で原因物質を簡単に証明できます。また、アレルギー皮膚テストや粘膜反応でも陽性となります。

Q7:気管支喘息の治療はどのように行いますか?

A7:基本は炎症を抑えるために、持続的な抗炎症療法を行うことです。原因となるアレルゲンなどの誘発因子が明らかな場合は、そのものを除去します。除去できない場合は上記のような薬物療法で喘息をコントロールします。 気管支喘息の治療法には、1)喘鳴を改善させ発作を止める気管支拡張薬として、交感神経刺激薬(エピネフィリン用物質)、ティオフィリン(カフェイン用物質)、抗コリン薬(アトロピン用行動物質)などがあります。2)気道の炎症を抑制する予防薬として、抗炎症薬があり、ステロイド剤とクロモグリクサン(インタール)が使われております。この他、抗コリン薬を定量噴霧式吸入器や超音波ネブライザーでエアゾル化して吸入させ、気道の収縮をとる方法もあります。 ステロイド薬を使用する場合には吸入薬と経口投与する場合があります。吸入ステロイド薬は体内へ吸収されないので安全ですが、速効性はありません。しかし吸入ステロイド剤は、気道の炎症を抑制して喘息症状を改善させるので、大変有効です。効果が出現するまでには2〜3日を要し、気道の炎症を抑制するまでには2〜3週間要します。 一方、経口ステロイド剤を大量に長期間服用させると満月様顏貌、多毛症、骨粗鬆症、血圧上昇、白内障、過食、水分貯留などの副作用が起りますので十分注意します。経口ステロイド剤中止する場合には漸減しなければなりません。国内旅行や外国旅行に行く場合は、毎日使用している薬剤を必ず持参しましょう。

Q8:喘息発作で死ぬことはありますか?

A8:喘息発作のコントロールが悪い場合は、死亡することがあります。症状が悪化したら、吸引ステロイド剤の吸入や大量の経口ステロイド剤を服用すべきです。1999年における喘息の死亡者数は約5,401人(男性2,842人、女性2,559人)です。