水野 俊哉 新刊インタビュー【「40代を後悔しない50のリスト」大塚 寿さん】
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水野俊哉の新刊インタビュー Vol .13
「40代を後悔しない50のリスト」(ダイヤモンド社)大塚 寿さん
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【大塚寿さん プロフィール】
1962年群馬県生まれ。
株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)MBAを所得。
現在、オーダーメイド型営業研修および法人営業コンサルティングを展開する
エマメイコーポレーション代表取締役。
挫折の多かった10代、もっとやれるはずだ」という想いと、現実とのギャップに悶々とした
20代を過ごした。
なんとか現状を変えようと、リクルートの営業マンという立場から、
社内外の大手企業・中小企業の社員や経営者一万人以上にアドバイスを求めるが、
その中でも40代を後悔している人が特に多いことを発見。
その轍を踏まないように準備し、40代で年収を10倍アップさせる。
歴史上の成功者よりも、身近な人の成功、失敗に学ぶことの合理性を痛感している。
著書に「リクルート流」「25歳からの社会人力」「職場活性化の「すごい!」手法」(以上PHP研究所)、
「バイトでも億稼ぐ不況なのに元気のいい会社」(徳間書店)など多数。
共著に「転職力」「伝わる化」(以上、PHP研究所)
「部下のやる気を2倍にする方法」(ダイヤモンド社)などがある。
◆ エマメイコーポレーション http://www.emamay.net/
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≪水野≫ 本日は、「40代を後悔しない50のリスト」(ダイヤモンド社)を
2月18日に発売された、大塚寿さんにお話しを伺います。
大塚さんには、「リクルート流「最強の営業力」のすべて」(PHP研究所)という
素晴らしい名著があり、私のバイブルでもあります。
昨年11月にも、「資料を送っておいてと言われたらチャンスと思え!」(双葉新書)の
新刊インタビューに登場していただきまして、有難うございました。
≪大塚≫ お陰さまで、「資料を送っておいてと言われたらチャンスと思え!」(双葉新書)は、
なぜか東京・神田で今でもかなり売れています。
≪水野≫ それは良かったですね。嬉しいです。
さて、今回ご紹介する新刊のタイトルは、「40代を後悔しない50のリスト」(ダイヤモンド社)ですが、
大塚さんはお幾つになれたのでしょうか。
≪大塚≫ 今年49歳になります。
≪水野≫ 40代を駆け抜け、50代に差し掛かる手前のタイミングで、
「40代を後悔しない50のリスト」を書かれたきっかけは何でしょうか。
≪大塚≫ 私は元々他人様に、人生観について教示するような本を書くタイプではありません。
10代は挫折ばかりでしたし。
20代は「もっとやれるはずだ」と思っていたものの、現実がついていかず、
そのギャップに苦しんでいました。
恥ずかしながら、人を羨み、妬む気持ちさえ持っていました。
ところが、20代、30代を経て、40代以降を本書の通りに生きたことから、
人生が大きく好転しました。
「この成功法則を一人のものにしておくのはもったいない。是非皆さんにお伝えしたい」と思い、
本書を出版することにしました。
≪水野≫ 大学も第一志望は不合格だったというエピソードや、大塚さんといえば、
リクルートで伝説の営業マンと言われるくらい大活躍なさっていましたが、そのリクルートですら、
当初は第一希望ではなかったとのことですが。
≪大塚≫ はい。第一志望には縁がなかった人生です。
20代でうまくいかなかった時は、成功本を読み、70万円近い成功プログラムも買いました。
挫折を超えて、30代で上昇したのですが、慢心したことが原因で30代後半に一度どん底まで落ちます。
その時、私を救ってくれたのは、長年営業でお会いした人たちからお聞きした、成功談、失敗談です。
≪水野≫ とても興味深いです。
≪大塚≫ 私は営業マンですので、お会いした方とはまず、雑談からはじまります。
新卒時から営業を通じて毎日、3、4人にお会いしていました。
部長や経営者など、年上の方との何気ない雑談の中から、若い頃の苦労話、成功談、失敗談など
色々とお聞きすることができました。
≪水野≫ それはとても価値のある情報でしょう。
≪大塚≫ はい。ただ当時は20代でしたので、40代というものを遠い未来に感じ、
「ふ〜ん、そういうものなのか」と軽く聞き流しておりました。
ところが実際に自分が30代後半でうまくいかなくなった時、ハタと当時のことを思い出したのです。
そこで皆さんから聞いた失敗の法則を書き出し、反面教師にして行動したところ、
その後の人生が見違えるようにうまくいきました。
実は、成功した人、そうでない人の双方が共通して、「40代を後悔している」とおっしゃるのです。
≪水野≫ 40代を後悔ですか。
≪大塚≫ はい。
40代は人生でとても重要な時期だと気づき、皆さんの失敗を生かしたお陰で、
収入が一気に10倍になりました。
≪水野≫ 大きなステップアップを果たされたということですね。
≪大塚≫ はい。お陰さまで当時は想像もしなかった世界を見ています。
同期に「成功法則を是非レクチャーしてほしい」と言わたことがきっかけで、
私も皆に伝えたいと思いました。
私が50代になる前に、後進の方たち、つまり、「これからどうしたらいいのだろう」
「もっとやれるのに」などの思いを抱く若い方たちに、
私が実践した成功法則を残したいという思いが執筆の動機です。
≪水野≫ 本書にも書かれていましたが、マラソンに例えると、
40代は人生の折り返し地点。残りのビジネスマン人生を後悔しないために、
40代に収穫期を迎えて、50代は成熟した果実で残りを過ごすということだと書いてあります。
≪大塚≫ そうです。そして皆さん気づかずに失敗する原因でもあるのですが、
40代は30代の延長ではありません。
≪水野≫ なるほど。
≪大塚≫ 私も40代は惰性でいくと思っていましたが、それは違っていました。
「チーズはどこへ消えた」(扶桑社)と同じです。
≪水野≫ 本書には、40代になるとルールが代わり、組織から求められるものが違ってくるため、
成果の出し方も変化すると書いてあります。そこが素晴らしい視点です。
終末医療をされている、大津秀一医師の「死ぬ時に後悔すること25」(致知出版社)
に似た印象も受けました。
あれは、死ぬ寸前の話ですが、本書を読ませていただいて感じたのは、
死ぬ前に後悔しても遅いということでした。
≪大塚≫ 40代はやり直しがきく最後のチャンスです。是非、大事に過ごして頂きたいです。
≪水野≫ 一生涯の中で40代が特に重要だという理由が、まず序章に書いてあります。
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第1章 この10年で何より重要にしたいこと。
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40代で大切にしたいことを、1から8まであげていらっしゃいますが、
特に紹介されたいものはどれますか?
≪大塚≫ 一番皆さんにお伝えしたいのは、「チャレンジしておけばよかった」という後悔です。
60代の定年後の方に、「40代を振り返り、後悔していることはなんですか?」とお聞きすると、
意外かもしれませんが、皆さん「チャレンジしておけば良かった」と言う言葉を
口を揃えておっしゃいます。
例えば、役職についていない若い世代は、自分の思い通りの仕事はできません。
実績を積み、役職を持つ40代になって、ようやく、自分の思うように仕事ができるチャンスを
掴むのですが、実際にその場になると、失敗が怖くて守りに入ってしまいます。
20代、30代の時は、上司の仕事ぶりを見て、
「自分ならこうするのに」という不満を抱いていたにも関わらず、
なぜか自分がその立場になると、積極的になれず変化を恐れるようです。
守りに入ると大きな失敗はしませんが、目に見えた大きな成果も得られません。
組織の中で光りませんし、守りに入っているから抜擢もされません。
≪水野≫ それではチャレンジをするためにはどうしたらいいのでしょうか。
≪大塚≫ ここで、80対20の法則(パレートの法則)を使います。
気持ちの中で、「80%は今までの守りでいきましょう。20%は攻めでいきましょう。」
そう思うと、気持が座ります。
8割を守りで行けば、残り2割を、思い切り攻めの姿勢 オフェンスモードで戦えます。
つまり、心の中をシェアすることで、安心してチャレンジできるのです。
≪水野≫ 大塚さんは8:2でチャレンジしてしまうタイプにお見受けしますが。
≪大塚≫ そのようなチャレンジャーに見えるかもしれませんが、真実をお話すると、
チャレンジしていたのは、私でも2割です。
≪水野≫ それは意外です。
大事な時に慎重に考える大塚さんがいらっしゃるということでしょうね。
「40代は、まだチャレンジできる。だから、今日1日を充実するように頑張りなさい」と
書いてあり励まされます。
≪大塚≫ そうです。ナポレオン・ヒルにしても、成功プログラムにしても、
成功するのは30年後、40年後のことではないですか。私は遠い成功よりも、
今日1日を大切に積み重ねてほしいとお伝えしたいです。
未来の幸せだけを重視するだけではなく、今日1日を充実させてください。
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第2章 ブレイングマネージャーとして本当に必要なこと
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≪水野≫ 40代になると、自分が成果を出すだけでなく、マネジメントを強化することが大事だと書いてありますが、
部下にモチベーション高く、気持ち良く働いてもらうことが求められている年齢層だということでしょうか。
≪大塚≫ その通りです。
≪水野≫ ビジネス社会において、40代でつまづき、
その後のキャリアがうまくいかない方もいらっしゃると思います。
そういう方に対して、あるいは、そうならないために、
特にピックアップしてお伝えするとしたらどのあたりでしょうか。
≪大塚≫ 世の中は、力のある人が出世するとは限らない。という部分です。
≪水野≫ これはすごい次元の話です。
≪大塚≫ 力のある人は、20代30代で頭角を表しますが、
決して皆から好まれている訳ではありません。
≪水野≫ 1人の味方ができると、何人もの敵ができる感じですね。
≪大塚≫ そうです。抜擢されると組織社会の場合、妬まれたり、足を引っ張られることが多いので、
気をつけた方がいいでしょう。
仕事ができるのは当たり前で、出来ない人は出世できませんが、
仕事ができたとしても人間関係をうまく回す配慮、嗅覚が備わっていないと、必ず足を引っ張られます。
組織社会は身の処し方が大切です。
≪水野≫ 出世した人を見て、「なぜあの人が」ということが良く起こりますか?
≪大塚≫ はい。「あの人が取締役になるなんて」という数と、
「あの人が取締役にならないなんて」という数が同じくらいの割合で起こっています。
≪水野≫ 社内コミュニケーション力、人的ネットワークが必要だということですね。
≪大塚≫ そうです。実は、出世を決めるのは、部下なんです。
上から引き上げてもらうこともありますが、下から押してもらえることが大きいです。
≪水野≫ 本書にも書かれていますが、50代くらいになると、社内でも下しかいなくなります。
≪大塚≫ そうです。40代になった時に、それまでの関係性が生きてきます。
部下に良くしておくと、いざという時に守ってくれます。
上に媚びて、下に冷たい人は干されます。
≪水野≫ 「終わりよければすべて良し」といいますが、それまで順調でも、
最後、晩年が厳しいと辛いですね。
≪大塚≫ それを決めるのは40代です。
≪水野≫ 40代になると、社内で求められるルールも変わり、外部環境も前とは変ってきます。
責任も求められる年代になり、柔軟さも必要でしょう。
≪大塚≫ 大事なのは、誰かの役にたてるかどうかです。
「あの人はいざという時に助けてくれる人だ」と周りに思われているかどうかです。
≪水野≫ トラブルになった時の交渉の仕方や、部下のためにうまく落とし所を見つける。
企画書の作り方一つにしても、トップ、部長、担当者向けに、それぞれ変えなければならないなど、
非常に参考になりました。
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第3章 忙しいだけで終わらないために
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特に忙しい40代の方の時間の使い方について、詳しく書いてあります。
40代は、仕事だけに打ち込んでいればいい訳ではなく、様々な人付き合いが生じます。
会社ではチームのメンバーと向き合い、家に帰ると、妻や子供など、
家族とも向かいあっていかなければなりません。
≪大塚≫ お父さんは普段から板挟みで辛いです。週末も家族サービスで休む間がありません。
かといって仕事だけに集中すると、後で後悔します。
≪水野≫ 仕事をないがしろにしても困りますが、忙しいだけで終わらないために、
家族も大事にしないとならないですね。
一般のビジネス書の場合、時間術では仕事について占めることが多いのですが、
結構なボリュームで家族について書かれているのが特徴です。
時間の作り方として、週末(土日)を6コマ(午前、午後、夜)に分けてコマ割にするなど、
非常に具体的で活用できます。
≪大塚≫ 私は元々、細かいことに落とし込むのは苦手で、三日坊主になってしまうタイプです。
それを逆手にとって、大雑把にした方がうまくいくと思い、大きなコマ割りにしました。
あまり細かいスケジュール表にすると、一コマでも失敗すると、もう駄目だと思ってしまいます。
そこで、実行しやすいように大きく分ける方法を考えました。
週末の土曜3コマ、日曜3コマで分割するのは分かりやすく、どこを執筆にあて、
どこを家族サービスに当てるのかなど実行しやすいです。
≪水野≫ とても良い方法だと思います。
優先づけの順位は大切です。
土日も区切りなく出社すると、日曜日に疲れてしまって家族と過ごせなくなる場合もあります。
同じ10年でも、過ごし方によって、その後の人生が大きく違ってくるでしょう。
≪大塚≫ あまりいい話ではないのですが、私の周りでは離婚率がものすごく高いのです。
理由は多様ではなく、いくつかの理由に決まっていて、皆、後悔しています。
読者の方には、同じ轍を踏まないようにお伝えしたいと思いました。
例えば、ゴルフをして、そのあと飲みに行き、家庭を全く省みないのは良くないです。
ゴルフの後はまっすぐ帰って、夜、最後のコマは家族と過ごすことが大切です。
≪水野≫ ポイントを押さえることが大事ですね。
≪大塚≫ 実は、私は子煩悩なパパだと思われていますが、
実際に一緒に過ごす時間はかなり短いです。その代わり、密度は濃いです。
加えて、10倍の演出もします。
以前息子と神宮球場に神タイガーズの観戦に行った時は、上から下まで阪神グッズに身を固めて、
子どもと一緒に楽しみました。
このように思い出に残る演出をすることが、親子の仲を親密にしてくれるでしょう。
≪大塚≫ 色々と工夫して時間のやりくりをしていた大塚さんでさえ、
子育てのためにゴルフをやめたとのことですが。
≪大塚≫ はい。8年やっていません。
妻に「子育ては今しかできないけれど、ゴルフは後でも出来るでしょう」と言われてその通りだと思いました。
子育てを疎かにすると、いずれ愛想をつかされます。
≪水野≫ メリハリが大事ですね。
若い方であれば、仕事や趣味に没頭しても許されるかもしれませんが、
いつまでもそういう訳にはいかないでしょう。
≪大塚≫ 40代でそれをやっていると、ろくな事はありません。
折り返し地点で気づかなければならないと思います。
40代で人付き合いのいい人は、ある意味、まずいと思います。
大事にするべきことを良く考えた方がいいです。
私が思うのは、ある時期は、人付き合いが悪くなってもいいということです。
嘘も方便ではありませんが、子どもの受験や、親の介護と言って付き合いを断り、
その時期は家族と過ごす時間を増やしてもいいのではないでしょうか。
≪水野≫ 若いビジネスマンの方も、誘われた時の対処法に悩んでいるかもしれませんね。
≪大塚≫ 飲みに行く曜日を決めるといいでしょう。私は、水、金だけ飲みに行くと決めています。
全て断るなどストイックにならなくても、この曜日だけ行くと決めれば、安心して楽しめます。
空いた時間は、家族との時間、勉強の時間、副業の時間などに使うと有意義でしょう。
≪水野≫ 誘われるままに行っていると、確かに自分のペースがつかめません。
≪大塚≫ はい。誘われたことに全て付き合っていると、流される人生になります。
仕事に追われるか、仕事に追いかけられるかですが、自分で仕事を追う人生が理想です。
≪水野≫ 若い頃は付き合いがいいのも美徳になりますが、勉強したい、何かしたいと思うと、
付き合いの良さが負担になってきます。
時間の大切さに気がつかないと、つい飲みに行ってしまいがちです。
皆から用事がないなら来いと言われて、断れない人も多いのではないでしょうか。
≪大塚≫ 枠を決めて、勉強した方がいいですね。時間は戻りませんから。
≪水野≫ 私も非常に同感で、大事なところだと思います。
そして、大塚さんは本当にコミュニケーションの達人だと思います。
読んだ方は皆、その部分を感じられるのではないでしょうか。
≪大塚≫ 有難うございます。
≪水野≫ 大塚さんは、子育てにも、うまく関わっていらっしゃいます。
≪大塚≫ 子育てについては諸先輩や、杉並区和田中学前校長の藤原氏などから伝授されました。
父親は、綺麗な部分や、いいところ取りすると良くないようです。
そうすると子どもと距離感がでてしまいます。
私は、息子、娘のおむつの世話、お風呂に入れたりすることが日課でした。
当時、定時になると早々に、「子どもを風呂に入れる時間なので帰ります」と言ったところ、
事務局の人にびっくりされたこともあります。
≪水野≫ 私も同じ感覚なので分かりますが、一般的には驚かれるでしょうね。
大塚さんは実践してこられたので、後悔がないでしょう。
≪大塚≫ その結果はやはり、子どもがなつき、とてもパパっ子です。
≪水野≫ 読まれた方のヒントになるといいですね。
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4章 40代後悔しない人との付き合い方
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大塚さんがいかに多くの方に助けてもらったということが分かります。
まさに、人的ネットワーク、人脈を作られてきたということを含めて、
40代でやっておいた方がいいことが書かれています。
≪大塚≫ 水野さんも「誰もが無理なく夢を引き寄せる 365の法則」(きこ書房)の中の
成功法則70に「100人の知人より1人の絶対的支持者がいるほうが成功しやすい」と書かれていました。
私も非常に同感で、大好きな言葉です。
困った時に助けてくれる人こそ、真の人脈です。
≪水野≫ 紹介してくださって光栄です。
人脈というのは、名刺を持っているとか、何度か会ったことがあるということではなく、
電話一本でかけつけてくれるかどうかが本物だと思います。
真夜中だろうが、海外からだろうが、自分の仕事とはあまり関係がなくても、
月に何十時間もアドバイスをしてくれるなど、年上、年下に関わらず濃密な関係を作り、
助けあえる付き合い方が本物です。
≪大塚≫ 返す文化です。『襷(たすき)』ではありませんが、諸先輩からもらったものは、
後輩に渡していくことが大切です。自分だけでラッキーをためてしまうと、後で自分につけがきます。
私が知っていることは、全て後輩に惜しみなく渡したいと思っています。
≪水野≫ それは素晴らしいです。
≪大塚≫ 後輩のために汗をかくことを、惜しまないことが大事です。
相談された時に、今忙しいから2週間後にといえば、他を探すでしょう。
忙しくても自分の手を止めて、後輩を助けることが大事です。
≪水野≫ それが40代で大事にすることですね。
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5章 年相応に学ぶべきこと
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教養のこと、副業のことが書かれています。
自分の書斎を作るという部分が印象深いです。
≪大塚≫ かつて私は3LDKのリビングの隅っこを、書斎と呼んでいました。
そこに2000円くらいの丸テーブルを置いて執筆をしていたのです。
現在は、新築した際に可動書庫を備えた、作りつけの書斎を仕事場にしていますが。
≪水野≫ リビングの書斎で稼いだんですね。(笑)
世間では、子どものお受験も茶の間で勉強すると合格しやすいと言われますが、
場所ではないということですね。
≪大塚≫ はい。まずは書斎と呼ぶことが大切です。(笑)
≪水野≫ 40代の自由になるお金についてお聞きしたいのですが。
≪大塚≫ 月7万、もしくは年84万円程度稼げる副業を持つことをお勧めしています。
お父さんのお小遣いも月7万あるといいでしょう?
≪水野≫ そうですね。
≪大塚≫ 月のサラリーからではなく副収入としてそのお金があるといいと思います。
月7万もあると、色々なことができてワクワクします。
意外と簡単です、そのくらい稼ぐのは。
≪水野≫ 言われてみると、なるほどと思います。
≪大塚≫ 本章は実践を前提としたアイディア集です。読んだら試していただきたいです。
≪水野≫ 電車で勉強する必要はない。自分の人生を振り返った方がいいとありますが。
≪大塚≫ 通勤電車で本を読んでもいいのですが、中途半端にやるのならやめてしまって、
自分自身、今日、そして1週間の振り返りをして、
ギャップを探って内省する時間にしてほしいと思います。
通勤電車でのフィードバックの時間は、実力を熟成させる時間です。
読書や勉強は、週末に家でじっくりやるか、会社帰りに喫茶店や図書館で集中してするといいでしょう。
≪水野≫ 皆さん、電車でスマートフォンをいじっている方が多いですが、
諸刃の刃で非常に危険ですね。際限なく時間をとられてしまいます。
≪大塚≫ はい。熟慮しなくなります。電車の中でスマートフォンをいじる人と、
熟考の時間に使う人とでは、将来に大きく差が出ると思います。
≪水野≫ 同感です。そして仕事以外のことでは、40代は介護の問題があります。
≪大塚≫ 介護は当事者でなければ他人事です。リアルになるのは40代頃で、
経験された方はおわかりになると思いますが、本当に大問題です。
私の知人の男性で父親の介護をしている人がいますが、やむなく仕事が犠牲になります。
フリーランスなので何とかやっているようですが。
≪水野≫ フリーランスでも自由に仕事ができないと不利ですよね。
≪大塚≫ 犠牲と言ってはいけませんが、親ですから大事にしたいですし。
介護にどう処すのかも課題です。
≪水野≫ そして地域との連携も大切とのことですが、退職してから急に作ろうとしても、
なかなか入りづらいでしょう。
≪大塚≫ 子どもが小、中学生ならば、PTA活動をすると入っていきやすいです。
色々なイベントがありますから。
企業社会は名刺や肩書が大事ですが、地域社会にはそんなことは全く関係ありません。
お祭りの時に出てきて手伝ってくれたかどうか、班活動でどんなことをしてくれたかどうか、
ということが何より重要視されます。
≪水野≫ 肩書や会社名など、意味を持たない世界ですね。
≪大塚≫ 元どこどこ企業の部長だったという、名刺を持っている人もいるようです。
笑い話ではなく、40代のうちに、地域社会に混じらないと後悔します。
アイデンティティを会社だけにしない方がいいです。
≪水野≫ それは良く分かります。
私は今、めずらしく落ち込んでいます。実は、私はサッカーやフットサルが趣味なのですが、
先日アキレス腱を痛めて、歩くのもやっとの状態です。思うようにプレーができずないことが、
悔しくてしょうがないです。
≪大塚≫ 水野さんにとっては、サッカーがアイデンティティなのでしょう。
≪水野≫ 仕事以外でもアイデンティティが作れるという証拠でしょうか。
≪大塚≫ それはとても大事だと思います。
仕事の軸を引きずらず、会社が無くなっても楽しい付き合いができればいいですね。
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第6章 会社・社会に向き合うために
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≪水野≫ 大きな会社人生を左右するような内容です。
諸先輩が40代で後悔していることの1つが「上司」に関してだと書いてあります。
上司の意見は非常に大きく、自分から選べない。
付き合い方、意思決定の基準を決めておかないと、振り回されてしまう恐れがあるなど、
組織社会の現実が書いてあります。
20代、30代の方は先が分からない訳ですから、この章はとても知りたい部分だと思います。
≪大塚≫ はい。
何らかの派閥に密接になるのはいいですが、
気をつけないと失脚の原因になってしまう危険性もあります。
談合、裏金、闇金など、個人的判断で、
きっぱりと距離をおけるような付き合い方にしておいた方がいいでしょう。
また、上司の裁量がどのくらいかということを、押さえておかないとひどい目に合います。
本書にはその見極め方についても触れました。
ある意味、20代は最初の上司で決まってしまうこともありますが、
30代、40代になっても、上司は非常に大事です。
≪水野≫ 信頼できる先輩について転職したら、
そこが倒産してしまったという話しも良く耳にします。
≪大塚≫ 転職で人生が変わります。失敗しても戻っては来られませんから。
自分の仕事の段取りも大事ですが、上司や先輩がどのくらい先を読んでいるかを見極めることです。
その人についていくというのは、運も含めてのるかそるかです。
≪水野≫ なるほど。どの武将についていくか。
勝ち馬に乗れるかどうかで、会社人生が決まるということですね。
そう考えると、誰についていくかという問題は、とても重大です。
人事についても、「人生すべて塞翁が馬」という感じがしました。
≪大塚≫ 人事にだけは絶対に不満を言わないことです。
≪水野≫ 絶対ですか?
≪大塚≫ 絶対です。言うのなら辞める覚悟でないと干されます。
自分の思いを伝えるなら言い方があります。
組織は、将来を嘱望したエースに逆境を経験させるため、わざと落とすということがあります。
誰もそれに気づいていませんが、そこで辛抱できるかどうかが、大きな分かれ道です。
≪水野≫ 雑誌などで経営者のインタビューを読むと、社長は皆さん、途中で不遇な人生を経験していますね。
≪大塚≫ 人事で不遇な扱いを受けた時など、「悪くないのに なぜ?」と思いますよね。
しかし、長い目で見た時に、そこで何か言うと損です。
これを言ったがために、絶対に役員になる力のある人が、課長どまりということが平気であります。
あの時辛抱できなかった人、それだけの器だと判断されてしまいます。
≪水野≫ なかなか人間、20年後、30年後のことまで考えられないですから。
≪大塚≫ はい。でも、5、60代になって後悔しても遅いです。
≪水野≫ 大塚さん自身はそういう場面はありましたか?
≪大塚≫ ありました。
私はハッキリ物事を言う方です。つい失言してしまいましたが、若気の至りだと許してもらえました。
≪水野≫ 言いたいことを言わずに我慢するくらいなら、辞めてしまう人も多いでしょうね。
≪大塚≫ そうですね。でも、組織で残るためには、言葉には気をつけないといけません。
≪水野≫ ちなみに、会社人生を後悔している人というのは、どのような人なのでしょうか。
≪大塚≫ それは義侠心が強くて上と戦ってしまったり、逆に上に逆らえず、
悪いことに手を染めてしまうことで失脚した方などです。
私の周りには、皆さんが新聞でご覧になるスキャンダルの当事者の人も多いのです。
≪水野≫ 大塚さんは顔が広いですから、当然お知り合いの方もいらっしゃるでしょうね。
≪大塚≫ 皆、板挟みで苦しんでいます。本当はやりたくないことでも、組織、権力の圧力に負けて
手を染めてしまう人もいます。
≪水野≫ 怖い話ですね。自分の意思とは関係なく、
組織の一員として巻き込まれてしまうこともある訳ですから。
大塚さんの本を読んで、処し方を学んでおくといいいでしょう。
さて、大塚さんが推薦していらっしゃる副業ですが、チャレンジした方がいいですか。
≪大塚≫ はい。是非、お勧めします。最近は、会社でも認められ始めていますし、
時間があれば、副業はしていただいた方がいいと思います。
≪水野≫ 確かにサラリー以外の収入源があった方が良いですね。
≪大塚≫ 1年に100万円はハードルが高いかもしれませんが、月7万か、
年間84万だったら出来そうではないでしょうか。
≪水野≫ 1カ月で考えるか、12カ月で考えるかですね。
7万というのは絶妙な数字ですね。
≪大塚≫ 100万だと、月9万になってしまいます。少しハードルが高いです。
月7万ならなんとかなりそうでしょう。
土日が休日であれば月8回あります。日1万なら、月8回で8万なんて簡単です。
コンビニでバイトしてもいいと思います。
ネットビジネスなども簡単になりましたし、サラリー以外の副収入の存在が、
人生を豊かにしてくれると思います。
是非、40代のうちにチャレンジしていただきたいです。
≪水野≫ そして、本書最後の法則 50個目が「もっと地域社会と付き合えばよかった」という言葉です。
非常に重く感じました。
≪大塚≫ 皆さんおっしゃるのが、50代後半〜60代の定年が見えてくる時になってはじめて、
地域社会の大切さに気づきます。
急には入りにくいですから、お子さんの小学校、中学校の頃から馴染んでおくといいでしょう。
他にも消防団や、子どもを含めた地域のお祭りなどもあります。
≪水野≫ 本書は大塚さんの思いが伝わってくる1冊ですが、執筆で苦労されたことがありますか?
≪大塚≫ この本は苦労しました。1年間、この1冊にかけました。
営業の本は営業職の方が読まれるので、専門用語でもOKです。
本書はテーマが多岐に及ぶため、具体的に普遍的に書かなければなりません。
一般の人が手にとられるので、エピソード選びに苦心しました。
普通は1カ月半、2カ月で書きあげますが、本書は1年間かけました。
≪水野≫ 従来に比べて、なぜそんなに時間をかけたのでしょうか。
≪大塚≫ 最初は100項目だったのですが、1項目が薄くなってしまったので、75に絞ったものの、
まだパラパラ感が残りました。
そこで、もっと読み物的にしようということで、コンセプトが代わり50項目に絞りました。
これまで出版した本の中で一番練りこみました。
≪水野≫ 何回も何回も作りなおしたという苦労が、今お聞きしていて伝わってきます。
とても完成度の高い本だと思います。改めてお聞きしますが、どのような方に読んでほしいですか?
≪大塚≫ 「俺はこんなもんじゃない」「もっと出来る」という思いを持った、
自己実現を叶えたい30代後半から、40代の人に一番読んでいただきたいです。
≪水野≫ 今、40代向けの自己実現の本がちらほら目に入ります。
自己実現は40代の方が抱くテーマなのでしょうか。
≪大塚≫ そうですね。時代が変わり、会社が個人を守ってくれなくなりました。
世の中が変わってしまったので、自分の人生を自分で設計して歩むためには、
本から学ぶしかないでしょう。
≪水野≫ その通りですね。
≪大塚≫ 本書は私が思いついたことではなく、諸先輩の経験を反面教師にし、
その結果を読者の方にお伝えしています。その分、現実味があります。
30代後半、40代の方の中で、会社から考えておけと言われた時に本書が保険になるように、
また、生きるヒントが詰まった一冊と思って頂ければ嬉しいです。
≪水野≫ 40代からでも十分逆転できるということですね。
≪大塚≫ もちろん。逆転の40代です。若い頃に恵まれていたけれど、落ちてしまった人、
ずっと不遇な人の、「こんちくしょう」に応えたい。
「今に見ていろ」に応えたいです。
≪水野≫ とても熱い気持ちが伝わってくる言葉です。
次作も考えていらっしゃるのですか?
≪大塚≫ 次は営業に戻ろうと思います。1年以上かけて、
提案営業のコテコテのバイブル書を書きます。
表面を舐める本ではなく、箸の上げ下ろしまで、とことん追求した本を書きます。
≪水野≫ とても楽しみです。それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします。
≪大塚≫ 夢は絶対に叶います。
大きければ大きい程いいです。
40代で絶対に諦めてはいけない。諦めないでください。
≪水野≫ 力強いです。
≪大塚≫ 俺だって出来たんだから、ということを伝えたいです。
自分で言うだけではなく、人から言われるので悲しいですが。(笑)
≪水野≫ 本を出版され、名だたる企業のコンサルタントをされている大塚さんだから
出来た訳ではなく、誰でも40代から逆転で出来るということですね。
≪大塚≫ 一つのことに時間をかければ何とかなります。
≪水野≫ 私は本書を読んで、バランスが大切だと感じました。
仕事だけでなく、家族のこと、子どものこと、地域のこと、人付き合いのこと、
全てに頑張ることで、相乗効果のようなパワーを産むのだと改めて思いました。
上手くいかない人は、大塚さんがおっしゃるように、歯車がかみ合っていないだけですので、
それを直せば、劇的に勢いがついて、結果が変わっていくのではないかと感じます。
≪大塚≫ はい。ただ、バランスよくやっていくのは大事ですが、ある時期だけは、
バランスなど関係なく一点集中でやっていいと思います。
それをずっと続けるのは良くないので、注意すればいいのです。
状況を逸したような量、一時、世捨て人のように、突き抜けるまでやり続けることによって、
一点突破できます。
≪水野≫ 量質転換は、大塚さんの本に必ず入っているテーマです。
質の高いものを生み出すためには、膨大な量の蓄積が必要で、その蓄積が熟成し、
昇華し、収斂されて質を生み出すという素晴らしい考え方です。
本書は大塚さんの思想が100% 生搾りです。30代後半、40代の方、
そして若い方にも読んでいただきたいですね。
本日は良いお話を有難うございました。
≪大塚≫ こちらこそ有難うございました。
(構成 金子美子)
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◆インタビュアー 水野俊哉
【プロフィール】1973年生まれ。ビジネス書著者。
著書一覧 「成功本50冊勝ち抜け案内」(光文社)「成功本51冊もっと勝ち抜け案内」(光文社)
「お金持ちになるマネー本厳選50冊」(講談社)「知っているようで知らない 法則のトリセツ」(徳間書店)
「「ビジネス書」のトリセツ」(徳間書店)「モテ本案内51」(ディスカヴァートゥエンティワン)
「誰もが無理なく夢を引き寄せる365日の法則」(きこ書房)「ビジネス本作家の値打ち」(扶桑社)
「マトリックス図解思考」(徳間書店)「徹底網羅お金儲けのトリセツ」(PHP研究所)
「ビジネス用語の常識・非常識」(双葉新書)
取材/日経新聞、日経ビジネスアソシエ、日経キャリアマガジン、日経WOMAN、ゆかしメディア他
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