

相も変わらず・・・
先日、前任校で仲良くしていただいていた先生と久しぶりにお逢いしました。
そうすると話題は自然、学校のこととなります。
私ももちろんいろいろと自分の学校の話をするのですが、
やっぱり前任校のグレートな話題にはかなわないのであります(^-^;)
さて、今回、校長が目をつけたのは、自律訓練。
ご存じの方も多いと思いますが、心理学療法にも用いられる
リラクゼーションのための訓練です。
私の友人の先生は、心理学に造詣が深く、本格的に研修も受けてらっしゃる方なので
前々から自律訓練に関しては独自に行っていらっしゃったのですが、
もちろんそれは、夜寝つきが悪いとか、精神的に落ち着かないとかいう生徒のためで
校長の目指す「学業成績アップ」のためではもちろんありません。
校長の発想は、自律訓練をすれば集中力がつくので成績も上がるはずだという
ごく単純なもので、そのために自律訓練をレクチャーするための研修を全担任に受けさせ、
毎日SHRで生徒にそれをさせるんだそうで・・・(^-^;)
単純というか何というか・・・
前任校では、こういう思いつきはいつものことで、
私がいる間だけでも、速読訓練、吉◎システム(商品名なのでいちおー伏せ字。
某県の学習塾が開発した内容は充実している教育システムなのですが、
少人数の塾で成功したものが一学年7クラスもある学校で役に立つとは言えない(^-^;))、
速読訓練Part2(前のはよくなかったと新しいのをやってみたけど、
やっぱり効果なんか無いのである)、
独自に開発した模試成績閲覧システムを使った進路指導(言っちゃあなんだが、
私はほとんど使ったことがない。だって、ず〜っと偏差値30代の子たちに
こんなもんをみせても場が暗くなるだけでもん(爆))
・・・とにかく、これらのほとんどがほぼ一年で消えていくのであります。
そのうち、「トルマリンを握ってると脳が活性化するので、生徒全員分購入」とか
「やっぱりDHAが一番効くので、毎朝SHRでオイルサーディンを食べさせる」とか
「この壺を飾ってると実績が上がるので各教室に飾り、清掃時間に磨くこと」とか
言い出すんじゃないだろうか・・・・(^-^;)
実際、かの校長はけっこう神懸かり的な人で
体育館を建てたときに、ユタ(沖縄特有の巫女さんのような人)に
祈願をして貰ったのだそうです。
まぁ、それはこの土地ではよくあることですが、建築中にそのユタが亡くなったので、
縁起が悪いからと、そのユタのくれた祈願札を取り出すべく
すっかり張ってあった体育館の床板を全て剥がしてしまったくらいですから・・・
それこそ伏魔殿であります(^-^;)

ガングロくんの秘密
前任校では学期毎にクラス替えがあったのですが、
あれは忘れもしないあの恐ろしいクラスの幕開けの日
思わず目を疑うような生徒が視界に飛び込んできました。
とにかく、彼は、私が今まで見たことのある誰よりも(除く黒人さん)
真っ黒だったのです。
テレビに出てくるガングロ男なんて目じゃありません。
とにかく、その不健康な肌の色は、思わず息を呑むほどでした。
あれは部活なんかで健康的に灼けた色ではない、日サロに違いない。
それから彼は密かに「ホストくん」と呼ばれるようになりました。
さてさて、このホストくん、見かけの期待を裏切らず、まともに学校に来ません。
朝の遅刻は当たり前、学校に来ても授業で起きているためしがありません。
いくら注意しても改善されないので、仕方なく親に電話をして現状を話したところ
母親から、「今、満潮が朝の六時なんですよ」という奇々怪々な一言が・・・
なんだ、なんだ?ホストくんは狼男かなにかなのか?
潮の満ち引きに体調が左右されてしまうとでもいうのか?
混乱する私に、母親は答えを教えてくれました。
「だからね、学校行く前に、サーフィンしてくるんです」
「はぁ?」
「それから学校行って、帰ってきてからビリヤードに行くんですね。
朝はサーフィン、夜はビリヤードで家でまともに寝てませんから
学校で寝るのは当たり前だと思うんです」
「・・・・(-_-;)」
私は、何も言えなくなってしまいました。
自分がサーフィン場まで車で送って行っているというこの人に
いったい何と言えば良いのでしょうか?
こぉんなんで成績が上がらないのは学校のせいだと言い切るんだから、
ホントに父母というのは恐ろしいものであります(^-^;)
ちなみにもっと怖いのは、このお母さんは県立高校の先生だと言うこと。
ホントに、同じ職場に配属になったらどうしようかと思いましたよ(^-^;)

卒業アルバムのサイン

虚実の皮膜
うちの生徒は、ほんとうに本を読みません。(これは全国的なもののようだけど・・・)
漫画やドラマにさえも興味がない子も少なくありません。
だから国語の授業が、「物語」的なものに触れる唯一の機会だという子が多いのです。
それ故か、物語にみょ〜に入り込んでしまう生徒もいます。
『山月記』(言わずとしれた中島敦の名作。
「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」故に虎に姿を変えてしまった李徴の物語。
ここに全文があります。直リン貼ってしまっていいのかどうか不安ですが(爆))
をやっていた時に、至極真面目な生徒に、至極真面目な顔で
「先生、これ本当にあった話?」と聞かれてしまった時には
この子を傷つけないで真実を伝えるには一体どうすればいいのか、途方に暮れました(^-^;)
(もっとも彼は、その後も小説教材の度に、フィクションか否かを尋ねに来ていましたが・・・(笑))
沖縄という土地柄、毎年慰霊の日の前後(6月)には、平和教材をやっていて
沖縄戦での艦砲射撃について説明したことがあります。
ちょうど、うちの学校から見える港は、米軍が大挙して押し寄せたところなので、
「ほら、あの海がね、アメリカの軍艦で真っ黒になるほどだったんだよ。
その何万もの軍艦の砲撃がこの辺にも向けられてね、「鉄の暴風」と呼ばれるように、
雨のように砲弾が降り注いだんだよ。」
と海の方向を指さしながら説明したところ、
「先生、見てたの?」との質問が(^-^;)(^-^;)(^-^;)(^-^;)(^-^;)
さっき、沖縄戦が行われたのは1945年だって書いたでしょーが!!!!
一体、私はいくつなんだよ!!!!
確かに、教師というものは、見てきたような話をするものだけどさ・・・
問題は、そういうことを聞いたのが3年の特進コースの生徒だということであります。
もっともうちの特進は「特に進学が困難なコース」の略だという噂もありますけどね(爆)
