43鞍目  踊るような気分じゃないね(2004.4.11)

  本当言えば、そりゃあ、熊ちゃんに勝ってほしい。でも、勝つどころか、めっきり出番さえなくなってしまったのが、GIでの熊ちゃんの現状である。それでも、去年は相次ぐ新馬勝ちで、その中から、1頭ぐらいは桜花賞か皐月賞の権利を取る馬が現れるだろうと期待していた。しかし、2勝目がなかなか挙げられず、結局、熊ちゃんがずっと乗れそうな馬は、登録すらできない有様だった。いざ桜花賞の登録馬が発表され、トライアルの結果や賞金により17頭の枠が埋まっても、想定騎手の中に「熊沢」の文字はなく、残る抽選待ち4頭も、半分に他の騎手の名があるだけだった。

  そんな中、エイシンへーべが騎手未定だった。父は熊ちゃんに大変縁のあるエイシンワシントン。平井オーナーの馬は、結構熊ちゃんも乗せてもらってるイメージがあり、わずかな望みをこの馬に託していた。ただし、かなり小さく、密かな思いだったが(^_^;その思いがどこかに通じたのか、木曜日の新聞では、エイシンへーべの騎手が熊ちゃんになっていた!あとは4分の1の抽選だ。夕方、残業前の休憩がてらに、ちょっとこの週の騎乗馬をチェックしてみたら、あまりの少なさに暗い気分になりかかったが、それを吹き飛ばす名前があった。

「GI桜花賞 1枠1番 エイシンへーべ 熊沢」

  抽選、通ったのね(^-^y1頭が回避したらしく、3分の1の抽選だったそうだが、いずれにしても、最低限の望みは叶えられた。こうなれば、現地に応援に行かなければならない。勝ち目はほとんどないだろう。人気も、逆1番人気争い間違いなし(^_^;それでも、次はいつGIに乗れるか分からない。悲しいことだが、これが、我らが大将の今のポジションである。何とか、他のレースでがんばって有力お手馬をゲットし、再度GI戦線を賑わせる存在に戻ってほしい。今は、ファンとしても我慢のときだ。

  レース当日は、実に穏やかな天気だった。午前中は用事があったので、それを済ませ、また、金曜日の出張でもらってきた書類を覚えているうちに職場へ持って行き、そっから仁川に向かって13時頃競馬場に着いた。ちょっと曇りがちではあったが、大変暖かく、その陽気に誘われてか、続々と人が場内に吸い込まれていた。普段は回数券で入場するが、阪神競馬場では、桜花賞と宝塚記念の当日に記念入場券を発行してくれるので、そちらを買って入場する。どこでも出しているのかと思えば、ダービーの前売り券を除けば、天皇賞当日の淀も、ジャパンカップ当日の府中も、高松宮記念当日の中京も売っていなかったので、阪神競馬場独特のサービスかも知れない。こういうのは、全国の競馬場で見習えばいいのに。

  一旦アメニティホールで休み、西宮北口で連絡が取れなかったちっちさんに電話を入れようと思ったが、確かこの辺にあったような気がする公衆電話が見当たらなかった。そこで、「スペースキッズ」の休憩所に向かった。ここなら確実にあったはずだ。パドックから階段を下りたところの広場は、やたらに子どもが多かった。ガチャピンのエアトランポリン(って言うのかな?あのフワフワしたやつ)には行列ができているし、昼休み中の「森の列車」も、すでに何十人もが運行再開を待っていた。いざ休憩所に入ってみると、あったはずの公衆電話がない。撤去されたようだ。広場を見渡すと、生垣の向こうに電話ボックスらしいものがあったので、そちらへまっすぐ向かうと、「森の列車」の線路に阻まれ、踏切を迂回する羽目になった(^_^;

  電話ボックスは3つあったが、うち、2つは電話が撤去されていた。携帯電話の普及のあおりで、公衆電話の数が急速に減って、だんだん不便になってくる。ええ加減、意地になって「ケータイ不携帯」を通すのは止めろってことなのだろうか?ここでもちっちさんは電話に出ず、何かあったのだろうか。まあ、どうせ熊ちゃんの出番は、もう桜花賞までないのだし、次は総合インフォメーションに行ってみた。先日、不幸にも障害レース中の事故で亡くなった竹本騎手への追悼記帳をするためだった。2度騎手免許試験に失敗し、3度目の正直で免許を手にした苦労人が、わずか1ヶ月で命を落としてしまうとは、あまりに残酷な運命だ。園田出身の2人を除けば、今年デビューの新人では最初に勝利を挙げ、障害レースにも挑戦してくれた。順調に育てば、関東の有力二刀流騎手として、私が注目する存在になっていただろう。ただただご冥福をお祈りするしかない。

  続いて、ターフィーショップに向かった。GI恒例のくじ付きグッズを買おうと思ったのだが、売れ行きがよくて売り切れたのか、最初から桜花賞は何もなかったのか、それらしいワゴンはなかった。買ったところで、どうせいい物は当たらないのだが、ないとなれば寂しくなるから不思議だ(^_^;ターフィーショップの前にあるのは、阪神競馬場名物?アサヒの「西宮工場直送生ビール」の売り場だ。これだけ暖かくなると、ビールに思わず手が伸びるというものだ。ビールを持って外へ出て、もう、桜は相当葉っぱが出ているが、辛うじて花見だと思える程度にはなっている桜の木の下に腰を下ろした。最近、競馬場内でピザの製造販売車をよく見かけるが、この日もフードコーナーの前あたりで営業していた。おいしそうだったので、ビールのつまみに、1切れ買ってみた。(350円)ポテトとトマトが具の「モントレー」だが、三木ホースランドパークにいる中山大障害馬・シンボリモントルーの「モントルー」は、これが由来なのかな?とつまらない疑問が頭に浮かんだ。焼きたてのピザはビールによく合ってうまかったが、チーズがとろけて、どうしても手に付いて仕方なかった。「フォークはないの?」と言う客がいたが、素手では確かに食べにくい。ピザにはちょっと合わないけど、せめて爪楊枝でもあればよかったのに。

  ビールでいい心持ちになって、アメニティーホールでもう少し読書。GIで場内が込んでいても、ここは座る場所が残っているから不思議だ。だからこそ、お気に入りスポットでもあるのだが。もう、14時半になろうかと言う頃、ようやくちっちさんに電話がつながった。お葬式があったそうで、なるほど、電話を取れない訳だ。私が携帯電話持っていたら、どこかの時点で連絡ももらえたんだろうけど。ちょうど仁川に向かって電車に乗るところらしく、アメニティーホールで見つけてもらうことにして読書を続行した。

  10Rの出走時間の頃だろうか、ちっちさん到着。本当なら、9Rが終ったあたりからパドックに張り付いて「出待ち」をしていたのだろうが、パドックの周りは、もうそんな状態ではなくなっていた。こうなったら、スタンド前で返し馬を待った方がよさそうだ。どうにか、ゴール板辺りのある程度前の方に取りいたところで、本馬場入場となった。最初に出て来たエイシンへーべは、コースに入るとすぐにコースを逆走し始めたので、写真を撮るどころではなかった。次々にコースに出て来る18頭。熊ちゃんの乗るエイシンへーべは、その中で栄えあるしんがり人気(^_^;もう、失うものは何もないのだから、願いはただひとつ。「逃げて目立って散ってくれ」だ。

  2週間前の中京に続く関西GIファンファーレを聞き終わるとゲート入り。カメラがゲート内の様子を捕らえていたが、どアップの熊ちゃん、ガム噛んでるの丸見えで行儀悪い(^_^;多少嫌がる馬はいても、まずまずスムーズに全馬収まり、ゲートが開いた。エイシンへーべは好スタートだったが、無理に逃げるそぶりはなく、自然の流れで中団の内々を走ることになった。あ〜あ、これで名前を呼ばれることはなくなったかな(^_^;こうなると、注目すべきは、軸馬のマルターズヒートの行方だ。終始中団を進み、直線の混戦をいつの間にか抜けて・・・と言う、熊ちゃんが乗って3着になったときの展開を頭に描いたが、直線で伸びず後退(-_-;力強く抜け出したのがダンスインザムード。強い。2着は、エイシンへーべの同僚、アズマサンダースで、1番人気が勝ったけど、馬連でもそこそこの配当だった。私は完全に軸を間違えた(^_^;

  それにしてもこの結果、面白くも何ともない。考えてみたら、騎手が武豊で、調教師が藤澤和雄で、馬主が社台レースホース、生産者が社台ファームで、勝ち馬の父がサンデーサイレンスで・・・・これ以上ない、完璧な「メジャーな組み合わせ」やんけ!せめて、乗っていたのが岡部騎手なら、「やっと桜花賞勝てて、クラシック全制覇達成おめでとう!」と素直にお祝いできたのだが・・・。アンチ・メジャーがモットーのひねくれ者の私にとっては、これ以上ない、耐え難い結果であった。勝ち馬の名前と違って、とても踊るような気分にはなれない(^_^;あまりにアホらしくなって、勝利騎手インタビューの途中でスタンドの中に引っ込んだが、気になって仕方がないのが、熊ちゃんの結果。ゼッケン1番は、明らかに後ろに何頭かを残してゴールに駆け込んでいたが、後ろに何頭いたかまでは、よく分からなかった。いくらダメダメの結果でも、GIともなると、熊ちゃんの順位はやっぱり気になる。

  5着までなら、モニターでも随時表示されるが、全着順となると、案外競馬場でも知る方法が少ない。武豊のインタビューをもう少し我慢して聞いていたら、ターフビジョンで発表されたんだけど(^_^;そこで、一か八か、オッズプリンターの競走結果をプリントしてみることにした。3連複が導入され、オッズはあんなにたくさんの情報が表示されるのだ。18頭の全着順ぐらい提供してくれてもおかしくないはずだ。しかし、10円分払ってプリントされたのは、モニターでも見られる5着までの結果(-_-;意味な〜い。同じ10円なのに、オッズと結果では、なんでこんなに情報量に差があるの?まあ、「ネタづくり」の意味もあって、あえて挑戦してみたのだけど(^_^;

  最終レース終了後、混雑を避けて、そのままパドックで行われたトークショーを見ていた。熊ちゃんファンで有名な、しましまんず池山の司会で、女優の川原亜矢子がゲストだった。表彰式でプレゼンターもしていたが、騎手の中でも長身の方の武豊より、さらに背が高かったから、万が一熊ちゃんが勝っていたら、見下ろすような感じになっていただろう(^_^;川原亜矢子は東大阪市出身らしく、時折関西弁を交えてのトークになっていた。ツンツンしたように見える女優でも、関西出身と知ると、途端に親近感を持ってしまうのは、関西人の性と言うものだ。それにしてもこのパドック、写真を撮るのに都合が悪い上に、マイクの音がこもって聞き取りにくいこと。スピーカーの置き方を工夫すればマシだったのだろうが、仁川のパドックはイベント等にはあまり向かないように思える。

  イベント終了後となると、人の波も落着いて、スムーズに駅に向かえた。熊ちゃんの成績は14着。まあまあ頑張った方だろう。最後にレースの方に戻るが、桜花賞ではエイシンへーべが不利を受け、審議になった。一体、どいつが邪魔しやがったのか?レース後、これも別の意味で興味のあることだった。到達順位どおりの確定を告げた後に続いたアナウンスは、

「なお、審議の対象馬は8番でした」

  8番?ホシノピアスって・・・後藤やんけ!ああ、やっぱりお前は・・・。まあ、それでもGくんには1つ先着してたもんね〜♪しかしだ、翌日の新聞のコメントでは、「後ろから乗っかられた」とか言ってた。これって、熊ちゃんが邪魔したってことか?やはり、奴は熊沢ファンの許しがたい敵だ。まあ、どうせ14着辺りの低いレベルでの争いだから、絶好のネタを提供してくれたのに免じて、今回は許してやろう。私は寛大なオトナだから(^_^;でも、あの不利がなければ、ひょとしたら、ひと桁着順もあったかな?それより、次は熊ちゃんがGIに乗れるのはいつなのか?その程度レベルで気がかりにならざるを得ない現状を、早く抜け出してほしいものだ。

44鞍目  マイホース信じず外す万馬券(2004.5.2)
  
  前日、京都で一杯やって帰って来たのは微妙に日付が変わってから。それでも、当日朝は6時半に出発し、また京都を目指す。ただし、まっすぐ淀に向かうのではなく、まずは前日行ったはずの京都市地下鉄・国際会議場駅を経由することになった。本当なら前日片付けたはずの用事を忘れてしまったからで、無駄な遠回りだった。競馬場に着いたのは10時10分頃。どうにか2Rのパドックには間に合ったので、まずはトップウォリアに乗る熊ちゃんの顔を拝んで来た。さすがは、この競馬場が一番込み合う日だ。こんな時間でも、前の方に取り付くのは困難だった。馬を見ていると、後ろの方で熊沢がどうのこうのと言っているのが聞こえた。トップウォリアは人気がないので、買うかどうかの選択でないと話題に上らないだろう。別に、だからと言ってだれが得する訳でもないのだが、何となく嬉しくなるのが、微妙なファン心理だ(^_^;

  馬券を買って、ゴールに近いスタンドの席を探すと、東京から遠征のKANKANさんを発見。特に打ち合わせはしていなかったが、おおよそ想像した場所にいらっしゃったので、実に分かりやすい(^_^;KANKANさんもその辺を見越してか席を取ってくれており、一緒に2Rを見ていた。馬券は7番シュペールサンバからの3連複5頭流し。もちろん、単勝万馬券でも熊ちゃんのトップウォリア「お布施」として忘れずに(^_^;軸馬2着はいいとして、1・3着馬は買ってないので話にならず。まあ、こんなものか。KANKANさんがパドックへ行くのに合わせて、私も席を立って場内をうろついた。

  まずは、ターフィーショップでくじ付きのバンダナを2つ購入。馬券ホルダーもあったが、こちらは中京競馬で買ったのでパス。E賞(要はハズレ)のクリアファイルと、D賞の小銭入れをゲット。少しだけ運が出て来たかな?連休の最中とあって、本当に人が多い。それでも、広場の方はそれほど込み合っていない。全国的に流行らしく、近所でも最近よく見かけるのだが、広場では車で焼きたてのメロンパンを売っていた。1個120円で、私も少々小腹がすいていたので買うことにした。横では、男性6人が輪になってメロンパンを食べる姿が。野郎が集団でメロンパンを食べる様は、どうも異様に映る(^_^;前に十何人か並んでいたのでどうかと思ったが、何とか先ほど焼き上がった分が回って来て、2個買ってスタンドに向かった。

  4Rの馬券は買っていなかったが、パドックから戻ったKANKANさんにメロンパンを差し入れ、レースを見た。この時点で、レースが始まればスタンド前が人の頭で黒々している状態で、天皇賞のときには一体、どんな混雑になるのだろうか。レースの結果はやや人気薄だった蛯名騎乗のメイショウバッコスが3着に入って、3連複が少し荒れた。すると、おっさんの大きな声が後ろから響いた。

「蛯名!そんだけの走りしたんだから、メインは分かっとるやろな!」

  このレースを取ったからか、邪魔されたからか、ヤジだか声援だか微妙な言葉だが、このおっさん、天皇賞はウインジェネラーレで勝負するつもりなのは間違いないだろう。ただ、14着に負けていたから、約4時間後には、蛯名への痛烈なヤジが飛んでいたはずだ(^_^;

  昼食には手っ取り早く、500円の弁当を買って食べた。モニターの下で食べていると、障害のファンファーレが流れてきた。ちょうど東京の5Rの時間だった。実況を聞き、時折後ろを見上げながらの昼食となった。馬券を買っている訳じゃなかったので、着順はどうでもよかったが、落馬2頭と競走中止が1頭だったのが残念だった。サイトの掲示板には「12時半にシンザン像の前に行く」と書いていたので、早めに行ってみると、特に約束はしていなかったのに、前日一緒に飲んでいたI氏と出くわした。I氏は古くからの競馬仲間と落ち合うところで、私もごあいさつさせていただき、再び、単身人ごみの中に紛れた。

  6Rは熊ちゃんは出ないし、あまり買うつもりはなかったのだが、出走表を見ると、30鞍目で「馬主になるには」と言うのを書いたときにお世話になった馬主・かずらさんの馬が出てるし、また、上山出身のカミノヤマボーイもいたので、馬券を買ってみた。軸は人気の安勝とし、先の2頭を含めた5頭への3連複。4頭まで埋めたところで、残りの1頭を武豊にするか、デムーロにするかで迷い、一時はデムーロにしかかったが、どうも引っかかるものがあって、武豊のヒミノオペラを選んだ。新聞の印は薄く、それが武豊人気で5番人気にはなっていた。そうでなければ、もっと人気がなかっただろう。結果は、珍しく「最後の1頭」が効果を発揮し、馬連1,2番人気の組み合わせにヒミノオペラが3着入線で3連複2,490円ゲット。この日は馬券がボウズじゃなくてよかった(^_^;

  7Rはパドックで熊ちゃんとタムタムボーイを見送る。馬券を買ってウロついていると、知り合いの典さんと鼻男さんを発見。別に打ち合わせをしている訳でもないのに、よく見つかるものだ。あいさつをしているところに、何やら嫌〜なアナウンスが。競走除外のお知らせで、それがよりによってタムタムボーイ(-_-;返し馬で暴走し、疲労が顕著なため除外になったとか。ただでさえ少ない出番やのに・・・・。せめて馬券が当たれば救われるのだが、3着が抜けて外れ。一応、返還金が400円あるけど、あまり嬉しくない・・・。この後しばらくは典さんと一緒にいたが、一口出資しているシルクチャンピオンを撮りに行くとのことで、一時別れた。

  入れ違いにちっちさんと合流し、典さんたちがいると言う4コーナーの辺りを探してみたが、あまりに人が多くて見つからない。もう、ゴール近くまで行ける状態でもなかったので、4コーナーから直線に向く位置でそのまま天皇賞の出走を迎えた。私の軸馬は、昨年の菊花賞馬・ザッツザプレンティ。やはり、このレースで菊花賞馬は外せない。その分、「4強」のうち、ネオユニヴァースは思い切って外し、それでいて気になる穴馬を選んで万馬券の夢も残しておいた。明確な逃げ馬がいないメンバーで、やはり逃げたのはイングランディーレだった。後続を離して軽快に逃げて行く。2周目の3コーナーにかかったところで少々失速したように見えたが、直線に向いても十分なリードを保っている。

「これは、行ってしまう・・?」

  ちっちさんも私と同じ意見だった。有力馬が後方であえいでいる中、詰め寄られることもなく堂々と逃げ切ってしまった。大波乱の結果に周囲は静まり返っている。しかし、私はあながちデタラメな結果でもないと思った。馬は、近走不振とは言え、平地最長距離のステイヤーズステークスを逃げ切り勝ちし、次走も重賞で勝ったように、地力はある。そんな馬が気楽に逃げてしまえば、こういう結果もあるだろう。しかも、血統的にも、母の父・リアルシャダイと言うのは侮れない要素だ。さらに加えて、こういう時に何かやるのが、鞍上の横山典弘と言う男だ。その辺も感じ取って、ヒモの1頭には指名していたのだが、さすがにこれを軸にはできなかった。

  それより悔しかったのが、2着がゼンノロブロイだったことだ。「4強」の中では一番評価が低かったが、実は、私のマイホース登録馬だったりする。菊花賞馬などにうつつを抜かさず、素直にマイホースを応援する気持ちになっていたら、3万馬券を取れていたのに・・・。マイホース裏切りの代償は大きかった(-_-;「実力馬が実力どおりに勝つ」とされるレースで、人気上位3頭がそろって2桁着順と言う結果に、不満に思うファンも多かったようだが、負け惜しみでも何でもなく、これはこれで面白い物を見せてもらったと思っている。レースでは、常に「強い馬が勝つ」のではなく、「勝った馬が強い」のである。展開に恵まれようが、マグレであろうが、イングランディーレがダービー馬や菊花賞馬を破って天皇賞馬になったと言う事実に変わりはない訳で、それは素直に評価したい。

  12Rは熊ちゃん出陣で一発逆転を狙ったが、それが成功するような流れではなく、やはり損失拡大(-_-;まあ、こんなのは慣れっこだけど(^_^;レースの直前に何とかKANKANさんと再合流でき、終了後にそのまま「緑の広場ステージ」に向かった。天皇賞当日の恒例イベント「ファンと騎手との集い」の参加するためだ。会場はすでにひとだかりができいていて、座って参加するには、天皇賞の観戦はあきらめた方がいいだろう。最終レース終了後に行っては、○×クイズにも参加できなかった。

  10回目を数えたこのイベント、私は初めて参加したのだが、ジョッキーの普段見られない一面を見ることができ、なかなか楽しかった。クイズでは、ジョッキーがひとりひとり出題者になったのだが、8Rで出番を終えていた小林徹騎手は、顔を真っ赤にして、「僕は、このイベントが始まるまでにビールを2リットル以上飲んだ」と言う、とんでもない出題をしてきた。答えは○で、一体、どこでどれだけ飲んでたの?でも、熊ちゃんも12Rに出番なかったら、一緒に飲んでたかも(^_^;ベテランと若手が組む二人羽織大会では、ベテランジョッキーが相棒になる若手を指名していた。「新人だけどベテラン」の小牧騎手は、「一度ムチャクチャされたい」とのことで、あえてムチャしそうな池添騎手を指名した。熊ちゃんは、おとなしそうな渡辺騎手を指名したものの、実際にはケーキを皿ごと顔に押し付けると言う大技?を浴びせられていた(^_^;普段プライベートで仲がいいから、ここまでできるのだろう。

  チャリティーオークションでは、最初に、この手のイベントは嫌ってそうな藤田騎手がいきなり出て来たのには驚いたが、多分、さっさと出番を終えて帰りたかったのだろう(^_^;いちいち誰が何を出していくらで落ちたかを書くのは避けるが、概ね、天皇賞出場騎手が、騎乗馬のゼッケン(ただしレプリカ)にサインをした物に、自分が持ってきたグッズを付けて入札する形だった。この手のオークションは、最後の方になるとだんだん落札価格が上がる傾向にあるので、もし、何でもいいから2万円程度の予算でお宝を手にしたいと思えば、序盤で声が落着いたところで「2万円!」と叫ぶ方がいいだろう。中盤を過ぎると、まず3万円以内では落札できない。お宝の内容と金額とのバランスで見れば、最後の方では、「これで5万円出すんやったら、あのとき、あれを2万円で落とした人、ラッキーやな〜」と思うことも多い。

  最後で真打ち・武豊が登場し、リンカーンのゼッケンの他、帽子、ダンスインザムードのグッズ、ハルウララのTシャツを加えての出品となた。ダンスインザムードのが、武豊でなく、藤澤師のサイン入りと言うのが、ちょっとしたミソだ。最後になれば、司会者も簡単には打ち切ってくれない。10万円まで吊り上り、そろそろ終わりか・・と思った頃の「11万!」の声でオークションは幕を閉じた。この後の、武豊のひとことが奮っている。1番人気のリンカーンで13着に惨敗した反省も込めてか、ユーモア満点のコメントで場内に爆笑を誘った。

「僕のファンなら、今日は、そんなにお金持ってないはずなのになぁ」

  普段、彼には否定的な私だが、これは座布団3枚ものの面白い発言だと、思わず膝を叩いた(^_^;2時間半ほどずっと立ちっ放しでかなり疲れたが、それでも、なかなか楽しいイベントで、これだけを見に来ても価値があるのではないかと思う。最後に出演騎手がステージに再度呼ばれたが、熊ちゃんの姿はなかった。途中で抜けて飲みに行ったかな?

  すでに19時を過ぎ、辺りは暗くなっていた。準急から特急に乗り換える樟葉駅で軽く食事をして、梅田の阪急東通りの外れにある「PADOCK」と言うバーに顔を出した。もともとは典さんの馴染みの店で、何度か行ったことがあるちっちさんに案内してもらった。すると、競馬場ではぐれた典さんと再会。小さい店内だが、競馬好きが入れ替わりやって来て、店をにぎわせていた。最初は気づかなかったのだが、隣に座っていたのが、時々掲示板にも来てくださる篠沢教授さんと判明。直接顔を合わせなくても、ネットでどこか接点のある方が、この手の飲み屋さんには結構集まるものだ(^_^;この店は、飲み物・つまみが基本的に500円均一と、実に安い。かと言って、そんなに大飲みできるものではないから、2〜3時間粘って勘定は2千円程度と言うことも十分あり得る話だ。実際、この日は2時間ぐらいいて、お酒3杯分の1,500円ポッキリ。何だか悪いような気もするが、それで何とか商売になるのだったら、マメにお邪魔した方がいいのだろう。栗東駅前に続き、局長の新たな出没ポイント誕生と言ったところか。

  
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