|
|
|
|
![]()
|
◎マイフェイバリット CASE:ガンスリンガーガール |
|
直訳すると「銃をぶら下げる女の子」とでもなるのだろうか? 一部マニアの間では「ガガガ」と呼ばれるこの作品・・・ハッキリ言ってキッチュです、ものすごく! この作品が好きな人は変態だ! 少なくとも普通の人じゃないのは確定だな・・・ で、変態が好むこの作品、わたし・・・大好きです!! 最初は、そのキッチュさに惹かれたわけじゃなくて、そのタイトルのとおりに銃がいっぱい出てくるっていう単純な理由で見てました。結構マニアックな銃が出てくるのが面白かったんで♪
で、なぜいまさらなのかというと、実は最近原作本を読みまして、そのあまりの内容の過激さにイっちゃいそうになって、思わず大好きになっちゃったんですよ・・・ それと、今回はネタバレが含まれますので注意!
まずは、わかりやすい部分でこの作品に登場する銃について・・・ 一部を紹介すると「ヘンリエッタ」という少女はメインアームに P90なんてかなり特殊な銃を装備している。これはベルギーの FN(ファブリックナショナル)社製の近代短機関銃で、拳銃弾よりも強力な特殊弾丸をなんと50発も装填できる、ブルパップ方式を採用した思いっきりSF銃みたいな形をした変わった銃です。サイドアームにはスイスの SIG/ザウウェル社製P239を使用。しかもこれは、ステンレススライドという非常に特殊なパーツを使用している。「トリエラ」という少女はウィンチェスター社製 M1897の着剣装置付12ゲージトレンチ(塹壕)ショットガンに銃剣を装着した、前時代的な普通ありえないようなものを装備している。きっと相手を撃たずに刺し殺すんだ・・・ショットガンは接近戦、拳銃で撃ち合えるような距離においては絶大な威力を発揮し、しかも拳銃よりもはるかに高威力で広範囲に攻撃でき、更に用途に合わせて様々な弾丸がある究極の銃なのだが、装弾数が少なく銃自体が小型化できずに小銃サイズにしかならないという欠点もある。 映画「エイリアン2」の中でヒッグス伍長は、装弾数 100発あまりの10mm炸裂弾を発射する現代の技術力では考えられないくらい高性能な未来のアサルトライフルよりも、100年以上も昔のショットガンの方がいいとか言って、エイリアン相手にショットガンを撃ちまくっていた。ちなみにこのショットガン、誕生してから 100年以上たった現代でもその基本的構造はほとんど変わっていないという、誕生した時から完成されていたシステムの銃なんです。エイリアンの世界になると、200年以上も前の構造の銃という事になる・・・それと、サイドアームに SIG/ザウウェル社製P230とドイツのHK(ヘックラー・ウント・コック)社製P7を使用している。P7 の方は、スクイズコックという非常に特殊な安全装置を備えた拳銃で、全く人気のない拳銃なのでハッキリ言って無名・・・担当官の「ヒルシャー」は HK社製Mk23-45口径ソーコム拳銃を使用。これはアメリカの特殊部隊に採用された大型拳銃で、ソーコムとはその特殊部隊のこと。ハッキリ言ってマニアックな拳銃。「クラエス」という少女は HK社製VP70という非常にマニアックな銃を使用。VPとはフォルクスピストーレ(国民拳銃)の事で、2次大戦中に旗色が悪くなったナチスドイツが、簡単に大量生産できる拳銃とした開発したもので、大戦中は実用化に至らなかったものを戦後にHK社が商品化したもの。その基本思想に忠実で、成形が簡単なプラスチック部品を多用し工作技術が低くても作れとても安価で簡単に量産できるのだが、性能も使い勝手も悪く全く人気のない無名の拳銃。しかし、後のグロック等のプラスチック部品を多用した高性能拳銃のお手本となったことで一部マニアの間では有名な拳銃。原作版では死体としてしか登場しなかった「エルザ」という少女は、 SIG/ザウウェル社製P228を使用。すごいのは、劇中ではこの銃を「ドイツ製」と言っていること。製造会社の SIG/ザウウェル社というのは、正確にはスイスのSIG社の関連企業のドイツのザウウェル社という事で、P228は厳密にはドイツ製の銃なんです。日本人には全く関係ない外国のしかも銃器メーカーの経営形態のことを正確に伝えているってのがすごい。「リコ」という少女にいたっては、ドラグノフ・オートマチック・スナイパーライフルというロシア製の物凄くマニアックな狙撃銃を使用。この銃のいいところは東側銃器の伝統の悪条件での作動の確実性。 サイドアームにはこれまたメチャクチャマニアックなチェコスロバキア製の CZ75の後期型! この銃は前期型と後期型があるが、圧倒的に前期型が人気が有るし有名。だけど、今では希少すぎてまず手に入らない。それを考慮してかわざわざ世間に全く知られていない後期型にしている。前期型と後期型を見分けられるのは間違いなくマニア。しかし、この子は何でこんなにマニアックな銃ばかり使うんだ? その銃・・・オレも大好きだ! なんだか気が合いそう・・・ とまあ、一部を紹介しただけでもこんなにもマニアックな銃がいっぱい。 ただ、このラインナップを見ると、非常に気になる事がある・・・ 政府の単一組織内において、何でこんなに装備品がばらばらなんだ? しかも、中には性能が極端に悪いものや、幼い少女が持つには疑問のある銃まである。 特定の状況に対応して作戦ごとに装備を変えるってのならわかるけど、そういう事でもなさそうだし・・・ 自分だったらあんまり複数の銃を持たせない。この中で少女たちに持たせるとしたら、間違いなく SIG/ザウウェル社製P230だな。これは小型の拳銃で他の拳銃に比べ圧倒的に小さく少女の小さい手でも持てる大きさで、しかも、性能も抜群の優れもの。ただ、装弾数が少ないという欠点があるが、そこら辺は腕と予備マガジンでカバー。あとは HK社製P7だが、これは3種類のバリエーションがあるので、グリップが細いP7M8なら少女の手にも収まるだろう。個人的には SIG/ザウウェル社製の拳銃がが好きなんだけど、P239かP228あたりだったらいいかな。これは比較的体の大きなトリエラだったら携帯させても大丈夫かな・・・拳銃よりも実行制圧力が必要とさせる銃を携帯させる必要がある場合でも、大型拳銃並みの大きさしかないサブマシンガンのイングラム MAC11や、オーストリアのシュタイヤー社製TMPや、チェコスロバキアのVz61スコルピオなどの小型の短機関銃で武装すべきである。どうしてもそれ以上の攻撃力が必要な場合は、突撃銃なのにブルパップ方式で小型になったために短機関銃のカテゴリーに入る FN社製P90ならいいだろう。この銃は短機関銃並みに小さいが性能的にはアサルトライフルであり、ボディーアーマー(防弾チョッキ)すらも貫徹し更にはマンストッピングパワーも絶大な特殊弾丸を50発も装填できるすごい銃なのだ。しかし、 VP70なんてマニアックなだけで極端に性能が悪い拳銃や、少女が扱うには大きすぎる長物の小銃を持たせたりするのはかなり疑問である。この作品は細かくて気付く人が少ないけど、かなり気を使った表現がなされて結構リアルになっているのだから、銃を登場させるにしてもちゃんと説得力のある形をとってほしい。個人的な意見だが、この物語中の少女たちはストックを有するような小銃や大型拳銃など、子供が扱うには大きすぎる銃は扱うべきではないと思う。 詳しくは後述しますが、少女が武装するメリットは明確な殺意を伴う武装の携帯の偽装でしかないのに、隠密性を犠牲にしたあからさまな武装や身体に合っていない武器の使用は非常に非合理的だ。 この作品の基本コンセプトが「少女と銃」だからマニアックな銃をいろいろ出したいのはわかるが、せっかく物語がいいのにその雰囲気を壊してしまうような銃器の表現はしないでほしかった・・・ まあ、ほとんどの人がかわいい女の子が銃を持ってるだけで満足なんだろうけど、私みたいな偏った感覚のマニアにはそれだけじゃダメなんだよね・・・ 合理的で説得力のある銃器の扱い方をしてほしいのだ。本当のマニアは単にそのアイテムが出てくるだけでは満足しない、そのアイテムの扱い方までがリアルに表現できていないと満足できないのだ。ま、女の子しか見てない人には関係ないけどね・・・ だってこの作品は勢いだけのアクションものじゃなく、かなりドラマ性があるから、そのドラマにケチが付くようなことをしてほしくないわけだ。 ということで、この物語に登場する少女の中で1番合理的な武装をしているのはヘンリエッタということになる・・・ 意外な結論が出てしまった・・・ それともう一つ、漫画のほうはコマごとに銃を持つ手が右手だったり左手だったり、と言う事がしばしばある。これはわざとなのかそれともやっぱり間違っただけなのか・・・
次に、本編の物語についてですが・・・ 一応知らない人のために解説しときますと、この作品は映画「ニキータ」をもっとキッチュにした感じのお話です。 イタリア政府の特務機関が、反体制勢力をひそかに暗殺するために幼い少女を文字通り殺人マシーンに仕立ててコキ使うって話です。 そのやり方がもう酷いのなんのって、筆舌に尽きる残酷なものなんですよ・・・ アニメ版では幾分ソフトな表現になってたけど、原作版は炸裂してたなぁ・・・ まず、主人公は殺人マシーンとなった少女たちなんだけど、その少女たちの調達の仕方がすごい! この組織は「公安作戦2課」と呼ばれる政府の汚れ仕事をする裏の組織で、表向きは「社会福祉公社」という福祉団体組織を装っているんだな。で、明日をも知れぬ重態の少女たちを見つけては、治療を施す事を条件に引き取るというあこぎな方法で、人の弱みに付け込みしかも騙して不幸な境遇の少女をさらってくるわだ。 そして待っているのが儀体と呼ばれる人体改造・・・つまりは全身サイボーグ化・・・更には、かなりヤバイ薬品を使用しての「条件付け」と呼ばれる洗脳を施し、組織に従順な戦闘マシーンにするのである・・・ほとんどショッカーである・・・ で、この改造手術を受けると、元気いっぱいで拳銃弾を食らったくらいじゃ死なず、更に人を素手で殴り殺せるくらいの強靭な肉体になるのだが、過去の記憶がほぼなくなるという微妙な特典つき! で、もともとが普通の・・・というよりは、かなり不幸な生い立ちで、ベッドに縛り付けられての闘病生活をずっと送っていたような女の子たちだから、当然人殺しはおろか銃の扱い方も知らないので、女の子一人一人に専属の担当官が付き、戦闘訓練と指導と作戦をともに行うのである。で、いつも一緒に居るから、女の子とその担当官は「フラテッロ(兄弟 )」と呼ばれ、チームを組む事になっている。これだけでも物凄くキッチュな話だけど、この物語は更にキッチュな事がてんこ盛り! 女の子たちは組織に対する従順化のため、薬物による条件付け(洗脳)を施され、絶対服従の奴隷になるのだ。特に担当官には物凄い愛情を抱くようになるという、倒錯した方法がとられている!! つまり、ローティーンのかなりかわいい女の子が殺人サイボーグになって、担当官のおっさんにラブラブでしっぽを振って命令に従うんだな、これが! なんて変態的な話なんだ! こういうの・・・ダイスキだぁああ!!
まあ、かなり趣味的な表現をしてしまったが、ちょっと真面目な考証もしてみようと思う。 まず、ローティーンの女の子を暗殺の道具にする事についてだが、これはかなりいい考えだと思う。 映画「ニキータ」や「アサッシン」の中でも触れていたが、なぜ女を暗殺者にするかというと、ターゲットつまり獲物が、自分を殺そうとしている暗殺者が女だと油断して仕留めるチャンスが大きくなるからである。 この理論に基づいて考えれば、更に意外な者が暗殺者になれば暗殺成功確率はぐーんと高くなるというわけだ。誰だって、ローティーンの可愛い格好をした女の子がまさか懐に銃を隠し持っていて、それが自分を殺そうとしているとは思わないさ。 士郎正宗の漫画「ブラックマジック」の中でも女性型アンドロイド兵器が出てきて、それがなぜ女の形をしているか解説してたけど、要は戦場という場所に一目で女とわかるようなものが居たら一瞬躊躇する。それがスケベなヤツだったらもっと隙が大きくなり、殺せるチャンスが高くなる、という事だ。 まったく酷い話ではあるが、実に理にかなっている。だから女の子なのである。
洗脳で過去の記憶を消し、盲目的な愛情を植え付け従順化させるというのも実にいい方法だ。 女の子に限らず、よっぽど殺伐とした人生を歩んできた者でなければ、平気で人を殺す事など出来ないのだから。 この洗脳によって少女たちは思いっきり狂った感覚になって、殺人をなんとも思わなくなり平気で人を殺せるようになる。更には、最大の関心事が、愛する担当官の役に立つ事とその身を守る事で、自分の命よりも担当官の命と命令を優先するバーサーカーになるのだ。つまり、自分を含め担当官以外の者の生命に対する関心が極端に低くなるという事だ。 「アサッシン」の主人公の女の殺し屋も、スラム街で育ってヤク中で暴力が日常にある生活を送ってるって生い立ちで、秘密組織に入って何ヶ月も訓練して殺人術を叩き込まれたのに、最初の任務のときはビビリまくって失敗しそうになってた事を考えると、常軌を逸した神経に作り変えてしまうのはいい方法なのかもしれない。 なんと言っても、自分が死んでもターゲットを仕留めようとするってのがすごい。 見た目が女の子でも、銃弾を何発食らっても平気で突進してきてターゲットを殺そうとするなんて、ほとんどターミネーターだよ。 でも、かわいい女の子に「大好き」なんて思われたら、正直悪い気はしないよね・・・ ここら辺が鬱屈したオタク心をくすぐるんだろうなぁ・・・
ちょっと細かい事だけど、なかなか感心させられる事が結構あるんですよ。 公社の女の子たち、つまり殺人サイボーグたちですが、ほとんどが自分の担当官に異常な愛情を抱いてます。 幼い少女が本当に担当官のおっさんの事が大好きなんですよ! 男として! それも洗脳(条件付け)によって作り出された偽りの感情なんだけど、本人にはそれが自分の本当の感情なのか他人によって作られたものなのか区別が出来ないってこと。 ま、人間なんてそんなものなんだけどね。要は、脳がどう感じるかが全てであって、実在するかとか架空のものだとかは関係ないんですね。 わかりやすく言うと「マトリックス」の世界だって、脳がそう感じていれば本人にしてみればそれが現実だってことです。 ただ、その薬品を使用するのは脳や生体部分、人間だった頃の内臓とかに多大な悪影響をもたらして、記憶障害や感覚異常を起こし寿命が短くなったりするらしいです。 で、担当官によって自分の受け持つ儀体=サイボーグ少女の扱いが大きく違い、薬の使用量や洗脳(条件付け)の度合いも違うんですね。 つまり、固体=少女ごとに担当官に対する愛情の強さや体調や寿命がかなり違うんですね。 特に倒錯した愛情なんだけど、女の子によってかなり差があるんですよ。 たぶん主人公・・・この物語はいろんな人の視点で話が進むので、誰が主人公かよくわからない・・・で、主人公と思しき少女の「ヘンリエッタ」通称「エッタ」は、担当官の「ジョゼ」のことが大好きで恋してるんですね。「ジョゼさんが世界で一番大切、彼のためなら何でも出来る」って感じで、ジョゼに危害を加えるとエッタに殺される・・・彼の胸倉をつかんだだけで仲間もろとも撃ち殺されたり・・・ 端役の「エルザ」はエッタ以上に愛情が強く担当官の「ラウーロ」に完璧に惚れていたけど、まともに相手をしてもらえず思い余って無理心中・・・ 「リコ」は担当官の「ジャン」にほとんど道具扱いされて、何かうまく出来ないとすぐに殴られてしょっちゅう流血してたけど、それでも物凄い素直に従っていた・・・ ジャンにタバコの吸殻を投げつけただけでリコはそいつを撃ち殺そうとしてたし・・・ そんな中で1人だけ自分の担当官に惚れてもいず、反抗的な態度をとる少女が居るんですね。 それが「トリエラ」です。彼女はこの物語の中ではかなり異色の存在なんですね。で、そのトリエラの存在が実に良いんですよ。 担当官の「ヒルシャー」は儀体=少女に無理な投薬をして洗脳=条件付けをするのに反対で、あんまり薬物投与も条件付けの強化も行わないんですね。そのおかげでトリエラはヒルシャーに反抗的な態度をとるんですよ。でも任務は完璧にこなすんですけどね。 で、このトリエラが一番健康的に描かれているのが良いんですよ。 多分トリエラが少女たちの中で一番の年長だと思うんですけど、少なくとも公社に来て儀体化=サイボーグ化してから最低でも7年間生き延びてるんですよね。 彼女たちの場合は作戦中の負傷によって死亡する事はあまりないみたいで、それよりも儀体の寿命が尽きて死ぬ事のほうが多いようです。とある外伝の話の中で、儀体はもともと使い捨てが前提って言ってますから、きっと彼女たちはそんなに長く生きられないんですね。まあ、もともと、彼女たちは瀕死の重態の重症患者で、周りの大人たちが見捨てたような存在なので、本来はいつ死んでもおかしくないんですけどね。今元気に走れ回れるほうが奇跡、って感じの少女ばかりだから。 エッタは家族を惨殺した殺人鬼に一晩中暴行され続けて、片腕と片足と片目を失って重態だったし。リコは先天性の四肢の麻痺で歩く事自体できない身障者だったし。アンジェラは車で轢き殺されかけて全身骨折と内臓破裂で死にそうだったし・・・ だけどトリエラだけは違い、もともと普通の子供だったみたいです。 どうやらミッシングチャイルドだったらしく、孤児で政府に保護されただけらしいです。何でそれが殺人サイボーグになったかは疑問が残るんですけどね・・・ まあ、そんなもんだから彼女が一番健康なんですよ。 トリエラが主役の話のときなんか「生理痛で腹が痛い」って言ってましたから。 この台詞を聞いたとき正直驚きました。だって、殺人サイボーグなのにちゃんと生理があるなんてすごい! エッタなんか子宮自体なくなっちゃったとか言ってたし。 で、トリエラの健康さ加減に比べ、他の少女たちがだんだんボロボロになって行く様が実にいい! 別に少女をボテクリコカスさまがいいって言うんじゃなくて、ちゃんと物語の中でそれぞの状況に応じた状態の変化を表現している細かい描写がいい、って事です。 本当に細かい事だけど、エッタが他の少女と茶をシバイていると、紅茶にガンガン砂糖を入れるんですよ。コーヒー紅茶にこだわる私としては「なにすんだこのクソ餓鬼!」とか密かに思っているんですが、まあそれは置いといて、どうやら最近はあまり甘いって感じなくなっているから砂糖を多く入れちゃう、って事らしいんですよ。それを聞いた他の少女がさりげなく、今のうちにうんと楽しんでおけ、みたいな事をサラリと言うんですわこれが。 これって、薬物使用による感覚異常が進行しているって事で、エッタの寿命がどんどん短くなっているって事だよね・・・なんでもないシーンの中に、こういう重い事をサラリと描くってのがいい! 更に、先の話ではエッタの体調が悪くなってるっぽい事を、さりげなく言ってたりする、細かいところまでしっかり表現してるのが、実にいい!
身勝手な大人たちの事情で、何の関係もない少女たちがその道具にされ、体も自分自身の心さえも奪い去られ、いつ尽きるとも知れぬ命を削りながら他人のために人を殺し続け、それが幸せな事だと思い込まされてる、って救われない話がとってもステキ♪
蛇足までに、とある「外伝」っていう話を読んだことがあるんですが、これがオフィシャルなのかアンオフィシャルなのかはわかりません。 で、これってすごい短い話なんですけど、これが実にすばらしかった。 簡単に言うと、本編の後日談みたいな話なんですけど、そんなかでジョゼとエッタが遂にやっちゃうってシーンがあるんです。 まあ、ほとんどの人が創造したとおりの事をやっただけなんですけどね。 で、そん中でジョゼは子供にそんな事して自己嫌悪に陥るんですけど、それなのになんで一線を越えたかって言うと、エッタの命が今にも尽きそうになっていたからなんですね。 彼女たちは、普通の人から見れば恐ろしく短命で、普通の子供が体験するような幸せなんかないし、経験する時間もないんですね。 自分自身もそれはよく自覚していて、でも、それに不満はなくそれでいいと思っているみたいなんですね。それよりも、担当官の役に立って喜んでもらえたり、ほんのちょっと優しくしてもらえばそれで幸せみたいなんです。 本編の中にもあったけど、ジョゼはエッタにかなり甘く、任務がうまくいく度になんかご褒美を上げてるんですね。なんか、子供扱いというか、動物の調教というか・・・ で、その中に「ご褒美はジェラート」って話がありました。いやーしかし、スペイン広場でジェラートとは、エッタ、お前子供のくせにそんな映画見てたのかよ、大人でも知らない奴はいっぱいいるのに・・・ジョゼなんか全然理解してなくって何でジェラートなのかわかってなかったし・・・ 意外なところで、エッタが古い映画のことを知っていたり、結構乙女チックなところがあったりと、ちょっと驚きだ・・・ で、外伝のほうは、そのご褒美が「抱いて」だったというわけですな。 まあ、何にも出来ないジョゼがエッタにしてやれる数少ない事のうちで、最もエッタが喜ぶ事だからそうなったんだろうなぁ・・・ ジョゼの方はエッタが大人になってからにしたいって言ってたけど、それまでに死んじゃうから「今抱いてほしい」ってエッタにせがまれてやったんだけどね・・・ 冥土の土産ってヤツだな・・・ |
![]()
|
|
|
|