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やけど(熱傷)

  Q1:やけど(熱傷)はどのように分類されますか?
  Q2:やけど(熱傷)の面積は、どのように算定されますか?
  Q3:やけど(熱傷)の重傷度分類はどのようにしますか?
  Q4:やけど(熱傷)に伴う全身状態はどのように変化しますか?
  Q5:やけど(熱傷)の治療はどのように行いますか?
  Q6:やけど(熱傷)を予防するための注意事項は何でしょうか?

Q1:やけど(熱傷)はどのように分類されますか?

A1:熱が65℃以上になると細胞は熱凝固により死滅しますが、45℃以下では皮膚への障害がほとんどありません。やけどの対象となるのは45℃以上の熱です。熱の温度が高ければ、やけどの被害は大きくなります。熱が加わった時間によって細胞障害の程度が変ってきます。熱が火焔によるもの、熱湯によるもので差があります。熱湯でも浴びた場合と浸かった場合には、作用する時間の差で障害の度合いが異なります。やけど(熱傷)は、皮膚がどの深さまで損傷したかによって、3つに分類されます。第I度(表皮の熱傷)は、皮膚が赤くなって痛みます。第II度(真皮の熱傷)は、水ぶくれになって痛みますが、障害の浅いものから深いものまであります。第III度(皮膚全層におよぶ熱傷)は組織が死んだ場合で重症です。

Q2:やけど(熱傷)の面積は、どのように算定されますか?

A2:やけどが体表面積の何パーセントになったかを算定する数式があります。やけどの面積算定には、第II度および第III度のみを数え、第I度は算定しません。一般に「9の法則」が用いられます。頭が9%、片方の上肢が9%(左右で18%)、躯幹の前面が9+9%、躯幹の背面が9+9%、下肢上部が9%+膝より下の下肢が9%(左右の下肢全体で36%)、手掌が1%で合計100%になります。乳幼児では、成人と体の部分の比率が異なりますので、「5の法則」を用います。

Q3:やけど(熱傷)の重傷度分類はどのようにしますか?

A3:やけどはアルツ(Artz)による分類を用います。外来治療で治療できる軽度熱傷は、第II度が15%未満(小児では10%未満)または第III度で2%未満(目、耳、手、足、会陰部を除く)の場合です。一般病院に入院しなければならない中等度熱傷は、第II度が15〜25%(小児では10〜20%)または第III度が10%未満の場合です。専門医のいる病院へ転送する必要がある広範囲熱傷の場合は、1)第II度が25%以上(小児では20%以上)  2)第II〜第III度が顔面、手、足、会陰部での熱傷の場合 3)第III度が10%以上ある場合 4)気道やけど、広範な軟部組織のやけど、骨折の合併などの場合 5)電撃傷 6)糖尿病、うっ血性心不全、慢性腎不全などがあるやけどの場合です。

Q4:やけど(熱傷)に伴う全身状態はどのように変化しますか?

A4:熱傷ショック、溶血、低蛋白血症、腎障害、呼吸障害、消化管障害、感染などの影響を受けます。

Q5:やけど(熱傷)の治療はどのように行いますか?

A5:重症のやけどをしたら、まず冷やすことが大切です。流水で最低10分〜30分冷やしてください。重症の場合は服の上からすぐに水をかけ、冷やしながら病院へつれていきます。重症のやけどでは、気道確保、初期輸液療法(リンゲル液、アルブミン製剤)、感染防止(抗生剤)、栄養管理、植皮と外科的集中治療が必要なため、やけど治療に熟練した専門医のいる施設へ転送します。

Q6:やけど(熱傷)を予防するための注意事項は何でしょうか?

A6:よくあるやけどの原因として、赤ちゃん・子どもの場合は、ポットのお湯を飲む・こぼす、カップラーメンや味噌汁などの熱湯をこぼす、電気釜の蒸気の吹き出し口に手をあてる、置きっぱなしのアイロンに触れる、熱湯のお風呂に落ちるなどです。大人の場合は、湯たんぽ、カイロなどに長時間接する低温やけど、天ぷら油がかかった、海水浴での過度の日焼け、バーベキューの着火剤などによるやけどがあります。