前書きにかえて
大学時代、作家の木下順二の「本郷」という本がきっかけで、天文学者の畑中武夫
が、私の住む東大YMCA寮のOBだということを知りました。畑中武夫は、日本で最初に太
陽電波の観測を行った人物です。私は大学院生時代、電波とX線で観測した太陽フレ
アの研究を行っていたのでこの大先輩のことに強く関心を覚えました。ご健在であれ
ば直接話を聞きたいところですが、私の生まれる前に亡くなっており非常に残念に思
います。
機会があれば詳しく調べてみたいと思っており、このかわべ天文公
園に来たのを縁にいろいろな形で調査活動を進めてきました。畑中武夫と言えば、当
時の日本の代表する天文学者であったことがよくわかりました。
ところが、
和歌山県立図書館の郷土人のコーナー
にその畑中武夫の名がない!
そこで今回の調査を通して、みなさんに畑中武夫氏についていろいろ知る
きっかけになっていただければと思います。
まだ生きていたら日本の天文学は
大きく変わっていたにちがいない