第一号 

 

進級おめでとう!

 二年四組のみなさん、進級おめでとうございます。慌ただしく日々の出来事が過ぎてゆく中で、まだ実感が湧かないかも知れませんが、今日は、確かに新しい区切りの日です。
 去年、一年四組で配っていた学級通信には、「志学」という名前を付けていました。論語の中の孔子の言葉「「吾十有五而志于学」から取った題名でした。孔子が学問を志した十五歳と同じ年齢にあった君たちにふさわしいと思って付けた名前です。そして、高校二年生の君たちに配る今年の通信には、「回天」という題を冠したいと思います。
 「回天」というのは、江戸幕末の勤王の志士たちが好んで用いた言葉です。後漢書の出てくる言葉で、文字通り天をめぐらすこと、そこから転じて、時勢を一変する、困難な時勢を挽回することを表します。幕末には、世の中を改革するという意味で使われていました。封建社会をくつがえし、身分制度のない自由な社会を手に入れるために、奔走する彼等の姿は、小説や資料を通して見ても実に生き生きとしています。高校生の私は、その激動の時代に生きた、彼等の情熱と溢れんばかりのエネルギーにあこがれ、そういう時代に生まれたかったと思ったものでした。しかし、今、改めて「回天」という言葉を噛みしめるとき、大切なのは時代の流れではなく、自分自身の心がけだとつくづく思います。
 自分の現状を変えられるもの、それは自分以外に存在しないのです。「世の中」が変わると言うことも、細かく見れば一人一人の人間が変わることだし、世の中を見つめる意識を変えることであると言えると思います。
 まずは、理想の自分とはどういうものなのか、自分自身に問いかけてみるところから始めましょう。自分は、どう生きたいのか、考えてみたことはありますか?自分にとって、いちばん大切なものはなんでしょう?絶対に譲れないことはなんでしょう?絶対に相寄れないことは何でしょう?自分を見つめ直すことが、実は未来の自分をデザインすることにつながるのです。この一年間が、みなさんが将来の「あらまほしき自分」を手に入れるための土台になる期間になればいいなぁ、と願っています。

 

 

 編集裏話 

 『志学』という学級通信では
 私は怒ってばかりいた。
 ゴミの分別をちゃんとしろ、
 他人のことを考えて行動しろ、
 朝はちゃんと時間までに来い、
 etc,etc...
 とにかく、いちいちいちいち
 言わなきゃ気の済まないことが
 多すぎたのである。
 しかも、それをSHRで
 読み合わせをしていた。
 まさしく、説教通信(^-^;)
 ホントに気が滅入る話である。
 今年は大分明るいクラスなので
 あんまり暗くしないで
 『回天』は楽しく作っていきたい
 と思っている。

 第二号 

 

 学級役員決定! 

 委員長  K・Kくん
 副委員長 S・Yさん
 会計   H・Kkん・Y・Kさん
 書記   K・Iくん・A・Yさん
 一学期間、よろしくね!

 十五日に役員選挙をがあり、一学期の学級役員が決まりました。男子は被推薦者が三人上がったので、その中から選挙。女子は立候補者も被推薦者もいなかったので、私が抽選して決めました。「そんないい加減な決め方でいいのか」との声も挙がりましたが、私は構わないと思います。立候補者も被推薦者も出ないということは、「誰がやっても同じ」という皆さんの意志表示であるからです。たとえそのつもりはなくても、世間ではそう見られます。ですから、どんなに不条理な状態になっても、それは自らの責任だということになります。社会は、皆さんが思うほど優しくも親切でもありません。自分の考えを主張し、権利を主張(それはもちろん義務を守っての上のことですけど)しないかぎり、無視されます。学校というのは、自分の考えをしっかり持ち、意見を言えるようになるための訓練をするところです。皆さんも不条理を感じたら、正当な方法で主張して下さい。先生方は、いつでも受け入れる覚悟がありますよ。

 

 

 編集裏話 

 何事に置いても傍観者でいることが
 最近はお洒落らしく、
 何かに積極的に参加しようという
 姿勢があまり見られない。
 故に私は、わざとないがしろにして
 「自分で動かなければ
  不条理なことになる」と
 体感させるように心がけている。
 効果のほどは謎だけど(笑)

 

 

 担当の先生と仲良くなろう! 

 二年生になって担当の先生方にも新しい顔ぶれが増えました。成績アップのコツの一つに、担当の先生と仲良くなることがあります。そうすれば、質問にも行きやすいし、勉強法も教えてくれるかも知れません。早く名前を覚えてどんどんお話ししましょう!

二年四組 担当教師

現代文 京都どすえ先生   今年赴任された先生。
              たおやかな京都弁での授業が楽しみ。
古 典 安谷海紘      君たちの担任です。かなりの毒舌だそうです。
              (辛口と言って欲しいな)
数学 数学光一先生    先生の締まった授業を受ければ
              成績アップ間違いなし!
数学B コロボックル先生  早朝清掃でもお世話になります。
              豊かな人生経験のお話も聞けるかも。
英語R モルモン広め先生  敬虔なクリスチャンだそうです。
              道徳的なお話も聞けるかも。
英語G カミングアウト先生 補習部でお世話になってる人も多いのでは?
              授業が楽しいと評判です。
化 学 ドラえもん先生   生徒が小論文に尊敬する科学者として名前を
              挙げたという逸話の持ち主。
物 理 ラリホー先生    メカに詳しいようです。
              機械のことも質問してみよう!
生 物 理科ホープ先生   進路部のホープ。進路のことも相談できるかも。
地 学 瀬名もどき先生   我が校で唯一地学を教えていらっしゃる先生。
              星座の話を聞こう!
漢文  青春最中先生    今年大学を卒業されたばかりの先生。
              大学の様子を聞こう!
倫 理 ヒンズー伝来先生  一昨年度の卒業生に、ベストティーチャーに
              選ばれたダンディな先生。
世界史 ころたん先生    予備校からの出向の先生。我が校の卒業生。
地 理 国際協力先生    青年海外協力隊にいた経歴もある国際派。
              楽しいお話が聞けるかも。
日本史 のっぽくん先生   釣りや自然を愛するアウトドア派。
              もちろん歴史も愛しておられます。
体 育 柔道一直線先生   言わずと知れた柔道部の監督。
    一球入魂先生    言わずと知れた野球部の監督。
技 術 元ホスト?先生   コンピューターに精通。
              ネットのことも相談できるかも。
家庭科 いかにも家庭科先生 言葉遣いが美しい先生。
              調理実習で美味しいものを習ってね!
オーラル ナンシー先生   去年からいらしているR大学出身の先生。
     クラプトン先生  バスケット部の顧問も担当。今春のニューフェイス。

 

 

 編集裏話 

 ここで紹介してあるのは
 生徒が呼んでいるあだ名もしくは、
 特徴から私がつけた仮名(?)
 である。(当たり前)
 正直に言うと、
 非常勤の先生のことは
 良く知らないのだが
 イメージでつけてしまった(爆)
 わかりにくいと思うものの
 由来を紹介しておこう。
 数学光一
  数学科ではかなり恐いが
  教え方が上手いと定評がある。
  「ピカイチ」と読んでね(^^;
 カミングアウト
  二年ほど前、カツラをとって
  カミングアウト。
  その節は驚いた(^-^;)
 ラリホー
  言わずと知れたドラクエの
  眠りを誘うの呪文。
  授業が、ラリホーをかけられている
  ようなんだそうだ(爆)
 瀬名もどき
  髪型がロンバケでキムタクが演じた
  瀬名くんに似てるから。
 ヒンズー伝来
  倫理の勉強のために
  インドに住んだ経験から
  ヒンズー教を信仰しているから。
 元ホスト?
  現在のかなり横に広い体型からは
  想像がつかないのだが、
  大学時代はホストとして
  名を馳せていたらしい。
  あくまで噂だが・・・・
 

 

 

2の4 ヒーロー列伝 1

 先週は、二年生になって初めての早朝清掃当番でした。
 うちのクラスからは、S・HくんとF・Mくん、A・Wくんが行ってくれましたが、中でもHくんは、五日間休むことなく、遅刻もせずに頑張ってくれました。M君も四日間、W君も三日間は参加しました。
 阪神大震災を機に日本でもボランティアに関する意識が変わってきましたが、まだなかなかふだんの生活の中にボランティア活動を組み込むことができていないのが現状です。早朝清掃は、私たちが参加できる数少ないボランティアの機会です。当番になったら、しっかり頑張りましょう。(MくんとWくんには次回、行けなかった日にちだけ参加して貰います。)

 

 

 編集裏話 

 他の先生がやってらしたのを
 真似した企画。
 生徒には思いの外、好評で、
 「三月までに一度は
  載れよなぁ〜」なんて
 互いに言い合っている。
 やっぱりどんなことでも
 誉められるのは、気持ちいいし
 大切なことだよね。

 第三号 

 

 本は読むべきである 

 二学年では一年生の二学期から、学年で朝の読書活動に取り組んでいます。毎朝八時半からの十五分間は、読書をすることになっていて、ファイルと記録用紙も準備されています。にも関わらず、未だに自分が読む本が準備できない人が何人かいます。
 読書なんて人に強制されてするものではない、と君たちは言います。私もその通りだと思います。自主的に本を選び、自分で好きな時間に読む。それが楽しみとしての読書のあるべき姿です。しかし、君たちは、「強制された読書の時間」が無かった頃、どれくらい本を読んでいましたか?どれくらい活字に触れていましたか?私から見れば、それは信じられないほど小さな数です。
 読書なんてしたって意味がない、と君たちは言います。読書をまともにしたこともないくせに、決めつけて言います。君たちはたかだか十六年しか生きていません。そのごくわずかな経験の中で、自分の感情だけで物事を取捨選択してしまいます。実は、そんな君たちにこそ、読書ほど必要なものはないのです。
 私たち一人一人の人間が、生活して経験できる世界は時間的にも空間的にも限られています。書物はそういう私たちにかくありたい世界、かくあることができた世界、人生を教えてくれるのです。それは、私たちのもう一つの世界の体験とも言えます。時代を動かす指標というものは、恒に古いものの中から生まれてきたものです。近代の夜明けとなったあのルネッサンスも、ギリシャに帰ることから始まったのです。「温故知新」という論語の言葉は永遠の真理でしょう。
 まして、私たちが生きている現代社会は、極端に多様化、分極化していて、私たちは自分の位置づけられた社会の特定の立場からしか世界を見ることができなくなっています。そういう私たちが、現代を生きる知恵を何処に求めればいいのでしょうか?単に音楽を聴いているだけだったり、テレビを見ているだけ(それぞれの作品について深く考えたり自分の思いを文章にしたりすれば別ですが)では、その知恵を得ることはできないのです。しかも、読書というものは、テレビを初めとするマスメディアと違って、読む者の積極的意志的行為によって成り立つものです。だからこそ、書物を通じての人との出会い、事件との関わりは、実人生におけるそれと等しい重さを持っているものなのです。
 教育というものは、そこから生まれる一部のエリートと、そのエリートたちが生み出す文明を享受できるだけの教養をもった人間を育てるためにあるのだ、という説があります。最初に聞いたときは、なんて殺伐とした考え方だろう、と思いました。しかし、ある意味真理であるのです。私も今、同じ事を考えています。
 この読書の時間を使って、このクラスの中でほんの数人でも、多くの書物の中での体験を手に入れ、それが実人生での体験と互いに作用しあって、豊かな人生を勝ち取れる人が出てくればいい、と。その数人のために、毎朝の十五分を費やすのはとても意味が有ることだ、と。それが理解できなくて、無駄に過ごす人たちは仕方がないから、その数人の犠牲になって貰おう、と。一人でも自習をしていたり、他のことをしている人がいたら、あのしんと張りつめたような静かな時間は確保できません。だから、私は、何が何でもその数人のために全員に強制的に本を読ませることにします。これは絶対に譲りません。
 その優遇される数人に入るか否かの基準は、ただひとつだけ、君たちの姿勢だけです。ただ真摯に十五分間、本を読むだけでいいんです。それだけで、「虐げられる人々」から、「優遇される人々」になるのだから、こんな簡単な話はないのです。どちらを選ぶかは、君たちの自由です。
 「本は読むべきである」というタイトルの「べき」は、ここでは義務です。読書の時間を重ねる度にそれが、君たちにとって「意志」になり、「当然」になったら、いいなぁ、と思っています。

 

 

 編集裏話 

 またまた説教通信になっている(爆)
 彼らのひとつの欠点に、
 徹底的に叱られるまで、
 行動を改めない、というのがある。
 (一部によるとそれでも聞くだけ
  ましらしいけど(^-^;))
 この話も、毎朝毎朝注意しても
 ちっとも改められないので、
 頭にきてしまい、怒りにまかせて
 書いた文章である(爆)
 朝の集団読書は、
 一年時の二学期から始めたのだが
 担任によって意識が違い、
 完璧に読書を徹底させている
 クラスは少ないようである。
 それ故に、二年になったときに
 一年の時の習慣から
 「何をやってもいい時間」だと
 思っている生徒が多いのだ。
 私が生徒だった頃、
 訳も分からず、決まりだから
 とにかく規則を守れ、と言われるのが
 いちばん嫌いだった。
 意味のない規則なら、守りたくない、
 というのが本音だった。
 そういう意味で、
 私は自分の生徒達には、
 できるだけ不条理を感じて欲しくない
 と思っている。
 だから、私が説明できることは、
 説明するだけのことはしよう
 と思っている。
 (もっとも学校の決める
  私にも意味の分からない規則に
  ついては、私にもどうしようも
  ないのだけど(^-^;))
 説明を聞いた上で、
 不条理だと思うならば、
 そこで話し合えばいいと思う。
 残念ながら(?)、今のところ、
 論破してくる子はいないんだけど(^^;

 

2の4 ヒーロー・ヒロイン列伝 2

 五月に向けて席替えが行われました。私のクラスでは、去年から、遅刻の回数に応じてくじを引き、席を決める優先権を取っていく方法を用いています。が、そのくじ引きを始める前に、前の席を希望する人を募ったところ、
M・Hくん、S・Aくん、M・Tくん、K・Mくん、S・Aさん、
Y・Kさん、A・Kさん、A・Yさん、K・Kさん、
の九人が、積極的に前の席で学習することを希望しました。この積極性とやる気は、素晴らしいと思います。他にも、席を決める段階で、敢えて前を希望する人もいて、みんなのやる気を感じました。新しい席で心機一転し、より楽しく学べることを祈っています。

 

 

 編集裏話 

 「こんなのでヒーローに
  なれるのか!」
 との声も挙がったが
 まぁ、いいんじゃないかな。
 大事なのは、自分がちゃんと
 注目されてるって
 気づくことだから。