生徒は教師の思うまま!?

  「先生、ワープロ打ち速かったよね?」
  ・・・教科主任に声をかけられたときからイヤな予感はしていた。
  「・・・何を打つんですか?」・・・とはいえ、私にはOCRという秘密兵器がある。
  活字になっている媒体ならさして苦労せずテキストにできる上、「結構大変でしたぁ」
  いかにも仕事したフリができるので、結構おいしい(爆)
  ところが、打たねばならぬのは生徒の手書き原稿だった。
  まぁ、原稿用紙にして五枚程度、せいぜい2000字くらいなので、たいした仕事ではない。
  そんなに急ぎの仕事でなければ、まぁ、やってもかまわないかな、と思える程度だった。
  話を聞くと、県の弁論大会に出場する生徒の原稿を、
  大会本部に提出しなければならないのだが、
  それが今回からの新規定だったため、主任が見落としていて準備ができていないと言うのだ。
  いつも主任にはお世話になっているし、いいですよ、と引き受けたのだが、
  聞くと、今現在生徒の原稿ができあがってない、と言うのだ。
  提出期限は本日までで、これから期限を延ばしてもらうよう大会本部に掛け合うというのだが
  その代表生徒の指導をしている先生の話では、
  「最終的な出来上がりには、あと五日ほどかかる」とのこと。
  実は、この県大会への出場者が、
  校内大会での優勝者が校内代表になったあと学校に来なくなってしまい
  二位の子が急に出場することになったというハプニングがあったため、
  いろいろと大変だったし、仕方がないのかと初めは思った。
  しかしそれにしても、
  一度は校内大会で読み上げただけの仕上がりになっていたはずなのに
  えらく書き加えるんだなぁ、と思っていると・・・
  どっこい、これにもまたN先生が絡んでいたのである。
  実はN先生、月に一度だか二ヶ月に一度だか発行している学校新聞の制作をしている。
  B4版裏表の、ホントにただの新聞なのだが、この制作が彼にとっては大仕事らしく、
  それを作るのに忙しいと言う理由で、月に一度の教科会にも全く顔を出さない。
  で、今回の生徒の作品をそれに載せると言って持って行ってしまったのだそうだ。
  まぁ、学校新聞に載せるのはもちろんいいことだ。
  しかし、待てど暮らせど、新聞に掲載されない。
  で、この度、代表交代劇のあった際に、
  もう一度練り直すために本原稿を返却するように言うと
  なんと、「どこにいったのかなぁ・・・わからないのよねぇ・・」ときたもんだ。
  人から預かったものを、それも生徒の作品を、
   何だと思ってるんだ!!!

  自分の管理能力に自信がないなら、はじめっからそんな大事なものを預かるな!!!
  コピーを取れば済むことじゃないのか!!!
  あんたが原稿無くしたせいで、代表になった子は、全くの下書きから書き直さねばならず、
  主任は大会本部に無理なお願いをせねばならず、
  私は時間のないワープロ打ちを敢行しなければならないんだぞ!!!
  結局、大会本部は明後日までしか提出期限を延ばしてくれないらしく、
  明日、日曜日にも関わらず、たまたま模試で出校する代表制生徒が持ってくる
  完成にはほど遠いであろう原稿が、ウチにFAXで送られてくるのだそうだ。
  私が原稿を打つのはかまわない。
  でも、無理を強いられている生徒のことを考えると、
  本当にはらわたが煮えくり返る思いである。
  結局のところ、彼は生徒というものを、
  自分の思い通りにできる道具ぐらいにしか考えてないのである。
  バカにするにもほどがある。
  彼は、私立文系クラスの担任なのだが、先日二年の時に受け持っていた彼のクラスの生徒が
  今は全く担当していない私の所に
  「先生、古典の単位、どうしたら認定してもらえる?」と聞きに来た。
  そのクラスの古典の授業は、その子の担任、つまりN先生が担当しているというのに、
  なんで、何の関係もない私の所にくるんだ?
  ・・・単位認定のためのテストもその処理も、全て、私ともう一人の担当の先生が
  担当していない私文クラスの分をついでにやってあげているからだ。
  生徒にさえ、あんたが何もしないことが見抜かれてるからだぞ。
  ちょっと考え直した方がいいんじゃないの?
  (あの学校新聞、私ならMacで一日で作れるぞ(爆))

  Postscript・・・
  結局、原稿がファックスされてきたのは、日曜日の午後八時だった。
  しかも、送り主がウチの学校の名前になっていたので、
  「一体誰が送ってるんだ〜」と思っていると
  その後代表になった生徒から電話があり、
  ウチにファックスがないから学校まで送りに来たとのこと。
  彼女は、なかなか上手く筆が運ばなかったし、
  こういう事態になってることも知らなかったため、
  昼に担当教官に会いに行けなかったらしい。
  それにしても。。。原稿さえあれば、こんなに迷惑かけることはなかったのに(-_-;)
  その後、原稿はさして苦労もなく電子化でき、翌朝主任に無事手渡せた。
  私は、主任に「ご苦労様でした」とシュークリームまでもらってしまった(^-^;)
  シュークリームは美味かった。でも、やっぱりN先生への怒りは消えないのであった(爆)