第3回にいがた70年代議員の会
長岡市




最終更新日 平成16年3月15日

報告者:三井田 孝欧
 日 時:平成16年2月4日(水) 13:30〜18:00

 場 所:長岡市民センター 2F会議室


 出席者:新潟市議会  佐藤議員
               山際議員(民主党)
     糸魚川市議会 五十嵐議員
     巻町町議会  山本議員
     柏崎市議会  三井田
     長岡市議会  桑原議員<ホスト>

 次回開催:4月 巻町

 内 容:テーマ「市民活動支援」

 1.市民センター(対応者:長谷川センター長)

   
  <デパートの建物を再活用>     <花火センター>
       
   <空き缶リサイクルマシン>  <花火の模型、こんなイスがほしいです

  <市長からの指示>
   失敗を許すので、いくらでも活動をしてほしい。
   それが未完成でもいい。市民の声をとにかく拾ってほしい。

  <設立経緯>
   ショッピングセンターとして、昭和38年に立てた建物で
  商売としては40年目に破産。
   4年前、現・長岡市長が当選した際に、交通弱者にも
  やさしい施設を作ると公言しており、持ち主の好意もあって、
  公共用として安いお金で貸りることとなった。ただし、観光資源
  となるもの以外の物品販売は一切禁止というひもつき。
   家賃は月320万円。坪1900円台。
   また、ここの家賃が下がると、大手通全体の家賃が下がる
  ということを目論んでいたが、実際に商店街のオーナーは家賃
  は下げておらず、市民センターの家賃に追随しないので、
  商店街の活性化にはなっていない。
   交通弱者のため、以外にももう一つ理由がある。
   昭和33年に建設した文化ホールである厚生会館の代わりとなる
  「文化創造フォーラム」を建設しようというプランがあったが、
  長岡市の身の丈にあったものではないため、作らないということにした。
   市民センターは、その実験の場としても機能し、5年間かけて
  ノウハウを培ってみる試みをしている。
   改装費は8000万円ぐらい。利用は無料。
   非営利で公的な会議のみに提供する。

  <現 状>
   現在は、一日のべ1200人の利用がある。
   当初はスタッフ4名で、6ヶ月の期間しか用意する時間がなく、
  準備不足や周知不足のため、ホームレスの館となった。
   4ヶ月目ぐらいに、お雛様や栃尾のイベントをやるようになっ
  て、好転してきた。
   ストリートダンスや演奏者にも21時まで開放し、月1回で
  イベントを行うようになった。ただし、市民センターでは一切の
  【予算がない】ということを市民に認識してもらい、市民の手で
  自由にやってもらっている。行政頼みの方は、利用しづらい環境にした。
   また、現在では長岡市内にいる全部で18名のホームレスのうち、
  半分ぐらいのホームレスがここで勉強するようになった。
   国際交流センターには市民のうち2000人ちかい、留学生などが
  利用している。
   男女平等については、ウェル長岡に女性団体が登録して、複数ある
  団体がお互いに見えるかたちで活動している。
   ハローワークが一番利用者が多い。一日250名。
   ただし、当初はハローワークが国ということもあり、フットワーク
  も対応も悪かった。

  <狙いと今後>
   当初は、助役をトップとした検討委員会で、内容について議論。
   行政サービス、憩い、安らぎ、交流というコンセプトのもと、
   1,2階は不特定多数用、3階は相談、4階は育児、5階と地下
  は使わない状態という、未完成で出発。その後に埋まっていった。
   今後は、「みちの駅」で失った機能である物販や連携・交流に
  ついても、「まちの駅」としてその機能を担う。
   視察者は年間400人ぐらい。
   市民から市長への手紙は月に約80通、自由に書いてもらえるよう
  に置いた、自由ノートの活用に市民ニーズを探るヒントがあった。
   いま2年を経過して、職員の気持ちが段々と本庁のような気分に
  戻らないか、それを一番危惧している。サービス業であることを
  忘れないようミーティングを重ねている。
   市民センターは、使ってみて、ダメだったら、やめるか直すという
  精神はそのまま。そのあとは市民がルール化していく。
   行政ベースにならないように、市民の委員会によるチェックがある。
   市長が未完成でも良いという宣言をしたことによって、進化発展型
  のセンターになっており、このまま進化を続けるよう努力していく。


 2.まちなか工房見学
   大学との連携を行い、生徒の作品や長岡の街づくりに対する意見や
  モデルが展示されている。また戦災についての貴重な資料の展示も
  行っている。
    
      <まちなか工房>      <まちづくりのための地図>
       
           <色々な研究発表を展示>

3.チャレンジショップ見学
   独立開業と商店街の活性化を目指すため、月2万円程度で開業できる
  チャレンジショップを行っている。現在は、4期目。

 
      <4店舗が入っています>          <ワーゲンバス購入>


4.意見交換

<長岡の市民センターについての感想>

 山 際:万代市民センターに比べて、利用者のニーズにあわせる
     柔軟さは高く、複数の課が入っているのに縦割り行政の
     悪さをだしていない。

 佐 藤:うらやましい。花火をウリにできる。
     祭りの改革を手がけているが、連携したいと思った。
     チャレンジショップも、新潟で自分も関わっていること
     だから、大変参考になった。

 五十嵐:糸魚川に市民活動グループは少ないので、これからこう
     いったセンターが必要になる。コンテンツ、人材の充実さ
     に感動した。

 山 本:巻も色々なグループがあるが、こうやって一本化できている
     ことがすごい。ソフトを充実させることに、力を使っている。
     巻もハード優先に進んでいる気がする。このようにソフト
     重視でいく必要があるのではないか。この古い建物を利用して
     いこうよ、という感覚がいい。身の丈にあったことを、
     充実させていく、これが大切。

 三井田:大きく2つの感想がある。
     1つは、行政の方が一番不得意と思う、未完成でもだして
     しまって、これをトライ&エラーで直していく進め方が良い。
     良い意味でも悪い意味でも完全なかたちであたりさわりない
     ものを求める仕事のやり方から、脱却した点がポイントと思う。
     2つ目は、行政頼みになりそうな市民をいかに自立させるか
     に、力をおいて活動している点。言えばあとは役所がやって
     くれる、という市民の感覚を少しでも変えることができた
     のは大きな成果だと思う。


<長岡市議会の議員海外視察問題について>


 桑 原:長岡市は議員の海外視察を行っていて、毎年4名で一人67万円。
     これは政務調査費と別で予算がでていた。当選回数3回目の議員
     が行くことが基本だが、該当者がなければ連続で行っていた。
     海外にいくことは否定しないが、費用対効果を考える時代である。
     市政に影響しているとは思えず、立候補する前からおかしいと
     思っていた。
     今年の予算要望でも当たり前のようにあがっていたので、市民の方
     と反対の運動をおこし、請願をあげた。

 佐 藤:紹介議員は何名か?

 桑 原:長岡市議会は2名までなので、2名。
     そもそも長岡での請願は、慣例として国に言いたいときに使っていた。
     今回、初めて長岡市に対して行ったので、感情的対立が生まれた。
     委員会に議論する当日の朝に朝日新聞に記事になり、議論が
     湧き上がった。

 佐 藤:海外視察は悪のイメージがあるが、メリットのある視察もあるはず
     だと思うが、そういった学べる機会もなくなるかも知れない。

 三井田:私も海外視察は否定しないが、費用対効果もそうだし、何よりも
     日々議員が勉強してアンテナを立てているかどうかが問題。
     アンテナのない人間は、良いもの見ても本質は見えない。
     バーナード・ショーの「旅では、その人の器量以上のものは見えない」
     に似ている。
      海外、国内どちらの視察もそうだが、日頃議員がアンテナを
     立てる勉強会をキチンと行っているか、またその報告をきちんと
     開示して、市民の役に立つ情報にしているか、それを市民がチェック
     する必要もあるだろう。

 佐 藤:新潟市議会も金額からいった問題になってくる。

     *政務調査費以外で、議員の海外視察の予算をとっているのは、
      県議会    2577万円(個人負担なし)
      新潟市議会   500万円(個人負担なし)
      長岡市議会   268万円(個人負担なし)
       *13日の海外視察中5日間が自由行動
      上越市議会   100万円(個人負担なし)
      新発田市議会  116.6万円(個人負担なし)
      燕市議会    135万円(個人負担なし)
      栃尾市議会   140万円(個人負担なし)
      ちなみに柏崎市議会は、今年度から政務調査費のなかで行っている。

 五十嵐:もともと留学していたから分かるが、海外で進んでいる部分は見て
     ほしいと思う部分もある。ただ、まわりから反発が多いのも現状。

 桑 原:海外視察には一定の効果はあると思うが、その証明は難しい。
     いまの議員が行っているような内容では、長岡市に何も残らない。
     政務調査費は行く内容までは言及しないが、当選3回以上で
     政務調査費以外のお金で海外にいくのは中止すべき。
     今回一石を投じて、市民に目を向けてもらったことに対しては
     効果はあったと思う。

 佐 藤:海外視察に対する怒りではなく、アホな議員に対する怒りが
     本質だと思う。
     先人のアホさ加減で露呈してきた。

 五十嵐:聞いた話だが、違う会派同士で海外視察にいって、そこで議長、
     副議長選挙の話をしてきたという。

 山 際:北の国に視察に行って女性が隣にいたということは聞いている。

 佐 藤:今回の議論のなかで、海外視察保存派の論理は?

 桑 原:ただ費用対効果に見合うという言い訳で、数値化できないので、
     議論がかみ合わない部分があった。ただ、政務調査費とは違う
     お金に対して、この財政が厳しい中おかしいだろうという
     ことを訴えた。最後は感情論。

 佐 藤:結果的には?

 桑 原:委員会(7名中、自民、民主が反対、退席2名(継続審議)
         無所属、共産、公明が賛成(視察中止))
     では通ったが、本会議では通らず。(賛成したのは、無所属4名、
     共産3名、公明2名)
     普段は、各派代表会議で議論していたが、これが議論の場として
     ふさわしいかどうか分からない。やはり請願という手法をとった。

 三井田:柏崎でも市民からの請願はあるが、扱う問題がやって当たり前の
     ような内容であると、議会の権威を失墜する行為だ、という議員
     もいる。このロジックは、

      市民から切実な請願がくる(先日の例では議場のバリアフリー化)
          ↓
      議員は切実な意見を知っていて当たり前
          ↓
      やって当たり前の請願をだされると議員の能力がない、と思われる。
          ↓
      議会の権威の失墜する?。

     というもので、市民が「やっていない」ということを請願という目に
     見えるかたちで提出するのだから、議員は権威とかで怒るよりも、
     まず反省から入るのが、「普通の感覚」ではないか。
     
 山 本:議会のルールをやぶったという桑原さんの意見がもっともで、
     若い議員に期待されているのはそこだと思う。

 桑 原:議場で、議員からの野次はすごかったが、傍聴の市民からは喝采。

 山 本:巻でも当選した町長は、自分の給料を下げた。
     議員も給料を一律減らすという話があったが、視察や他のコストを
     さきに下げるべきという意見はあり、そっちのほうが当然だと思う。

 <請願シミュレーション>
   今回の請願に対し、出席者7名、議長・桑原議員とし、模擬的にこの請願
   を議会形式で、議論
  
   「毎年、政務調査費とは別に予算をとって、海外視察にいく。
    この財政状況を鑑みて、当面の間、中止することを要請する請願」

   出席者:7名中 賛成7名のよって可決・・・・・・ガクッ。

  この後、合併時の議員定数について、自治組織のあり方とともに、かなり熱い
 議論を行いました。
 ・・・熱くなりすぎて、議事録を取り忘れたアホな三井田です。

  また、全日程終了後の懇親会の席では、「日米安保と核武装」など、かなり
 アブナイテーマを設定して議論しあい、夜がふけていきました。
  ちなみに、このメンバーのうち、誰が県議会の改革に着手するのかも話題と
 なりました。
  次回の2007年の統一地方選挙に注目です。
           
             
   <長岡・花火ネクタイ>         <お約束です・・・・>

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