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タリウム中毒

  Q1:タリウム中毒とは、どのような病気ですか?
  Q2:タリウム中毒の症状は、どのようなものがありますか?
  Q3:タリウム中毒例には、どのようなものがありますか?
  Q4:タリウム中毒の検査・診断は、どのように行いますか?
  Q5:タリウム中毒の治療は、どのように行いますか?
  Q6:硫酸タリウム中毒の予後はどうなっていますか?

Q1:タリウム中毒とは、どのような病気ですか?

A1:タリウムは、1861年にイギリスで発見され、はじめは淋病、梅毒、結核の治療薬として使用されておりましたが、しばしば中毒を起こしたことから、治療薬としては用いられなくなりました。その代わり、現在は殺鼠剤として世界中で利用されております。タリウムは、無味無臭という特性から誤飲誤食による中毒事故が米国、欧州、日本で報告されております。 硫酸タリウムの致死量は、成人で約1gです。

Q2:タリウム中毒の症状は、どのようなものがありますか?

A2:摂取から1〜2日後に症状が発現します。嘔吐、食欲不振、口内炎、結膜炎、顔面腫脹、便秘、筋肉痛、頭痛が出現します。口内炎、視力障害、知覚異常、下痢、腹痛、消化管出血、高血圧、不整脈、脱力感、運動失調、腎不全、痙攣、昏睡、呼吸麻痺、爪の萎縮、毛根部黒色色素沈着、発汗、脱毛などがみられます。

Q3:タリウム中毒例には、どのようなものがありますか?

A3:2005年11月に静岡県伊豆の国市、県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)をタリウムで殺害しようとしたとされる事件で逮捕されました。女子生徒は、英国で連続タリウム毒殺事件を起こしたグレアム・ヤング(1947〜90)の書いた「毒殺日記」の影響を受けているようです。この他、タリウム中毒事例としては、1976年に沖縄県宜野湾市で、自宅近くの鶏舎周辺で殺鼠目的で使用された硫酸タリウムをしみ込ませた食パンを誤食した子供6名がタリウム中毒を起こし、1名が死亡しております。

Q4:タリウム中毒の検査・診断は、どのように行いますか?

A4:尿・便中のタリウム定量検査が決め手となります。毛根部黒色色素沈着、脱毛、低カリウム血症、白血球増多症、血小板減少症がみられます。

Q5:タリウム中毒の治療は、どのように行いますか?

A5:胃洗浄、活性炭・下剤の投与、塩化カリウムの投与、プルシアンブルー療法、血液透析などをおこないます。

Q6:硫酸タリウム中毒の予後はどうなっていますか?

A6:多量摂取して急性中毒となった場合は、死亡します。軽症の場合でも、神経症状や知的障害を引き起こすことがあります。