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偽痛風

  Q1:偽痛風とはどのような病気ですか?
  Q2:偽痛風の頻度と関節痛はどこの部位に多いのですか?
  Q3:軟骨の石灰化は偽痛風と思っていいのでしょうか?
  Q4:偽痛風の診断はどのようにしてするのですか?
  Q5:偽痛風の症状はどのようなものですか?
  Q6:偽痛風の治療はどのようにしてするのですか?

Q1:偽痛風とはどのような病気ですか?

A1:痛風は尿酸結晶が原因で起きる関節炎です。これに対し、偽痛風(Psedogout)は、ピロリン酸カルシウム(CPPD)が軟骨に沈着して起こる関節炎で、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症とか軟骨石灰化症とも呼ばれております。ピロリン酸とカルシウムは軟骨内でピロリン酸結晶を形成し軟骨変性や炎症を起こします。

Q2:偽痛風の頻度と関節痛はどこの部位に多いのですか?

A2:偽痛風の頻度は報告者によって異なりますが、McCartyらによれば、高齢者215人のうち、膝関節の2.3%にCPPD結晶がみられています。偽痛風は、高齢者(70〜80歳で、男女比同じ)での発症が多く、膝関節、手首関節、足首関節などでよく発生(痛風では、足の親指のつけ根、耳たぶ、膝、足首に発生)します。急性発作時には関節腫脹、局所発熱、一過性の疼痛があり、関節の動きが悪くなります。

Q3:軟骨の石灰化は偽痛風と思っていいのでしょうか?

A3:軟骨の結晶沈着症には、リン酸カルシウム(BCP)結晶、シュウ酸カルシウム結晶、ハイドロキシアパタイト結晶などがあり、急性関節炎、関節周囲炎、石灰沈着性腱炎など、偽痛風に似た症状を呈することがあります。沈着している物質を同定することが診断に結びつきます。

Q4:偽痛風の診断はどのようにしてするのですか?

A4:偽痛風の診断は、X線解析像でCPPD結晶を検出するか、偏光顕微鏡で複屈折性の単斜晶形または三斜晶形の結晶を確認するかです。X線解析像で軟骨石灰化症の存在と関節液内のピロリン酸カルシウム結晶の確認ができれば、偽痛風と診断できます。偽痛風では、血液中の尿酸値は基準範囲内です。

Q5:偽痛風の症状はどのようなものですか?

A5:急性の偽痛風の発作は膝関節に突然出現して、数日またはそれ以上持続し、その後自然に軽快します。

Q6:偽痛風の治療はどのようにしてするのですか?

A6:決定的な治療法はないので対症療法が主体です。急性発作時には局所の安静、冷罨法などを行ないます。治癒しない場合には、ステロイド剤の関節腔内注射を行ないます。