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外交官が韓国滞在の中で、韓国人との壮絶なディベートを経て韓国の現在像と日本との歴史観の違いを掘り下げています。韓国に長期滞在し、韓国語で韓国人と議論をたたかわせた、韓国、日本の両方を理解している人でなければできない分析だと思います。また大抵の場合は、戦後の話をするとイキオイで負けてしまう、(日本は戦後補償を何もしていない無責任な国だという誤った思い込みのある)韓国人に真っ向からひとつひとつ事実を挙げて反論を述べる、こういう人こそ外交官だな、と思いますし、この情熱は韓国への愛着からくるものだと思います。ただ、太平洋戦争そのものに対する解釈が比較的教科書的な印象なのは、やはりお役人だからなのか、とちょっと思ったりして。
「韓国のことを語るのであれば、韓国に実際に住んだ人の言うことでないと信用できない」と本を貸してくれたI嬢(日韓カップル)は言っていました。確かにその土地の人と意見を交わし、身をもって自分と相手の個人同士の違い、共有できることを理解し、それを積み重ねた結果、その国の人々に対する自分自身の概念ができてくるのだと思います。書籍に一般論が書いてあっても、それが個々のケースにあてはまるかどうか、自分にとっての事実になるか、自分自身で確かめなければわかりませんので。
自分の韓国と日本への知識が不十分なので、今回はやや消化不良気味のようにも思います。何年か経ったら、また読んでみたいです。その時、今よりピンとくるものが増えていると良いのですが。それからP41と129に”国・正義・安保を忘れた「世界市民」気取り(ウルトラモダニズム)”というような表現があり、強く印象に残りました。現実を省みない理想は、実現するのが難しいということでしょうか。世界はひとつ、人類は兄弟、かもしれませんが、自分の立っているところを知ることなしに前進はできない?と解釈したのですが。
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