Topページへ 潰瘍性大腸炎
Q1:潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
Q2:患者さんはどのくらいいるのですか?
Q3:潰瘍性大腸炎はどのような特徴をもっていますか?
Q4:潰瘍性大腸炎の診断はどのようにしますか?
Q5:潰瘍性大腸炎の治療はどのようにしますか?
Q6:この病気はどういう経過をたどるのですか?
Q1:潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
A1:潰瘍性大腸炎は、大腸に広範囲に慢性炎症が生じる原因不明の疾患です。病変部位は直腸を中心として始まりますが、大腸全体にまで広がることもあります。大腸の内腔に浅い潰瘍を作るので、血液の混じった下痢がみられます。厚生労働省より特定疾患治療研究対象疾患に指定されています。
Q2:患者さんはどのくらいいるのですか?
A2:日本における潰瘍性大腸炎の難病登録患者数は1999年で60,631人です。最近は年間約6,000人の患者が発病し、患者数は増加し続けております。世界的にみると、北欧やアメリカの白人、特にユダヤ人に多いといわれております。アメリカ、英国の発病率はわが国の10〜20倍高いといわれています。アジア、南米、アフリカでは少ないとされています。
Q3:潰瘍性大腸炎はどのような特徴をもっていますか?
A3:発症年齢は20〜50歳まで幅広い分布をします。男性では20〜24歳、女性では30〜34歳にピークとなります。性別による差はありません。軽症から重症までさまざまな病態を示し、重症例では死亡することもあります。症状は血便、粘液便、下痢、腹痛などです。
Q4:潰瘍性大腸炎の診断はどのようにしますか?
A4:患者さんの症状や経過などから推定診断は可能ですが、クローン病との鑑別が必要です。大腸のX線検査、内視鏡検査、病理組識学的検査などで確定診断をすることが必要です。検査の所見としては白血球増加、CRP陽性、赤沈値の亢進などがみられます。病状が進行すると、貧血、低蛋白血症、電解質異常などもおこります。(潰瘍性大腸炎の診断基準はこちら)
Q5:潰瘍性大腸炎の治療はどのようにしますか?
A5:一般に薬物による内科的治療が行われます。内科的治療としてペンタサあるいはサラゾピリンなどの腸の炎症を抑える薬が使用されます。重症例では副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン)とか免疫抑制剤を併用します。薬物療法が効かない場合や症状の悪化を繰り返す場合などは手術が必要です。外科手術を受ける例は、本症の約30%といわれております。
Q6:この病気はどういう経過をたどるのですか?
A6:内科的治療によって良くなったり、悪くなったりの慢性的な経過をたどります。時に、大腸癌の発生がみられますので、定期的に大腸のX線検査や内視鏡検査をすることが必要です。