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非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

  Q1:非アルコール性脂肪性肝炎とは、どのような病気ですか?
  Q2:非アルコール性脂肪性肝炎の症状は、どのようなものがありますか?
  Q3:非アルコール性脂肪性肝炎の発生頻度は、どのくらいですか?
  Q4:非アルコール性脂肪性肝炎の検査や診断は、どのようにしますか?
  Q5:非アルコール性脂肪性肝炎の治療は、どのように行いますか?
  Q6:非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease, NAFLD)とはなんですか。

Q1:非アルコール性脂肪性肝炎とは、どのような病気ですか?

A1:非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis; NASH)は、飲酒をしない人が、アルコール性肝障害と同じような病態を呈す病気です。最近、新しい生活習慣病として注目されています。NASHは、脂肪肝を刺激する活性酸素によるストレスによる過食や運動不足により肝臓に強度の脂肪沈着がおこり、活性酸素や異常なサイトカインによる炎症が発生して起こる進行性の病変です。NASH患者は肥満、高血糖、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症を有する中高年女性に多いようです。10年後に10%は肝硬変へ至ると言われています。

Q2:非アルコール性脂肪性肝炎の症状は、どのようなものがありますか?

A2:無症状の人が多いようです。

Q3:非アルコール性脂肪性肝炎の発生頻度は、どのくらいですか?

A3:米国では、人口の2〜3%がNASHとされ、50代前後の女性で、肥満や糖尿病、高脂血症などの人に多いとされています。日本人の頻度は1%程度と言われており、100万人のNASH患者がいると推定されております。

Q4:非アルコール性脂肪性肝炎の検査や診断は、どのようにしますか?

A4:食事歴、飲酒歴(アルコール摂取量が1日で20g以下)、糖尿病歴、生活歴などを調べ肝腫大、肝機能検査、肥満度(BMI)より、本症を疑い、画像診断および肝生検で確定診断を行います。NASH患者ではGOT/GPT比が1.0以下、IgAが高値です。画像診断で脾腫、IV型コラーゲン、ヒアルロン酸、血清フェリチン値の上昇が報告されています。アルコール性肝障害やウイルス性肝炎を除外して診断します。

Q5:非アルコール性脂肪性肝炎の治療は、どのように行いますか?

A5:治療は食事と運動療法です。治療法としては、インスリン抵抗性改善薬、ビタミン剤、ウルソデオキシコール酸などの肝臓病治療薬が使われます。その他、瀉血も行う場合があります。

Q6:非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease, NAFLD)とはなんですか。

A6:NAFLDには、単純性脂肪肝(タイプ1)、単純性脂肪肝+肝炎1(タイプ2))、タイプ2+肝細胞風船様編成(タイプ3)、タイプ3+線維化and/orマロりー体形成のある典型的なNASH(タイプ4)があります。 非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis, NASH)は、肝細胞変性・壊死と炎症や線維化を伴い予後不良です。NASHは肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病を持っている人に見られます。近年、NAFLD/NASHは日本国内で増加しております。 肝生検を行い病理学的な顕微鏡所見で、肝細胞の1/3以上の脂肪沈着、肝細胞の風船様腫大、炎症性細胞浸潤、線維化などが見られますとNASHと診断できます。