私が教師になった理由 
日本中がふわふわの夢を見ていた頃、私は神戸で女子大生をしていた。
「(進学校に来てる)生徒なんか、全然(勉強の面で)先生に期待してないんだから
どっちかって言うと生徒のケアとかして欲しいよ、俺は」
と、とある医者の卵に言われたことがある。
言いたいことはわかるんだけどさ。
私は保母さんになりたかったわけでも、
カウンセラーになりたかったわけでも、
そういう意味で教師になりたかったわけでも無いのだ。
私の母校であり、最初の職場であった前任校は、なぁんにもしない学校だった。
県内で随一の進学校で、いわゆる進学実績もそこそこあがっているのだが、
それを伸ばすために学校としてなにか特別な取り組みをしているわけではない。
有志の教師が、あくまで個人的に補習をしたり添削指導をしたりするだけで、
上から追試しろだの、早朝テストしろだの、
お前の学級の目標偏差値は57だだのと途方もないことを言われる現任校とは全然趣が違う。
この間、学年主任が「S校(私の前任校)も公立も教師の意識が違う。
我々のような危機感が無い。所詮サラリーマン教師だ。」と言っていた。
ここで言う危機感とは、
私は、
教員は聖職者だなんて全く思っていない。
