Topページへ 子宮内膜症
Q1:子宮内膜症とはどんな病気ですか?
Q2:子宮内膜症ではどのような症状があるのですか?
Q3:子宮内膜症はがんに発展する可能性はありますか?
Q4:子宮内膜症はどのように診断するのでしょうか?
Q5:子宮内膜症はどのように治療するのでしょうか?
Q1:子宮内膜症とはどんな病気ですか?
A1:子宮内膜症とは、本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜組織が子宮以外の場所(卵巣・ダクラス窩・S状結腸・直腸・仙骨子宮靱帯・腟・外陰部・膀胱・腹壁・へそなど)で増殖し、その場所で月経のたびに出血を繰り返しこの血液が体内に溜まる疾患です。よくおこるのは卵巣内で内膜組織が増殖し、卵巣が腫れ上がるチョコレート嚢腫という疾患で、子宮内膜症の80%位の人にチョコレート嚢胞が見られます。その他、子宮内膜症では腹腔内で増殖して腸、子宮、卵巣が癒着して出血を繰り返すことにより痛みと不妊症を起こします。
Q2:子宮内膜症ではどのような症状があるのですか?
A2:子宮内膜症には、月経痛、不妊症、月経過多による慢性的な貧血、不正出血などが見られます。この他、性交痛や排便痛も特徴的な症状です。
Q3:子宮内膜症はがんに発展する可能性はありますか?
A3:子宮内膜症は成人女性の10人に1人の割合でみられる疾患です。子宮内膜症の0.7%〜1.0%は卵巣がんを合併します。筋腫との合併もしばしば見られます。定期的に検診を受けながら経過を観察することが必要です。
Q4:子宮内膜症はどのように診断するのでしょうか?
A4:年齢や症状、内診と直腸診などを行います。さらに、超音波断層法検査、CT検査、MRI検査、腹腔鏡検査などの画像診断を駆使して総合的に診断します。腹腔鏡が広く利用されるようになり、発見率が増加しています。
Q5:子宮内膜症はどのように治療するのでしょうか?
A5:年令や妊娠の希望、病変の重症度などを考慮して決めます。薬物療法(ホルモン療法)と外科的治療法があります。薬物療法としては、GnRHアゴニストやダナゾールを6ヶ月間投与すると、子宮内膜症病変の退縮や消失がみられ、月経困難症などの痛みを改善することができます。外科的治療法としては、腹腔鏡下手術が主流になっています。妊娠を希望する場合は、腹腔鏡を用いて卵巣チョコレート嚢胞を切開し、中に貯留した血液と嚢胞壁を取り除くと共に、内膜症病変を焼灼しますので、以前より妊娠率も高くなりました。手術後に薬物療法を行うとより効果があります。40歳以上で内膜症性卵巣嚢胞が10cm以上の人は卵巣がんになる割合が高いようです。