The History of MR2
The History of MR2



MR2の歴史は、日本のミッドシップスポーツの歴史そのものです。


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MR2最終プロトタイプ、SV-3発表 1983年、東京モーターショー

1983年の東京モーターショーにおいて、トヨタが発表した1台のミドシップカー、SV-3。これは、のちの初代MR2の生産プロトタイプであった。各部の仕上がりはほぼ生産車といってもいい仕上がりであったが、リアスポイラーの形状、デジタルメーターやT-BARルーフが装備されていたことなどが、生産型との違いであるといえる。


MR2(AW11、10型)発表 1984.6.8.

※写真のホイールはノン・オリジナル。本来はSV-3と同形状の通称、「ガンダム」ホイール。

日本初のミドシップスポーツMR2(AW)は、登場とともに、世のクルマ好きの話題を独占した。各部のデザインはほぼSV-3と同様であったが、リアスポイラーの形状がよりアグレッシヴに変更されたほか、デジタルメーターやT-BARルーフは省略された(オプションでムーンルーフは選択できたが)。
主力エンジン(AW11、GおよびG-Limited)は、当時AE86レビン・トレノに搭載され、好評を博していた4A-GE型DOHCを横置きに搭載(形式名は4A-GELU)。また、廉価版として、3A-LU型SOHCを搭載したモデル(AW10、S)もあった。
トヨタは、当時幅広い層にミッドシップカーを受け入れてもらえるようにと、MR2をあえてスポーツカーとは呼ばず「ミッドシップ・ランナバウト・2シーター」であるとし、MR2の名の由来はその頭文字をとったものであるとされた。このためか、多少マッシヴなノーズや各部のデザイン、安定志向のハンドリングなどを、「ミッドシップらしくない」と批判する向きもあった。
 しかしながら、86と同じエンジンを搭載しながら、AWのドライブフィールは86とまったく異なるものであった。強めのアンダーステアをフェイント気味に豪快に曲げていく86に対し、AWは限界まで弱アンダーを保った。ただ、フロントの荷重が抜けるとコーナー進入でアンダーステアとなりやすく、立ち上がりでアクセルを開けると逆にリアがブレイクしやすく、オーバーステアが強まるという傾向は、やはりミッドシップらしいシビアな操作性といえるものであった。
パワーアシストのないステアリングは低速こそかなりの手応えをみせるが、街中を流すスピ−ドでは基本的に軽快で、何のストレスも感じない。ただ、高速走行では逆に、トレッドの割にホイールベースが短いためか、フロントがリフト気味で落ち着きがなく少々恐い。巨大なリア・スポイラーの生み出すダウンフォースもその一因だろう。
'84-'85 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞。



S/Cモデル登場!1986

※写真のホイールはノン・オリジナル。

1986年、AW11はマイナーチェンジを受け、スーパーチャージャー仕様が追加された。よく廻るが非力といわれた4A-Gに、ルーツ式スーパーチャ ージャーを追加、145PSと のトルクを絞り出した。まるで排気量をアップしたかのようなスーパーチャージャーの強烈なトルクは、AWを ワインディングで最高に楽しいクルマに仕上げていた。また、このときのマイナーチェンジでは、T-BAR ルーフ仕様が追加され、ライトウウェイト スポーツのもう一つの楽しみであるオープンエア・ドライブも楽しめるようになった。
 外観では、フロントスポイラーの形状が変更されたほか、スーパーチャージャー搭載モデルでは、サイドエアインテークとリアコンビランプが新デザインとなった。

 AWはこのころからジムカーナで大活躍を開始する。A-IIIクラスなどは完全にAWのワンメイクと化すほどであった。


2代目MR2発表! 1989.10.17

1989年は、バブル華やかりし頃。自動車好きにはたまらなく魅力的な新車が数多く発表された年であったが、MR2もこの年、初めてのフル・モデルチェンジを迎え、2リッターの ミドル・スポーツ(SW20)に進化した。ヤマハの手になる165PSの3S-GEエンジンを搭載したNAモデルG-Limitedに加え、当時クラス最強の225PSを発揮した3S-GTEエンジンのターボモデル、GTもラインナップ に加わった。この恐ろしくパワフルなエンジンは、当時ゼロヨンでは2リッター最強を誇ったが、初期型SWの足回りはこのパワーを受け止めるには少々 頼りなく、乗り手を選ぶシビアものとなっていた。
 なお、スタイリングはAWのウェッジ・シェイプから一転して流麗なものとなった。当時トヨタが"Power Surface"と称した、いかにも90年代的な、美しい曲面を多用したデザインである。

 1991年には、SWの足回りを中心に、ほとんどフル・モデルチェンジに近い大幅な改良が施され、操縦安定性も劇的に進化し、扱いやすさも向上した。

 その後、名車とよばれるスポーツカーがいつもそうであるように、細かな改良を受けつつ、現在に至っている。

 SW20もジムカーナでは最強を誇る。ハイパワー4WD車の登場で一時は苦戦したが、レギュレーション変更により、4WD車はA-IVクラスへと移り、 A-IIIクラスは再びSWの天下となった。
 また、'96年度より全日本GT選手権(GT300クラス)にも参戦。ポルシェ、フェラーリ、シルビアなどと熱い戦いを繰り広げている。 


マイナーチェンジ情報は TOYOTA MR2 変更概史(ID No.003 MOYさん執筆)

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