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Q熱

  Q1: Q熱はいつ頃発見されたのですか?
  Q2: Q熱の病原体は何ですか?
  Q3: Q熱の病原体はどのように感染するのでしょうか?
  Q4: Q熱患者の症状はどのようなものですか?
  Q5: Q熱の診断にはどのような検査をしますか?
  Q6: Q熱の抗体保有率はどのぐらいですか?
  Q7: Q熱の治療法はどうなっていますか?

Q1:Q熱はいつ頃発見されたのですか?

A1:Q熱は1935年にオ−ストラリアのクイーンズランド州で畜場従業員の間に集団発生した原因不明の熱Query Fever(謎の熱という意味)に由来しています。Q熱はリケッチアの一種コクシエラ・バーネッティイ(Coxiella burnetii)による疾患です。本疾患は1937年にオーストラリアの食肉処理場の従業員ではじめて報告されました。

Q2:Q熱の病原体は何ですか?

A2:病原体は、細菌より小さく、ウイルスより大きいリケッチアに分類されております。大きさが0.2〜0.4x0.4〜1.2ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の細長い形状をしたコクシエラ・バーネッティイ(Coxiella burnetii)が病原体です。本菌は人工培地で発育できず、生きた動物細胞の中でのみ増殖します。

Q3:Q熱の病原体はどのように感染するのでしょうか?

A3:自然界においてはウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの動物体内に存在しています。ヒトへの主要な感染経路はペットを介して感染する場合や病原体に汚染された塵埃の吸入によります。

Q4:Q熱患者の症状はどのようなものですか?

A4:急性Q熱の場合は2〜4週の潜伏期の後、急激な高熱、悪寒、筋肉痛、頭痛、全身の倦怠感、発疹、リンパ節腫張、肺炎、肝機能障害、心内膜炎などがみられますが、半数は無症状です。慢性Q熱の場合には、心内膜炎、慢性肝炎、骨髄炎などをおこします。急性Q熱から慢性Q熱に移行する頻度は5%とされております。このように、Q熱の症状は他の感染症との区別が難しく手遅れとなり死亡することもありますので、診察時にペットを飼育していることを述べましょう。

Q5:Q熱の診断にはどのような検査をしますか?

A5:間接蛍光抗体法等による急性期・回復期中の血液中の抗体測定、PCR法による検体からのコクシエラ・バーネッティイのDNA(Com1遺伝子、htpB遺伝子)検出により診断が行われます。陽性判定はペア血清(2〜3週間間隔をあけて2回血液を採取)で4倍以上の抗体価の上昇があったものとします。

Q6:Q熱の抗体保有率はどのぐらいですか?

A6:Q熱リケッチアがヒトを含め動物に感染すると2〜4週間後に血液中に抗体ができます。抗体保有調査では、一般健康者は3〜17%、小動物臨床獣医師では37%と高く、一方、ウシでは16〜47%、ヒツジでは28%、イヌでは10〜17%、飼育ネコでは7〜19%、野良ネコでは69%が抗体を保有しているとの報告があります。

Q7:Q熱の治療法はどうなっていますか?

A7:Q熱の治療法は、他のリケッチア症同様に、テトラサイクリン系抗生物質、エリスロマイシン、リンコマイシン、ニューキノロン剤、クロラムフェニコール等が有効です。