55鞍目  淀の池にはドジョウが2匹(2004.10.23〜24)

  思いがけず熊ちゃんが2週続けてGIに出られるようになった。菊花賞で依頼のあったシルクディレクターは、ナリタブライアンを輩出した大久保正陽厩舎の管理馬だ。新潟で1000万クラスを勝ち抜いたものの重賞実績はなく、距離は1800mが最高。大きな期待は持てないが、菊花賞馬マヤノトップガン産駒の血統に未知なる力が開花すれば距離はもつかも知れない。少なくとも、馬が半年ぶりの実戦だった秋華賞よりは使われている分見込みがある。と言うことで、秋華賞に続いてのGI現地観戦を決めた。

  その前に、前日もこっそり淀に出向いて障害レースだけ見に行った。窓口の脇では、菊花賞の徹夜組だろうか、若者グループがシートの上で談笑していた。パドックでちっちさんを見つけ、ヒマラヤンブルーの走りを見ていたが、うまく先行しても後半はバタバタの状態で9着に敗れた。まあ、いつかみたいに、GIの前日に障害で落ちて翌日の騎乗キャンセル、みたいにならなかったからそれでいいか。上位は人気薄が占め、特に12番人気の馬が3着に突っ込んで3連複が60万馬券になってビックリ。3連単だったらえげつない配当になっていただろう。新馬戦のパドックを見てから太陽軒に向かうちっちさんと一緒に競馬場を出て、京都駅に向かった。

  神戸へご出勤前の小林さんと一緒に太陽軒を出る算段だが、時間があまりに少ない。だからあらかじめ電話を入れて注文を入れておこうとしたら、出てきたのは小林さんだった。店が忙しそうだったので、そのまま小林さんが注文を取ってくれて、13時半頃店に着くとちょうどできたての焼き飯と唐揚げが置いてあった。相当お客さんが多かったそうで、電話で注文したのは正解だった。ただ、私は聴いていないのだが、その日小林さんが出演した番組で、私は小林さんをパシリに使った度胸のある客としてネタにされたとか、されなかったとか(^_^;

  ちっちさんが大阪で降りた後、菊花賞は何を買うと言う話になって、軸としての狙いはホオキパウェーヴで一致した。小林さんの根拠は省略するが、私はやはり「テン乗りの横典」が不気味だったからだ。このところGIでの武豊は精彩を欠いているし、馬連の軸にするなら、むしろやや人気の落ちる横山典の方がうまみがある。ハーツクライとスズカマンボに厚く入れて、同じ競馬学校2期生の松永・ケイアイガードも入れておこう。もちろん、熊ちゃんのシルクディレクターも忘れずに(^_^;そして、もう1頭面白そうな穴馬がデルタブルース。小林さんも穴ならこの馬と推奨していた。長距離の1000万クラスを勝って出走権を得たあたりは、02年に大波乱を巻き起こしたヒシミラクルを思い出させる。

  当日は6時半に自宅を出発し、競馬場に着いたのは9時過ぎだった。駅から競馬場に向かう人の列はすでに前日の昼過ぎよりもはるかに多かった。菊花賞当日ともなると、1年で3本の指に入るほど賑わうはずである。例のごとくあれこれ物売りのテントが張られていた。菊花賞にちなんだ酒の販売では、製造元が私の苗字だったりして妙に親近感を覚えたが、自宅から担いできた振舞い用の酒があるので買わなかった。おなじみの京都競馬場限定の武豊弁当も、一度は話のタネに食べてみたいとは思うが、やはり1,200円の値段は躊躇する。秋華賞で大儲けしたからと言って、金銭感覚は大して変わらないのだ(^_^;

  とりあえずゴール板付近まで行ってスタンドを見回すと、見覚えのあるステイゴールドのハンドタオルが置いてあった。持ち主の姿は見えないが、恐らく、私が探している人だろう(^_^;芝生にシートを敷いてしばらく寝そべって時間を潰してからスタンドに戻ると、やはり東京から遠征のKANKANさんがいらっしゃった。KANKANさんの掲示板で時折名前をお見かけする帝おーさんと言う方も一緒だった。この日は基本的にこの3人で最終レースまで観戦することになる。1Rはテイエムニコニコで熊ちゃんが登場する。しかし、馬券ではいきなり裏切ってしまった。単勝万馬券じゃ、さすがに手を出しにくい。その選択は正解だったが、馬券も外してたら全然意味がない(^_^;

  次の熊ちゃんの出番は5Rだが、どこかで目標の490円を取りに行きたい。490円以上の当たり馬券があれば、秋華賞の払戻しと合わせて諭吉様が25人になるからだ。そこで、3Rの新馬戦で武豊、岩田の1番、2番人気に馬券の相性のいい福永を絡めたワイドのボックスと。あと1頭を加えた3連複ボックスを買ってみた。結果は福永が頭で2着が武豊。3着は外したが、ワイド1点が的中し、勝ち馬が5番人気だったこともあって5.2倍×200円ゲット。難なく目標をクリアできた。いざとなれば菊花賞でハーツクライの複勝500円と言うのも考えたが、そんな馬券に走らなくて済んでよかった。秋華賞の反動で、どんな銀行馬券を買っても外してしまうのではないかと恐れていたが、今のところ大丈夫のようだ(^_^;

  その京都3Rの出走を待つ間、何気なく競馬ブックを読んでいたKANKANさんが、面白いものを見つけた。

「うわ〜、福島の新馬戦、ユメノセテコウユーの仔が出てた!」

  福島2Rに出走のハツユメノセテの父親がユメノセテコウユーだった。熊ちゃんのお手馬でもあるマークオーと同じマークオブディスティンクション産駒のユメノセテコウユーは、九州産ながら武豊を主戦として4勝を挙げている。確かに九州産として頑張った方だと思うが、重賞は出走経験すらなく、超良血種牡馬の系譜でもない。本来なら種牡馬になれる要素はない。まさか種牡馬になっていたとは・・。同じレースにはタイキシャーロック産駒もいて、マイナー種牡馬の産駒を見つけるのもなかなか楽しい。ちなみに、4Rの京都の新馬戦は、圧倒的人気に応えて安勝騎乗のアフリカンビートが勝った。父親は、今は亡きスーパー・ウルトラ・グレイテスト・メジャー種牡馬である。

  昼休みは、人ごみを掻き分けるのが面倒なので近くの売店の500円の弁当で済ませた。込み合ったパドックを見に行く気にもなれず、そのまま席で休んでいた。5Rはベンガルシチー、6Rはマチカネミセバヤナで熊ちゃんが登場するが、どちらも最低人気。さすがに馬券もパス。結果も、人気どおり連続しんがり負け。マチカネミセバヤナに至っては、ゲートをくぐって馬体検査、異状ナシと認められて外枠発走と、レース前に大きな見せ場を作って、肝心のレースでやはりマチカネミセバナシ・・・(-_-;熊ちゃんもゲート内で落とされて肝を冷やしたが、無事のようでホッとした。勝ち負けと馬券的妙味と言う意味での最大の期待は次のニシノビギンである。当然、馬券もここが勝負だ。

  ここは3連単も視野に入れて・・なんて考えてマークカードを機械に入れたが、よく考えたらまだ売ってませんね、3連単(^_^;手許に新聞はないし、ひらめきだけでニシノビギンと福永のミスパスカリとの3連複2頭軸で、適当に7頭に流してしまった。馬券を買いに立ったついでに、場内の和食レストランにいる小林さんたちにあいさつに行った。PADOCKさんを始め、他にも顔なじみの皆さんが集まっていた。ビール1杯だけ飲んで、7Rの出走前には席に戻ろうとした。別れ際に、秋華賞の馬券に話が及んで、

「そんなもん、本当はなかった金だと思って、ど〜んと馬券で勝負しちまえよ」

「いや、小林さんは勝負師やから、そない言えるんですよ。僕は一度手にした金はなかったもんと思えない、小心者ですからね」

  そんな小心者が帯封の夢を叶えるには、豆券で100万馬券を狙うしかない(^_^;

  7Rのニシノビギンは7番人気の低評価だったが、気持ちよくハナを切って馬群を従えて行った。楽な手応えでコーナーを曲がり切り、なかなか後続との差を縮めさせない。見事1番人気のマイネソーサリスの追い込みを封じ込め、最後まで粘り切った。3着はミスパスカリで、3連複の軸はバッチリ。でも、適当に買った相手に2着馬は入ってません。7,070円も付いてたのに・・。ちゃんと新聞を見て買っていたら届いていたはずで、ちょっと悔いの残る外し方だった。ジワジワと反動が来たかな?その恐怖を、ウイナーズサークルの熊ちゃんの笑顔で癒してもらった。とりあえず、この週も1勝は確保でめでたし、めでたしだ。ただし、続くか8Rえで賞では1番人気に推されたニホンピロザプラウが11着に撃沈。いい意味でも悪い意味でも熊ちゃんらしいものを見せてもらった(^_^;

  どんどん増える観客に、もはや動き回る気力もなくなってきた。菊花賞までは熊ちゃんの出番もないし、早めに菊花賞の馬券を買っておいた。そして、2枚の当たり馬券を払戻し機に突っ込んだ。ドッと出てきた総勢25名の福沢諭吉大先生。財布には収まる程度だが、結構な厚みである。PATで当てたらこの感動は味わえない。やはり、高額配当はナマ馬券で当てるに限る。思わぬ幸運に感謝しつつ、席に戻った。レースの度にパドックを往復するKANKANさんを横目に、私は馬券も買わずに目の前のレースを観るだけで菊花賞のスタートを待った。私にとっては今年5回目のGIナマ観戦。この臨場感は何度味わってもいいものだ。秋華賞と違って枠入りは順調に進み、間もなくスタート。とりあえず先頭に立ったのは予想通りコスモステージだったが、かかり気味にコスモバルクが前に競りかけて行った。心配された悪癖が出たようだが、こうなったら前に行くしかない。2週目に入るとコスモバルクが引っ張る展開になった。我らが熊ちゃんのシルクディレクターはと言うと・・ケツから2番目を走っている。とても届くようには思えないなぁ・・(^_^;(結果、見せ場なく後方のままで15着。まあ、こんなものか)

  3コーナー辺りから、先頭集団後方にたデルタブルースが動き始め、五十嵐と岩田。地方所属騎手同士が競り合う格好で直線に入った。並ばれても意外と粘るコスモバルク。しかし、手ごたえはデルタブルースの方が上だった。後方でハーツクライやハイアーゲームと言った有力馬があまり伸びずにあえいでる中、私の本命ホオキパウェーブが進出してきた!しかし、最初にゴールしたのは何と、園田所属・岩田康誠騎乗のデルタブルースだった。「岩田は不気味」と漠然と思っていたが、まさか、目の前でクラシックを勝つとは・・・。驚きの結果の直後、注目の2着争いは、馬券で切ってしまったオペラシチーをホオキパウェーブが半馬身差し切ってくれた。コスモバルクは僅差の4着。敗れたとは言え、もっと短い距離でのGIならいつか勝てるのではないかと思わせる内容だった。中央のクラシック戦線を戦い抜いた底力は十分に見せてもらった。

  それはそれとして、馬券は馬連11,280円ゲット!今度は自力で万馬券的中〜(^-^y200円しか買ってないけど、サイトの業務日誌で公開した予想が当たっての万馬券だけに、今度は堂々と「当てた」と言える。しかし、その喜びすら消し去る、さらに信じられないことが・・・

「あれれ〜?な、何や、この『5−18 1,000円』って?」

  的中を確かめるために見た馬券には、自分が買った馬連5−18の200円分は間違いなくあった。しかし、買ったはずの5−10がなかった。どうやら、また買い間違って、それが当たってしまったようだ(^_^;しかしまあ、何と言っていいものか・・。2週も続けてこんなことが起きるものなのか?秋華賞の反動って、どうなったんやろ?買い間違いがなくてもプラス収支だったのだが、再度発生した神がかり的な事故のおかげで、約11万円余分にゲット!「柳の下にドジョウが2匹」とは言うが、淀の池には、大きな大きなドジョウがもう1匹潜んでいたようだ(^_^;

  最終12R。さすがにちょっとだけ気が大きくなって3千円注ぎ込んで外したが、ほとんど痛みを感じない。久々のケージアジュデが惜しくも2着だったが、まあ、熊ちゃんの方は目の前で1勝してくれたから、それでよし。2週続けての大勝に気をよくして競馬場を後にした。新幹線で帰られるKANKANさんと帝おーさんと一緒に京都駅まで出向き、駅構内のビアレストランで軽く食事をして別れても早い時間だったので、PADOCKにも立ち寄ってから帰宅し、秋華賞同様、競馬ダイジェストを見ながら悦に浸っていた。

  と言うわけで、当分書けないと思っていた景気のいい話を、まさか2回続けて書けるとは思っていなかった。今回も含めて、幸いにして、買い間違いで喜んだことはあっても、当たったと思った馬券が外れていたと言う経験はない。しかし、こんなことを繰り返していたら、いつかは泣く方に回りかねない。やはり、マークカードは正確に、買った後には買い目チェックを忘れずに(^_^;ちなみに、翌週の天皇賞では買い間違いはなく、軸の予想間違いで堂々と外したことを付け加えておく(^_^;

56鞍目  夢よ膨らめ!悲願に向けて(2004.11.13)

  新たな障害馬の星として一歩一歩その地位を固めているロードプリヴェイル。障害オープン4連勝、重賞2連勝の実績を引っさげて、JGII・京都ハイジャンプに駒を進めた。登録がたった7頭と少ない上、重賞で実績のあるメンバーはいない。しかも、JGII以上勝ちでないと斤量プラスのない別定戦なので、他と同じの60キロで走れる。正直、負ける要素はほとんどないと思われた。それでも熊ちゃんが大本命になると、それはそれで不安がつきまとう(^_^;当日はもちろん朝から淀に行くつもりでいたが、小林さんが出演しているAM神戸の「週刊競馬名人」で応募したラウンジシートが当選し、ますます行く理由が上乗せされたと言うものだ。ペアでご招待のうち、もう1人分は競馬場で最初に私を見つけてくれた人に譲ることにして、7時半頃自宅を出発した。

  それでも競馬場に着くのは10時過ぎ。何とかエイシンケンザンが走る1Rの出走には間に合ったが、馬券は買えなかった。レースではいい感じで2番手を走り一時は先頭に立ったが、追っても案外伸びずに小牧太のアイファーラブラブの追い上げに屈して1番人気2着。平地ではこの馬が一番期待できるから早起きして出て来たんだけどなぁ・・。続く2Rのファイトザパワーは馬券になるような気がしないのでパス。この日は熊ちゃんの出番が多いから、あまりあれもこれも手が出せない。結果は10番人気10着。見送りは正解だった。馬券なら、次のホウライテイオーが面白そうだ。6番人気と、3連複の軸にするには手頃な人気。しかし、これがアダになってしまった。相手に選んだ5頭のうち3頭で決着し、15,510円付いていた。人気の武兄弟のワン・ツ−で、3着になって穴をあけたのは、本当になぜかよく来る「熊ちゃんの隣」の秋山。ボックスにしていたら多分取っていたと思う。こう言うのは後々響くんだよなぁ・・・。

  この時点でまだ誰も知人はみかけなかった。テッキンさんが来られるようなことは掲示板に書いてあったが、いつまでも誰かを待っていても仕方がないので、とりあえずひとりでラウンジシートに上がってみた。「ビッグスワン」で受付してもらい、席章をもらった。5階の席に上がって見ると、これまで見たことのない景色が広がっていた。何度も来ている競馬場だが、5階からのながめは初めてで、工事中の京阪電車の高架も上から見ると全然感じが違っていた(^_^;席は結構広いし、モニターは2人に1つ付いていて切り替えも自由。ただし、ゴール板から遠いのが難である。とりあえず席を確認し、また下に降りて行った。4Rの新馬戦ではエイコーンリングに騎乗。今度は軸にし辛いので、隣の池添のプライムナンバーを軸にしてみた。でも、軸も熊ちゃんも馬券にならず、今度は惜しくとも何ともない見事なスカであった(^_^;ここで、検量室に戻って来る熊ちゃんを待ち構えているちっちさんを発見した。

  とりあえずファストフード・コーナーで昼食を取り、しばらくパドックの近くでテッキンさんが来ないか見ていたが、いつまでも待って席を空けておくのはもったいないので、結局そのままちっちさんに座ってもらうことにした。幸い、5・6Rは熊ちゃん出番なしで、7・8Rはちょっと勝ち目がない。休憩がてらに、しばらくラウンジシートでくつろいでいた。その間、馬券も休みでビールを飲んでいい気持ちになっていた。そのうち尿意を催してトイレに行って出て来たところで、思いがけずこまろさんと出くわしてビックリ。こまろさんは中央の平地レースには全然興味を持たない人なので、9Rまではどこで何をしているのかな、とちっちさんと話をしていたのだが、まさか同じエリアにいらしゃったとは(^_^;寒くなると、指定席を確保して、「メインレース」まで暖を取っているそうだ。後ほどウイナーズサークルでお会いしましょうと、一旦別れた。

  寝不足にビールが加わって、7Rのファンファーレが鳴っているな、と思いつつもそのまま居眠りをしてしまったようだ。ちっちさんに起こされてモニターを見てみると、初ダートのグランプリオーロラが先頭でゴールを駆け抜けているではあ〜りませんか!まさかとは思ったが、9番人気で紛れもなく勝っていた。しかも、さらに人気薄の競馬学校同期生・元祖みっきぃのテボラが2着に突っ込み、大変なことになっているようだ。とにかく、慌てて荷物をつかみ、ウイナーズサークルへ向かって走った。熊ちゃんが勝ったのは嬉しいが、騎手の応援をしている者にとって、ラウンジシート最大の弱点が露呈した(^_^;息を切らして何とか馬が出て来る前にウイナーズサークルにたどりついた。そこにはテッキンさんとおばらさんも集まっていて、やはり熊ちゃんが勝つと自然にここに集まる。ちっちさんは、単複で馬券を取っていたが、さすがに馬連とかには手が出ない。私は買っていてもヒモ抜けで泣いていたのがオチだろう。抜けた1番人気の武豊が3着は確保したので3連複は10万円に及ばなかったが、馬連135,590円、馬単は373,350円と、大荒れの結果となってしまった。

  もうハイジャンプの時間も近いので、5階には戻らず8Rを見ていた。グランプリオーロラで人気薄1着の次は、サンエムマリオンで人気薄最下位(^_^;これはこれでご愛嬌だ。そして9R、京都ハイジャンプを迎える。7頭しかないパドックは少し寂しいけれど、ロードプリヴェイルの姿を本馬場入場前から見ていた。実に落ち着いている。以前阪神の未勝利勝ちを見たときは、それほど強くなるとは思っていなかった。中京のオープンでのレコード勝ちでもあまり信用はできなかったのだが、次の阪神でのオープンで大きな期待が芽生えた。その後の快進撃はこの「競馬・喜怒哀楽」でお伝えしたとおりだ。「とま〜れ〜」の号令がかかって騎手が馬に乗るが、7頭のうち、有力馬2頭には騎手がいない。熊ちゃんともども、オレンジボウルの金折騎手も8Rに騎乗していたからだ。馬券もこの2頭から買って間違いないと思い、1着をロードプリヴェイルに固定し、オレンジボウル2着からは総流し、ナムラリュージュとスナークバクシンについては2着もあり、と言う買い方をした。

  もう実力の裏打ちは固まりつつあるが、それでも何が起こるか分からない障害レース。やはり不安である。とにかく、万が一負けることがあったとしても、無事大障害に出走してくれたらそれでいい。祈るような気持ちでスタートを迎えた。やはり行くのはオレンジボウル。これまで逃げて結果を出していた馬だ。重賞で実績はないとは言え、気分よく行かれると届かなくなる。2番手にはスナークバクシン、ロードプリヴェイルは3番手の馬群からレースを進めていた。2周目の向こう正面、淀の難所の三段跳びでスタンドから悲鳴が上がった。先頭のオレンジボウルが躓いて落馬。馬はそのままカラ馬で走って行ったが、騎手は動かない。金折騎手のことは心配だが、私の馬券はこの時点でほとんどパーに。オレンジボウルの絡まない馬券って、遊びで買った6−1−5だけだから(^_^;もうこうなったら、熊ちゃんに勝ってもらうしかない。

  思わぬ形でスナークバクシンが先頭になったが、3コーナーでリードプリヴェイルが並びにかかる。直線に向く頃には先頭に立ち、あとはひたすらゴールを目指すのみ。ただでさえ準オープン級の平地力は今回のメンバーの中では飛び抜けている。余力十分で熊ちゃんがムチを叩きまくる必要もなく、終ってみれば10馬身差の大楽勝!小倉、阪神とゴール間際の逆転ではなく、余裕たっぷりのJGII勝ちとなった。こまろさんと、我々熊沢グループとで喜びのハイタッチ。これで5連勝&重賞3連勝だ。京都コースは初勝利だが、勝てなかったのは、まだ本格化する前のこと。違うコースでの重賞3連勝の看板を引っさげて、いよいよ暮の大一番に挑める。大きく離れて2着には二刀流騎手の後輩・高野のナムラリュージュが入線。これで3着がナムラエキスプレスだったりしたら馬券的中でバンザイだったのだが、そんなに甘くはなく、外国人騎手リデルのサンライズブルーがやって来た。ロードプリヴェイルの優勝は極めて順当なのだが、7頭立てで大本命が勝っても2番人気が飛ぶことで3連単は11,150円の万馬券。3連単、恐るべしである(^_^;ちっちさんはこれを的中させ、片道の旅費ができたと喜んでいた。

  表彰式のインタビューでは、「走るたびに成長している」と相棒を褒め称えていた。三段跳びではちょっとモタついたようだが、他は何の問題もなかった。パドックで見ていると、厩務員さんはスーツを着用しておらず、勝つ気あるんかいなと冗談を飛ばしていたが、着ていたのは600勝記念のジャンバーだった。そう言うの着て熊ちゃんの相棒を引いてくれていたのかと思うと実に嬉しい。でも、次はちゃんと正装してきてね。GIの表彰式に立てるかも知れないんだから(^_^;

  10Rは熊ちゃんの出番はなく、11Rでは中山遠征時に乗せてもらって勝ったことがあるダイタクソニックに騎乗。こうなったらここもいただき!とか息巻いたが、「障害で勝った熊沢は特別レースで不要」とのありがたくない格言?のとおり、4着に敗れてしまった。代わりに二刀流の高田がアドマイヤリッチで8番人気の3着でちょっとした波乱を起こしていた。熊ちゃんの重賞勝ちは嬉しいけど、馬券の方は全然あきまへんな(^_^;最終レースもあっさりやられて、ついでに言えば、この日買っておいた翌日のエリザベス女王杯の馬券も軸馬2頭共倒れの見事な外れっぷりで、皆様お待ちかね、久しぶりの「哀愁みっきぃ」でございま〜す(^_^;

  まあ、馬券はともかく、今回もロードプリヴェイルの勝利を目の前で見られて、それだけでも大満足だ。これで、熊ちゃんの、そして我々ファンにとっての悲願達成の夢は、さらに大きく膨らんだ。熊ちゃんを大障害に連れて行ってくれると信じていたのに、故障に泣いて、その舞台に立つことすらできなかったロードアトラスにホッコーアンバー。そのロードアトラスの復帰で手を離れた後、重賞戦線を荒らしまくり、大障害制覇にあと一歩まで迫ったウインマーベラス。辛いこともいっぱいあったけど、ついに、ロードプリヴェイルと言う逸材に巡り会った。ここまで来たら、膨らんだ夢を一気に爆発させてほしい。少なくとも、その前に何もせずにしぼんでしまうのは、もう嫌だ。あとは、馬に故障が発生せず、熊ちゃんも怪我なく12月25日を迎えられることを祈るだけだ。そして願わくば、その雄姿を中山競馬場のウイナーズサークルで出迎えられますように。

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