Topページへ シェーグレン症候群
Q1:シェーグレン症候群はどのような病態をいうのですか?
Q2:シェーグレン症候群はどのくらいいるのですか?
Q3:シェーグレン症候群の症状はどのようなものですか?
Q4:シェーグレン症候群の診断はどのようにしますか?
Q5:シェーグレン症候群の治療法はどうなっていますか?
Q1:シェーグレン症候群はどのような病態をいうのですか?
A1:シェーグレン症候群は1933年にスエーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレン(Sjogren)の発表した論文にちなんでつけられた疾患です。中年女性に好発する涙腺や唾液腺を標的とする慢性炎症による外分泌腺障害をおこし、全身性の臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患でもあります。原因は不明です。シェーグレン症候群の病変は眼乾燥、口腔乾燥がみられるので乾燥症候群とも呼ばれております。 (→ドライアイ、ドライマウスの項参照)
Q2:シェーグレン症候群はどのくらいいるのですか?
A2:厚生省の研究班のデータでは1年間に病院などで受療した患者さんの数は15,000〜20,000人とされております。実際には10〜30万人と推定されます。この疾患の年齢層は50〜60歳代がピークです。男女比は男女比1:14で、女性に多く発症します。慢性関節リウマチの患者さんの約1/4にシェーグレン症候群がみられます。
Q3:シェーグレン症候群の症状はどのようなものですか?
A3:シェーグレン症候群の患者さんにはドライアイ、ドライマウスがみられます。目の乾燥(涙が出ない・目がゴロゴロする・目がかゆい・目が痛い・目が疲れる・物がよくみえない・まぶしい・悲しい時でも涙が出ない)、口の乾燥(口が渇く・唾液が出ない・口が渇いて会話ができない・味がよくわからない・口内が痛む・舌の表面が割れる・夜間に飲水のために起きる・虫歯が多くなる)、鼻腔の乾燥(鼻が渇く・鼻の中にかさぶたができる・鼻出血がある)。さらに唾液腺の腫脹と痛み、膣乾燥、レイノー症状、関節痛、夜間頻尿、紫斑、皮疹、日光過敏などがみられることもあります。
Q4:シェーグレン症候群の診断はどのようにしますか?
A4:1999年の厚生労働省の診断基準によると、(1)口唇小唾液腺の組織でリンパ球浸潤がある(2)ガムテスト、サクソン(Saxon)テスト、唾液腺造影、シンチグラフィーなどで唾液分泌量の低下が証明される(3)シルマー(Schirmer)試験、ローズベンガル試験、蛍光色素試験などで涙の分泌低下が証明される(4)抗SS-A抗体か抗SS-B抗体が陽性、これらの4項目の中で2項目以上が陽性であればシェーグレン症候群と診断します。(シェーグレン症候群の診断基準の詳細はこちら)
Q5:シェーグレン症候群の治療法はどうなっていますか?
A5:根本的に治す方法はないので対症療法になります。目の乾きに対してはいろいろな目薬や人工涙液などがあります。目の乾燥のひどい患者さんに対しては、涙の排水口である涙点をシリコンプラグで塞ぐ処置や涙点を手術でふさぐこともできます。口の渇きについては、人工唾液や市販の口内に塗る製品(→ドライマウスの項目参照)を使用します。 内服薬として、日本新薬(株)よりの「フェルビテン」がシェーグレン症候群の保険薬として認められております。