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多汗症

  Q1:多汗症とはどのような病態ですか?
  Q2:汗はどこから出てきますか?
  Q3:多汗症の特徴はどのようなものですか?
  Q4:多汗症の診断にはどのような検査をしますか?
  Q5:多汗症の治療法はどうなっていますか?

Q1:多汗症とはどのような病態ですか?

A1:多汗症とは過剰な発汗が起こる病態で、時に全身性疾患などで見られることがあります。発汗の原因には温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗などがあります。全人口の0.5%にみられます。

Q2:汗はどこから出てきますか?

A2:汗が出てくる汗腺にはエックリン汗腺、アポクリン汗腺、アポエックリン汗腺の3種類があります。エックリン汗腺は皮膚の全体に分布し、1時間当たり最高2〜3リットルの水分の汗を分泌します。水分以外に塩化ナトリウム(塩)、尿素、乳酸、タンパク分解酵素、免疫グロブリン、サイトカインなども含まれております。エックリン汗腺は交感神経に支配され、アセチルコリンにより分泌が刺激されます。アポクリン汗腺は腋窩、乳暈、外陰部に分布します。アポクリン汗腺から分泌される汗はいわゆる腋臭(わきが)と言われる独特の臭気を発し、人種差があります。アポエックリン汗腺は成人の腋窩に見られます。

Q3:多汗症の特徴はどのようなものですか?

A3:温熱性発汗症は体温が上昇したときに発汗が起こり、気化熱により体温を降下させる働きがあります。精神性発汗症は精神的緊張やストレスなどにより発汗する場合で、手のひら、足の裏、わきの下などに見られますが、個人差は大きいようです。味覚性発汗症は辛いものを食べた時に顔面、特に鼻、額、口の周辺などに見られます。味覚性発汗症が病的に起こる場合は中枢神経疾患、抹消神経疾患、Frey症候群などで見られます。

Q4:多汗症の診断にはどのような検査をしますか?

A4:温熱発汗試験、薬物発汗誘発試験、定量的軸索反射性発汗試験などを行い、発汗の程度を見ます。湿度感受性半導体を用いた発汗記録装置も用いられます。

Q5:多汗症の治療法はどうなっていますか?

A5:抗コリン剤を服用すれば発汗は抑制されます。副作用として口渇、発疹・嘔吐、頭痛、排尿障害、嚥下障害などが見られる場合もあります。手のひらや足うらから汗のしずくがぽたぽた落ちるような場合には薬剤で発汗を抑えられないので、全身麻酔下で第2、3胸部の交感神経切除を行うと、手掌の発汗は完全に停止します。実際には、わきの下に数ミリの穴をあけ、胸腔鏡と呼ばれる内視鏡を入れて、先端についている電気メスで交感神経を切ります。しかし、胸部や背部に代償性発汗が高頻度に出現します。