◎マイフェイバリット CASE:ガンスリンガーガール その2

またしてもガガガのお話です・・・

そんなにガガガが良いのかって言われると・・・いいです!

 

で、また銃の話から・・・

前回書き漏らした「アンジェラ」という少女はオーストリアのシュタイアー社製AUGを使用している。

ちなみにAUG(アーウーゲー)とは「アーミエ・ユニバーサル・ゲヴェール」の略で「軍用汎用小銃」という意味。

AUGを「エーユージー」ではなく「アーウーゲー」と言うのは、メルセデス・ベンツのカスタムメーカーとして有名な“AMGを「エーエムジー」ではなく「アーマーゲー」というのと同じ事です。製造メーカーの本社のある国の発音に倣っているのです。

それと同じく、シュタイアーというのも英語圏ではステアーと言いますし、サブマシンガンで有名なHK「ヘックラー・ウント・コック」も英語圏では「ヘッケラー・アンド・コック」と発音します。これを読んだ人の中にはステアーをシュタイアーと言ったりヘッケラーアンドコックをヘックラーウントコックと言ったりして、漫画の中の表記と違うからこっちが間違っている、と思った人もいるでしょうが間違いじゃありません。でも、英語でもドイツ語でもどっちの表記をしてもどっちも正しいんです。世の中には1つのものをいろいろな呼び方をすることがある、と言う事です。

AUGはブルパップ方式という形状のアサルトライフルで5.56mmNATO弾を使用する近代高性能小銃でほとんどSF銃みたいな形をしています。

ブルパップというのを簡単に説明すると、ストック内に機関部を収める事により、銃身長を短くする事なく銃全体を短縮化させる方式の事である。

もっと簡単に言うと、引き金よりも後ろに機関部と弾倉を後退させている方式の事。

このブルパップ方式を採用した銃は、エッタの使用するFN社製P90の他に、フランスのサン=テチエンヌ造兵廠が製造したFA-MASが有名である。

FA-MASMASは「マニュファクチュアドゥ・アルメーデ・センチーヌ」の略で、意味は・・・忘れた・・・

この銃はその独特な形状から、使用しているフランス軍兵士の間で「トランペット」と呼ばれている。PS用ゲーム「メタルギア」の中でもそう紹介されていましたね。

このほかにも変わったニックネームを持つ銃がいくつか存在します。

有名どころでは、アメリカ軍に採用されているコルト社製M16はその独特な発射音から「ロックン・ローラー」と呼ばれてますし、2次大戦中にドイツ軍が使用したMG42(マシーンネン・ゲヴェール1942)は「ヒットラーの電気ノコギリ」と呼ばれてました。

話を戻して、このAUGは劇中でも出てきたけど、分解・組み立てが非常に簡単に出来る、フィールドメンテナンスのことも考慮されている物凄い銃なんです。

あんまり表現されているものはないんですけど、銃というのは消耗部品というのがあります。最も消耗しやすいのは銃身で、物にもよりますが何千発か撃つと交換しなければなりません。

しかし、交換するのが結構面倒で、ちゃんとした工具がないと出来ないんですよ。

でもAUGはなんと、ワンタッチで銃身交換が出来るという優れもの!

銃身を交換すると言うのは、パーツの寿命が来て交換するだけじゃなく銃の連射性能にも影響するんですね。

通常、アサルトライフルは非戦闘時の携行が楽なように軽量に作られています。その為、銃身も肉厚が薄く作られてたりします。これだと長時間の連射に耐えられないんですね。

そこで、この銃身を思いっきり肉厚にした銃が存在します。通称「分隊支援用小火器」とよばれ、ノーマルのアサルトライフルよりも長時間連射していても大丈夫なようになっています。しかし、ノーマルに比べしっかり重くなるので、通常は1個小隊に1丁程度の割合で編成されてます。それを持つことになった兵隊さんはハズレということですね。

しかし、この銃身交換は結構大変だったりするので、通常、分隊支援用小火器は工場で作られたものしかありません。しかし、AUGはパーツさえあればワンタッチで簡単にノーマルのアサルトライフルから分隊支援用小火器に早変わり、と言う優れもの!

優れものなのは良いが、そんなにバカスカ撃つのは最前線の兵隊さんくらいなものだけど・・・

で、いくつかのユニットごとに分解でき、それぞれにバリエーションがあってその組み合わせで用途に合わせた違う銃になるんです。

極端な事を言うと、5.56mmNATO弾という長射程で貫徹力が凄まじい小口径高速ライフル弾を使用するアサルトライフルから、9mm拳銃弾を使うサブマシンガンに変更する事が可能なんです!

「汎用」と言う言葉に全くうそ偽りのない高性能小銃ですね。

AUGは大きく分けて2種類あります。1.5倍光学照準装置(スコープ)が固定装備されているミリタリーモデルと、大型のスナイパースコープや夜間暗視装置(ノクトビジジョン)を搭載する事を前提に作られたスペシャルモデルの2つです。

そしてこの2つもパーツを交換する事で簡単にどちらのモデルにも変更できます。

AUG恐るべし!

で、アンジェラが持っているのはミリタリーモデルの方。

それともう1つ、AUGのトリガーシステムは非常に独特で、軽く引くと単射、きつく引くと連射と言うもの。

通常はセレクターという装置を使い、セーフティ(安全装置)、セミオート(単射)、フルオート(連射)を選択します。

AUGの場合、セレクターの操作をすることなく単射と連射を切り替えられるわけです。

セーフティだけはボタンがあってそれを操作して切り替えるんですけどね。

 

いやぁ、ほんと銃が好きですね、こんなマニアックな事をこんなにも書いちゃうなんて・・・

 

で、こっからはまたネタバレなんですけど・・・

アンジェラですが劇中では“儀体第1号”と言う事でかなり問題てんこ盛りという設定なんですよ。

公社に来るきっかけが交通事故だったんですけど、その事故がなんと父親が保険金詐欺で娘を殺そうとしてやったって言うんですからもうすごい!

薬物汚染もアンジェラを作ったときには判明してなくって、めっさ薬を使っちゃったらしく物凄い物忘れが激しい、まるでボケ老人のような記憶障害を起こしてました。

 

原作版では、長期入院後にやる気を出していたものの、すっかり体がなまって使い物にならなくなっていたりして・・・

担当官のマルコーに冷たくあしらわれて、鍛えなおすために泣きながら一人でマラソンしているシーンは、かなり萌えたなぁ・・・

アニメ版じゃ、最終話でなんだか逝っちゃったみたいな雰囲気まで漂わせてたけどな・・・

 

余談ですが、アニメ版の最後の最後のシーンで少女たち皆で夜空の下、ベートーベンの交響曲9番を合唱しているシーンは、正直驚きました。

というのも、このお話の内容と9番の歌詞が絶妙に符合しているからです。

知らない人のために簡単にはしょって9番の歌詞を説明します。

「みんなで神をたたえる歌を歌おう、この世には苦しみや痛みがたくさんあるがやがて神の国に召されれば苦しみは消えてなくなる、そこでは全ての者が等しく幸福になる、だから皆ここに集い怖れずに高らかに歌うのだ」と言うような内容です。

もちろん、本当はもっと長い長い内容で微妙に意味が違ったりします。

しかし、9番の合唱部分である第4楽章は30分もある長い曲でドイツ語の歌詞なので、簡潔に説明するとこうなってしまう・・・

いつ死ぬともわからない運命の、精神的にも身体的にも救われない少女たちが、ほんのひと時の小さな幸せをみんなで分かち合うシーンにはぴったりの曲ですね・・・