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橋本病

  Q1:橋本病はどのような特徴をもっていますか?
  Q2:橋本病の症状はどのようなものですか?
  Q3:橋本病の診断はどのようにしますか?
  Q4:橋本病の治療法はどうなっていますか?

Q1:橋本病はどのような特徴をもっていますか?

A1:橋本 策(はかる)博士が、明治45年にドイツの医学誌に初めて発表したもので、橋本病は世界的にも有名な病気です。慢性甲状腺炎とも呼ばれている自己免疫性疾患ですが、原因は不明です。甲状腺に慢性のリンパ球の浸潤による炎症があり、そのため甲状腺が腫大したり甲状腺機能に異常がおこる疾患です。橋本病が進行すると、甲状腺が浸潤したリンパ球により破壊され、甲状腺ホルモンが減少し甲状腺機能低下症になります。痛みもなく本人の知らないうちに少しずつ甲状腺が腫大します。橋本病は大変頻度の高い病気で、女性に多く(男性の20倍)みられます。

Q2:橋本病の症状はどのようなものですか?

A2:90%以上に甲状腺の腫大を認めます。まれに甲状腺の腫れがなく、萎縮している場合もあります。15〜20%が甲状腺機能低下症の症状を呈し、体重増加、だるい、疲れ、低体温、寒がり、びまん性甲状腺腫、異物感、意欲減退、眠気、思考力低下、反射遅延、昏睡、徐脈、心不全、便秘、食欲不振、肝機能障害、筋力低下、脱毛、皮膚の乾燥、むくみ、月経異常などがみられます。

Q3:橋本病の診断はどのようにしますか?

A3:触診や超音波検査でびまん性甲状腺腫を確認します。橋本病では、甲状腺自己抗体である抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の2つが陽性になります。自己抗体が陰性の人でも、甲状腺の生検や穿刺吸引細胞診でリンパ球浸潤を認めれば診断が確定されます。甲状腺機能(FT3・FT4・TSH)は正常の人が多いですが、低下症になっている例もあります。

Q4:橋本病の治療法はどうなっていますか?

A4:橋本病患者で甲状腺の腫大が小さく、甲状腺機能も正常の場合は、治療は必要ありません。甲状腺機能の低下がある場合には、不足している甲状腺ホルモン薬(チラージンS錠)を毎日内服します。腫れも小さくなります。甲状腺の腫大がひどい場合は、手術で甲状腺を切除する場合もあります。