Topページへ クラッシュ症候群
Q1:クラッシュ症候群とは、どのような病態ですか?
Q2:クラッシュ症候群の症状は、どのようなものがありますか?
Q3:クラッシュ症候群の診断は、どのようにしますか?
Q4:クラッシュ症候群の治療は、どのように行いますか?
Q1:クラッシュ症候群とは、どのような病態ですか?
A1:クラッシュ症候群とは、挫滅症候群とも呼ばれております。災害時に手足や腹部などの筋肉が長時間圧迫されることによって、筋肉細胞が傷害や壊死を起こし筋肉内の大量のカリウムが流失して高カリウム血症になったり、筋肉を構成しているミオグロビンが大量に遊離して腎臓の尿細管を詰まらせ急性腎不全を起こします。例えば、阪神大震災(1995年1月17日)やJR西日本の尼崎列車脱線事故(2005年4月25日)などの際に発生し、多数の方が死亡されました。
Q2:クラッシュ症候群の症状は、どのようなものがありますか?
A2:クラッシュ症候群の主な初期症状は、運動、知覚麻痺が局所に起こります。圧迫されていた筋肉部分が腫脹し広範囲に点状出血を生じます。ミオグロビン尿が出現するため尿が茶褐色に変色し尿量が減少します。軽度の筋肉痛や手足のしびれ、脱力感などの症状が見られます。
Q3:クラッシュ症候群の診断は、どのようにしますか?
A3:尿がミオグロビン尿で褐色となり、血液検査では、代謝性アシドーシス、ヘマトクリット値上昇、血清カリウム、CK、ASTの上昇がみられます。血中カルシウム値の低下とリン酸の上昇がみられます。
Q4:クラッシュ症候群の治療は、どのように行いますか?
A4:クラッシュ症候群の場合は、治療を始めるまでの時間の長短が患者の命を大きく左右するとされています。血カリウム血症、代謝性アシドーシスを改善するために、炭酸ナトリウム、グルコン酸カルシウムを投与します。筋肉の圧力が高ければ、筋膜切開を必要とします。重症例は腎不全を併発しますので、血液透析を必要とします。