Topページへ スティーブンス・ジョンソン症候群
Q1:スティーブンス・ジョンソン症候群はどのような病気ですか?
Q2:スティーブンス・ジョンソン症候群の原因は何ですか?
Q3:スティーブンス・ジョンソン症候群を起こすおそれのある薬剤にはどのようなものがありますか?
Q4:スティーブンス・ジョンソン症候群の皮膚の病変はどうなっていますか?
Q5:スティーブンス・ジョンソン症候群の診断はどのようにしますか?
Q6:スティーブンス・ジョンソン症候群の治療法はどのように行いますか?
Q1:スティーブンス・ジョンソン症候群はどのような病気ですか?
A1:スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は皮膚症状,粘膜症状,眼症状をあわせもつ皮膚科の疾患です。重症型薬疹によることが多く、口唇、口腔粘膜、鼻粘膜、外陰部、尿道、肛門周囲、眼の結膜等の粘膜や躯幹に発赤、紅斑、びらん、水疱がみられます。発熱のほかに、悪寒、全身倦怠感、食欲不振、咳嗽、胸痛、咽頭痛、関節痛等を伴います。発生頻度は人口100万人当たり年間1〜6人と極めて低いですが、呼吸器障害(肺炎等)や肝障害等の合併症をおこすと、その死亡率は6.3%との報告があります。
Q2:スティーブンス・ジョンソン症候群の原因は何ですか?
A2:原因としては、医薬品、ウイルス、マイコプラズマ、細菌、真菌などの感染、悪性腫瘍、膠原病、放射線療法、寒冷、太陽光線などの物理的刺激等によって起こるアレルギー性の皮膚反応 (III型アレルギー)と考えられています。医薬品が原因となる場合が多いとされており、文献によるとSJSの59%は医薬品が原因と推定されたとの報告があります。
Q3:スティーブンス・ジョンソン症候群を起こすおそれのある薬剤にはどのようなものがありますか?
A3:主として、全身麻酔剤、催眠鎮静剤、解熱鎮痛消炎剤、眼科用剤、利尿剤、降圧剤、刺激療法剤、消化性潰瘍用剤、不整脈用剤、歯科口腔用剤、下剤、サルファ剤、痛風治療剤、マクロライド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質、β-ラクタム系抗生物質などです。
たとえば、カルバマゼピン、アロプリノール、ジクロフェナクナトリウム、レボフロキサシン、ロキソプロフェンナトリウム、ゾニサミド、アジスロマイシン水和物、セフジニル、塩酸セフカペンピボキシル、クラリスロマイシンの報告が多いです。Q4:スティーブンス・ジョンソン症候群の皮膚の病変はどうなっていますか?
A4:表皮基底細胞の空胞変性・液状変性にはじまり、表皮細胞間浮腫、表皮角化細胞の好酸性個細胞変性壊死が認められ、重症化すると表皮真皮間に水疱を形成し表皮の欠損がおこります。
Q5:スティーブンス・ジョンソン症候群の診断はどのようにしますか?
A5:臨床的な所見から診断がつく場合が多いのですが、診断が困難なこともあります。臨床検査では、白血球増多、好中球増多、CRP上昇や赤沈の亢進がほとんど全例にみられます。
Q6:スティーブンス・ジョンソン症候群の治療法はどのように行いますか?
A6:原因となる、感染、薬剤などを検索します。医薬品投与後に高熱を伴う発疹等を認めた時は、原因薬剤を直ちに中止します。SJSが発症した場合、ステロイド等の投与、あるいは血漿交換療法、ビタミン類の投与、更に二次感染予防の目的で抗生物質製剤投与が行われ、皮膚面に対しては外用抗生物質製剤、外用ステロイド製剤が用いられます。