53鞍目 ウイークデー熊ちゃん2連発 (2004.9.20、9.23)

  9月20日月曜日。普通なら中央競馬の騎手は地方の交流戦に騎乗するごく一部を除いて休みのはずである。しかし、3連休で阪神・中山・札幌を2場ずつに振り分ける変則開催のため、阪神競馬場では土曜日にレースがなかった代わりに、秋分の日である月曜日にレースをやるようになっていた。土日を「週末=ウイークエンド」とするならば、祝日ではあっても月曜日は「ウイークデー」である。金杯や1月の変則開催以外ではウイークデーに中央のレースを見る機会はなく、ちょっと変な感じだったが、普段は土曜日に押し込められる障害重賞が赤い日に実施されるのは嬉しいことだ。そんな日に、熊ちゃんはロードプリヴェイルで阪神ジャンプSに挑む。これは仁川に行くしかない。いや、行かなければならない。

  前回に続いて熊ちゃんは2Rからのスタート。パドックから見て、電光掲示板のオッズを見ると、スーパーラビットは抜けたしんがり人気だった。単勝オッズは200倍を超え、ブービー人気と比べてもダブルスコアだ。さすがにこれは買えそうにないので、来て早々だが、馬券では熊ちゃん裏切り決定(^_^;恐らくウイナーズサークルに来るとも思えなかったので、スタート地点でレースの開始を待った。ゲートが開くや否や、大外枠の馬がつまずいて騎手を振り落とした。目の前で落ちたのは、武豊だった。しかし、足から飛び降りるような感じで落ちたので、ケガとかはない様子。朝っぱらから珍しいもの見たな〜(^_^;スタート地点ではターフビジョンが見づらいので少し移動すると、背後からテッキンさんに声をかけられた。最近テッキンさんと出会うのは、なぜかこんなパターンが多いような(^_^;勝ったのは、今年4勝目の難波騎手・エイシンベーダーだった。買ってません。惜しくとも何ともない見事な外れだ。スーパーラビットは好位から案外粘って8着と、まあまあ頑張った。

  3Rの熊ちゃんはラントゥザムーン。さっきよりはマシだが10番人気。さすがに軸にはできないので、軸は関西地区ではめったに見られない中館騎手のミサキノハンターを軸にして、3連複の相手の1頭には熊ちゃんを入れておいた。そして、このレースはもっと珍しいものが見られた。「平地の林騎手」だ(^_^;障害中心に乗っている林騎手の平地騎乗と言うのは、年に10鞍もない。ただ、今回走るハリスツィードについては前走に続いての騎乗になる。この馬がレースを引っ張り、直線に向いても脚色が衰えず、一瞬粘るかとさえ思えた。さすがに最後は捕まったが、堂々の5着と掲示板確保。勝ったのは、先ほど落ちた武豊。熊ちゃんの出番がなくて私が昼休みモードの間も2つ勝って3連勝。もう勝手にしてね。

  6Rのパドックに行ってみると、ちっちさんの姿が見えた。見知らぬ女性が一緒だった。誰かと思えば、ネット上では十分知り合いのテブクロさんだった。暮れの大障害まで待てないと、静岡県からわざわざ遠征して来られたそうだ。写真を撮っているおふたりは、1800ダート、2000芝とスタンド前スタートのレースが続くので、そちらへ向かわれた。テッキンさんと見てた6Rは中館騎手のメイショウアゲハを軸にして見事なタテ目。続く7Rの騎乗馬マーブルバルダーは12番人気とこれも人気がないが、福永騎乗のニシノアスリートを軸に、その相手には入れておく。今日の平地はこんなんばっかりか!と思ったら、ここで「穴熊」大爆発。2着に突っ込んで馬連でも2万近い配当になった。まあ、1着は買ってても3着の馬買ってなかったから、ここでマーブルバルダー軸の3連複なんて持ってたら死んでたな(^_^;レース後ちっちさんたちと合流したが、さすがに馬券は取っていなかった。1,170円ついた複勝を買っていたテッキンさんはえらい!(^_^;

  馬券的には軸飛ばしまくりの悲惨な状況で、「心のメインレース」9R・阪神JSに突入。7R終了後一旦バラバラになったが、自然とパドックで再集合。ついでに、ちっちさんのお知り合いのりんごさんも加えてさらににぎやかになった。平地時代に熊ちゃんが乗っていたローレルロイスが3連勝中で斤量も2キロ少なく最大のライバルになりそうだが、馬券での人気ははるかに抜けていて、最終的には単勝1.4倍!とても障害戦のオッズとは思えない。この一本被りに一抹の不安を感じながら発走時刻を待った。ちっちさんとテブクロさんは最終の置き障害前でカメラを構え、私たちはゴール板前でウイナーズサークルの場所取りにも備えた。

  障害用ファンファーレが鳴り響き、各馬一斉にスタート。しかし、先に行くはずのローレルロイスはダッシュがつかず、クールジョイがハナを切るような格好になった。それでもすぐに進出し、襷コースまでには先頭に立って主導権を握った。ロードプリヴェイルはほとんど最後方からの出だしとなったが、馬群は案外固まっており、前を見ながら後方からジワジワとポジションを上げて行く。向こう正面ではローレロイスが完全に抜け、いい手ごたえで逃げる。この時点でロードプリヴェイルはまだ中団あたり。小倉と同じようなパターンだが、逃げている方が2キロ軽量なだけに安心はできない。追撃を開始したロードプリヴェイルは3コーナー、4コーナーと後続を引き離し、直線でローレルロイスと一騎打ちの態勢に持ち込んだ。ほぼ並んで最終障害を飛び、いよいよ最後の攻防である。もう、何を叫んでいるのか分からない状態で、ただただ熊ちゃんの勝利を願った。同じ位置からの平地力勝負ならこっちのものだが、相手も楽に逃げている。簡単には抜かせてもらえなかったが、最後は斤量差も何のその、4分の3馬身の差をつけてロードプリヴェイル、堂々の4連勝!レコードにこそならなかったが、強い勝ち方で重賞連覇だ。3着はテイエムマッチョで、3連複と障害初の3連単ゲット!ただし、配当は1,940円。まあ、この1・2着じゃしょうがないよな〜(^_^;

  急いでウイナーズサークルの柵に張り付き、表彰式を待った。ちっちさんとテブクロさんもやってきて、さらにおばらさんも加わって熊沢ファン総出で勝利の余韻に浸った。引き上げて来た熊ちゃんは、相棒の首に抱きつく仕草で喜びを表した。よほど嬉しかったのだろう。検量を終え、関係者がウイナーズサークルに上がってくるときに後ろでテッキンさんが、「池江先生、儲けすぎ!」と叫んだが、前日ステイゴールドの妹・レクレドールがローズSを勝ったのに続き、連日の重賞勝利だから笑いが止まらないだろう。表彰式で非常に気になったのは、虫の大群で、ミツバチのようだった。おばらさんが「クマがいるからかなぁ」と言っていたが、本当にそうだったのか、表彰式が終るとミツバチもウイナーズサークルからいなくなった。熊ちゃんから甘い甘い蜜のにおいでもしてたのかな(^_^;とにかく、この勝利は、ますます熊ちゃんの悲願・大障害制覇を膨らませるもので、ケガなく暮の中山競馬場でこのコンビが見られるのを祈るのみだ。

  熊ちゃんの出番もこの日はこれで終わりだし、もうこれですべてが終ったような気分になってしまったが、競馬はまだ続いている。このまま阪神の最終まで馬券を買い続けたが、当たったのは最終の1,070円のみ。この後、会費4,000円の飲み会が予定されており、阪神JSと合わせてその会費分ぐらいは回収することができた。馬券は相変わらず冴えないが、熊ちゃんの重賞勝ちは何にも勝る収穫である。熊ちゃんのあの笑顔が中山競馬場で見られるのなら、もう秋のGIは馬券が全然当たらなくても構わない。「中山で会いましょう!」多くの熊沢ファンの合言葉となることだろう。

  舞台は変わって、9月23日の園田競馬場。こちらは正真正銘のウイークデーである(^_^;当日の朝、スポーツ新聞の園田欄で、馬柱表に熊ちゃんの名前を発見した。JRAの交流競走「麻耶山特別」でセリーヌシチーに乗ることになっていた。前の週は姫路で騎乗予定があり、それを見に行く気満々でいたのに仕事で行けなくなってしまった。その残念な気持ちがくすぶっていたのか、行きたくてたまらなくなり、急遽午後の休暇を強行(^_^;昼食後園田に向かった。考えてみれば、園田の平日開催に出かけるのは初めてのことだ。ハルウララの馬券を買いに行ったときは異常な雰囲気だったが、今回はバスもすいていて、これが普通の園田競馬の状況なのだろう。入り口のホルモン焼きも焼いて置いてあるのばかりで買う気になれなかった。雨模様でビールを飲む気にもなれないし(^_^;

  7Rのパドックが終る頃に到着し、馬券でも買おうかとスタンドに向かうと、3月に仁川でお会いして以来ごぶさただった西天満蹄王さんとばったり出くわした。仕事が変わって土日の休めなくなるので、もう中央のレースを見ることはほとんどないとおっしゃっていた。そうなると、ナマの競馬を楽しむ機会は園田しかない。休みの日に開催しているとちょこちょこ園田に遊びに来られているそうだが、この日はたまたま思い立って午後に足を運ぶことにしたそうだ。ひょっとしたらお会いできるかな?と漠然とは思っていたが、まさか本当にお会いできるとは(^_^;これだけでも、この日はわざわざ休みを取って園田まで来てよかったと思った。こちらのサイトはずっとご覧いただいている様子で大変嬉しく思ったが、鉄道部門の放置ぶりを指摘されてしまった(^_^;少数でも楽しみにしてくださる方がいると言うのに、実に申し訳ないことだ。何とかしますよ。今年中には・・・(^_^;;;

  さて、一番の目的のJRA交流戦8R・摩耶山特別のパドック。多くの地方競馬場のパドックは、馬と観客との距離が近く、園田も例外ではない。中央の馬や騎手を近くで見たければ交流戦を選んで見に来るのがいい。JRAと地元の馬が半々で混じってパドックを周回する。熊ちゃんはセリーヌシチーに乗っているが、人気はない。中央競馬で耳にするのよりは張りのない声で停止命令がかかり、騎手たちが乗り込む。熊ちゃんも仁川や淀で見るのと変わりなく、淡々と馬に乗っているように見えたが、後ろから、

「熊沢ぁ!元気出せ!」

  との声がかかった。私にはそれほど元気がないように思えたが、前日はトレセンは休みのはずで、さては、ロードプリヴェイルの祝勝会で二日酔いなのかな(^_^;レースの方は、中央の1人気・赤木騎手騎乗のテンザンハヤテが最下位にぶっ飛び、勝ったのは地元のエイシンティターンだった。2着が中央のドリームシフトで、馬連6,740円に対し、なぜかまったく同じ目の枠連は10,560円。中央でもたまに馬連より枠連が付くことはあるが、これでは馬連を当てた人は悔しくて仕方がないだろう。「外してよかった」とまで言えば負け惜しみでしかないが(^_^;熊ちゃんは7番人気9着。小遣い稼ぎにもならなかったようだ。熊ちゃんは地方の交流戦にも積極的に参戦しているようだし、できれば園田のウイナーズサークルでも熊ちゃんの笑顔を見てみたいものだ。

  最後に馬券の結果を簡単に書いておけば、この日は7Rから10Rまでレースを見ていて、全レースで馬券を買った。どうもレースは荒れ気味で、あまり荒れないはずの園田で万馬券が多発していた。地方競馬では大きな穴狙いはしないので、そんな馬券は当たるはずもない。どうにかこうにか最終10Rで何とか馬連1,340円をゲット。往復の電車賃ぐらいは出た感じで、外れっぱなしだけは免れた。西天満さんも馬単で取ってお互い最後にほっと一息と言った感じだ。払戻しを受けると競馬場を後にして、車で来た西天満さんに駅まで送ってもらった。仕事を休んで競馬をすると言うのは、多少の罪悪感もあるが、地元の競馬場の収益に寄与しているのだから、いいことにしておこう(^_^;

  しかし、メインレースに馬を送り込んできた笠松や金沢などは、廃止の危機に瀕している。今のところは兵庫県競馬組合に廃止云々の話は聞こえていないが、比較的余裕のある今のうちに危機感を持っておかないと、いずれは人ごとではなくなってくるだろう。堰を切ったように襲いかかって来ている地方競馬廃止の流れを止めるような力は今の自分にはない。正直、無力感を感じつつ、ことの流れを見守るしかない。ならば、せめてやるべきことは、少しでも地元の競馬場を盛り上げ、「廃止しろ!」なんて声が出ないようにすることだろう。競馬に関する私の興味の大半が熊沢重文と言う中央競馬の騎手である以上、主たるフィールドが中央競馬になるのは止むを得ない。でも、これからは、もう少し兵庫県の競馬にも注目し、PRできるように努めたいと思う。

54鞍目 時間差の大絶叫 (2004.10.17)

  全然熊ちゃんの出番が期待できなかった秋華賞で、思わぬ形で昨年の函館2歳Sを勝ったフィーユドゥレーヴが回って来た。藤田騎手の負傷のおかげで回って来たチャンスだ。正直、長期休養明け、初の2000mと好走する見込みはないが、出られる以上は可能性がある。しかもうれしいことに、GIで有力騎手が集まる日にもかかわらず6鞍も依頼があった。これはもう、競馬場に行かなければならない。次に熊ちゃんのナマGI見られるのって、いつか分からないし(^_^;

  この日は5時30分に自宅を出発。気合を入れて、早朝から淀に滞在・・・ではない。まず、第1部として鉄道の仕事がある。名古屋市内に10月6日に開業した2つの新線に乗るのだ。そのうちの1つ、名古屋臨海高速鉄道は、名古屋競馬場前と言う駅もできて、競馬場へのアクセスが飛躍的に向上した。高架の線路からはコースも見えた。ちなみに、この開業初日には名古屋競馬でJRA交流戦があり、熊ちゃんは小倉で惜敗続きだったシークルーザーで勝っていた。この日行っていれば間違いなく競馬場にも寄ったはずで、ちょっと残念だ。続いて名古屋市地下鉄の名城線名古屋大学−新瑞橋間にも予定どおり乗ることができ、まずは第1部完了。この後、第2部の秋華賞観戦に移る。パドックからじっくり見るためにも、10Rの出走時間までには競馬場に着きたいところだ。

  鈍行を乗り継いでもギリギリ間に合うのだが、多少の余裕を捻出するため、地下街の金券屋で回数券を買い、米原まで新幹線に乗ることにした。早めに新幹線のホームに上がり、きしめんを食べてから列車の到着を待った。先に「のぞみ」が到着したが、発車時刻になっても出発しない。在来線の特急の接続待ちとかで3分遅れの発車になった。これはまずい。米原で新快速に乗り換える時間は6分しかないのに。これに間に合わなければ、結局鈍行を乗り継いで行くのと同じことで、特急料金がムダ金になってしまう。先行の「のぞみ」の遅れをそのまま後続の「ひかり」が受け継いでしまった。まあ、米原駅はさほど大きな駅ではなく、3分でも何とか乗り換えることができてヤレヤレである。

  無事新快速に乗ると、予想タイムである。競馬場に着いたらすぐに馬券が買えるよう、予想が決まった分からマークカードを作って行った。3連単が導入されて悩みのタネが増えてしまったが、今回の秋華賞は、ダンスインザムードを「あっさり勝つか、馬券に絡まないか」と評価して買い目を考えた。つまり、2・3着はいらん!と言うことで、まずはダンス1着固定の3連単と馬単だ。3連単はGI連対経験のあるスイープトウショウ、ヤマニンシュクル、アズマサンダースに絞って2・3着それぞれ押さえて300円ずつ。これが「本命決着対策」だ。逆に、馬単は万馬券になるような相手を6頭選んで200円ずつ。もちろん、熊ちゃんのフィーユドゥレーヴも入っている(^_^;これが、「ダンスは来たけどヒモ荒れ」の対策である。以上、「やっぱりダンス」馬券のラインナップである。

  一方で「ダンスぶっ飛び」の対策も取っておく。ダンスさえ飛べば、3連単は有力馬で決まっても万馬券だ。そこで軸にするのはスイープトウショウ。とにかく京都で強い。3連複の軸を1頭だけ決めるとすれば、ダンスよりこちらだろう。ただ、後ろから競馬をする分、ちょっと届かずと言うのもあるので、「マルチ」を利用して、相手はダンスを抜いた分、レクレドールにがんばってもらうことにした。あと、穴馬で何となく岩田のフェミニンガールが不気味なので、スイープとの2頭軸で有力どころに流してみた。これも決まれば間違いなく万馬券だ。

  あとは、適当に遊び馬券を入れて、しめて5千円の投資。フィーユドゥレーヴの単勝も買ったし、熊沢−高田の「二刀流馬券」なんて、馬連でも20万円超だ(^_^;あれこれ迷っているうちに時間が経ち、全部のカードを仕上げたのは淀到着の直前だった。競馬場に着くと、さっそく馬券を購入だ。白紙のカードまで突っ込んでしまったので、これが返されたのはいいとして、1万円入れて釣りは5千円のはずなのに、3,800円しか返って来なかった。3連単の罠にはまってしまったようだ(^_^;1頭軸マルチで600円に押さえるには相手は2頭しか選べないのに、何を勘違いしたのか、相手3頭でマルチにしたから、買い目が増えてしまったのだ。まあ、買ってしまったのは仕方がない。多分、間違って買った分が来るとは思えないけど(^_^;

  さすがにGIともなると、10Rのパドックで馬が去った後も人があまり減らない。電話でおおよその位置を聞いて、何とかちっちさんとキャプテンレイさんがいる場所が分かった。10Rを見に行っていたテッキンさんも戻ってきて、4人でパドックの様子を見ていた。あまり馬券を買っていないヤマニンアラバスタの葦毛の馬体がやけによく見えた。大本命のダンスインザムードは若干入れ込み気味にも見えたが、多分これはいつものことかな、とみんなで話していた。GIともなると、10Rで騎乗していた騎手も勢ぞろいで壮観だ。誘導馬に先導されて、18頭の乙女たちは、牝馬3冠の最後のひとつを賭けて戦場へと赴いた。

  スタートはスタンド前なので、キャプテンレイさんは撮影場所を求めて先に行かれた。残った3人はちっちさんが馬券を買うのを待ってゴール板のあたりで観戦した。スターターが台上に現れて、ファンファーレが鳴り響く。ここで関東のファンファーレを流したら面白いんとちゃうかな?とかしょうもないことを言いながら、スタートを待った。すると、打倒ダンスの1番手・スイープトウショウがいきなり目隠しをされていた。そういえば、この馬ゲートに難があったな(^_^;さらにグローリアスデイズも尻っ跳ねしならが嫌がり、最後は無理やり押し込まれたような感じだった。どうにか全馬収まりスタートだ。

  逃げたのはやはりフェミニンガール。このまま最後まで行ってくれたら面白い。ダンスインザムードはいい感じで好位追走。熊ちゃんは・・後方の馬群であえいでいた。覚悟はしてたけど、どうせダメなら思いっきり逃げて最初の1分だけでも目立ってほしかったなぁ(^_^;固まった感じで3コーナー、4コーナーと進み、直線でダンスインザムードが先頭に立った。これはこのまま押し切るか!と思ったが、直線半ばで手ごたえが怪しくなった。そして満を持して後ろから飛んできたのがヤマニンシュクルとスイープトウショウだ。この2頭の勢いは抜けており、さらに勢いが一枚上手だったスイープトウショウが差し切り、念願のGI初勝利!続いて、2歳女王の意地でヤマニンシュクルが2着。ここまでは、私の「ダンスぶっ飛び対策」の狙いどおりだった。

  しかし、やや離れて混沌とした3着争いは、何が来ているのかよく分からなかった。隣のテッキンさんが、この微妙な3着争いに燃えに燃えていた。わずかに優勢に見えた伏兵・ウイングレット絡みのワイドを持っていたのだ。1・2着はあっさり表示されたが、3着以下は写真判定となった。その3着争いの中にはレクレドールがいたようにも見えたが、恐らく馬券の対象にはなっていないだろう。

「あ〜あ、これでレクレドールが突っ込んでくれたら万馬券ゲットやったのになぁ・・」

  嘆きながら外れた馬券を取り出してながめていると、とんでもない異変に気がついた。

「えぇ〜っ?!な、何やこれ・・・当たっとるやんけ!!」

  一体、何をどう間違えてこうなったのだろうか。スイープトウショウを軸にした3連単マルチ馬券は、相手に15番のレクレドールを入れたつもりが、よりによって5番のウイングレットに化けていたのだ。外れを悟ってゴールの瞬間には一言も叫ばなかったのに、周囲の喧騒が落ち着きかけた頃、時間差で叫ぶべき状況になってしまった。ちっちさんが最終オッズを調べてくれた。2,400倍?自らに降りかかった想像を絶する事態に、自分でも声が上ずっているのが分かった。こうなると、他人事のはずだった写真判定が、極めて深刻な状況になってきた。もし、写真判定の相手がレクレドールでウイングレットが差されていたら・・。大万馬券を逃した上に、本来当たっていたはずの万馬券を失うという最悪の結果となる。ゴール時にはなかった胸の鼓動が、写真判定の間に頂点に達した。

  そして、掲示板に「確」の文字が。1着11番、2着16番、・・・3着5番!熾烈な3着争いをウイングレットが制し、以下ダンスインザムード、ヤマニンアラバスタ、レクレドールとアタマ、ハナ、ハナの際どさだった。間もなく発表された3連単の配当は、249,510円だった。馬券を買い始めて11年余り。夢にまで見た4ケタオッズの馬券が、まさか、こんな形で自分の手に転がり込んで来るとは・・・。1、2着は自力で当てたとは言え、ウイングレットに絡んだ馬券はまったくのノーマーク。「当てた」のではなく「当たった」だけだが、機械に入れれば諭吉様が2ダースも出てくるような馬券が自分の手に握られている事実は揺るぎなかった。ここは、素直に叫ばせてもらおう。

「うぉぉぉぉ〜〜〜!!24万馬券獲ったぞぉ〜〜!!」

  プロフィールでも書いているとおり、94年の安田記念が初めての万馬券だった。そのときは独身だったしGIぐらいしか馬券を買わなかったので1点千円賭けられた。14万円ほど返ってきて、実は、1レースで10万円以上の払い戻しを受けたのは後にも先にもこれ1回だけだった。その後万馬券は当てても、260倍を300円とか、140倍を500円だとかで払い戻しが10万円を超えることはなかった。そもそも、3万円以上の配当の馬券なんて当てたことがなかった私が、こんな形で24万馬券なんて当ててもいいのだろうか(^_^;獲得オッズ、払い戻し金額、1日のプラス金額・・あらゆる面で自己記録を大幅に塗り替える結果となってしまった。そして巡り合わせの不思議さに驚く。10年前の初万馬券も、今回の24万馬券も、波乱の立役者はカッチーこと田中勝春騎手であった。

  安田記念では当時流行った「葦毛神話」だけを根拠に買ったトーワダーリンを大外急襲で2着に突っ込ませてくれた。今回は間違って買ってしまったウイングレットをゴール寸前で3着に入線させ、外れ馬券を大万馬券に変えてしまった。おまけにどちらも10番人気とは実に因縁深い。これはもう、彼に足を向けて寝られませんな(^_^;カッチー、本当にありがとう!インタビューでは池添騎手の男泣きのシーンもあったが、私はもはや上の空。祝福の拍手も忘れて、信じがたい幸運を少しずつかみしめるとともに、この反動で襲いかかって来そうな不幸に恐れおののいてもいた(^_^;最終レースにも熊ちゃんが出ていたのでいつものとおり千円分馬券を買ったが外れ。チャペルコンサートから買った府中牝馬Sも外したが、この日は純粋に24万円が利益として残った。これだけのあぶく銭を手に入れたことはない。

  と言う訳で、長々と自慢話ばかり書いて申し訳なかったが、こんなのは滅多にないことなので、どうかお許しを。反動で1年ぐらいまるで馬券が当たらないかも知れないしね(^_^;どんな形にせよ夢のひとつが叶ったので、次の目標は「帯封ゲット」である。今回戻ってくる金額を5倍の配当につぎ込む度胸があれば近々達成できるかも知れないが、小心者の私にそんなマネはできない。12年使用のボロバイクを新車に替えるか、それとも新しいパソコンを買って光ケーブルを導入するか、現実的な選択で迷っているところだ。いずれにしても、今回の儲けで買った物には、「カッチー号」とでも名付けようかと思っている(^_^;

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