●ストーリィ紹介●
| 風が吹く丘。
ここからはすぐ目の下に街並みが見渡せる。地球から惑星アルファへの移民を乗せた巨大な宇宙船ダイダロスの居住区域。 わたし……わたしの名前はクリス。
不意に、目の前の街の中で爆発が起こった。
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| FFシリーズで今をときめくスクウェアが、10年以上昔にこういうパソコンゲームを出していたってご存知の方は、どのくらいいらっしゃるんでしょうね(^^;。FF、ロマサガ、聖剣伝説、クロノトリガーと有名タイトルてんこもりなスクウェアですけど、私にとって未だにスクウェアと聞いて懐かしく、そして印象深く思い出すのはこの『α』だったりします。
プレイしたことがあるという方はあまりいらっしゃらないでしょうから、ざっとしたストーリィ紹介をしておきますね。 |
| 地球からの移民を乗せ、長い長い旅をしつつ新しい移住先惑星アルファへ向かう巨大宇宙船ダイダロス。住民達の生活はメインコンピュータに制御されたポリスロボットが管理しており、人々は数世代に渡る旅の間にすっかり無気力になってしまっていた。
物語はその居住区域が見渡せる丘の上で、主人公の少女クリスが不意に気づくところから始まる。クリスという名前以外、彼女は自分に関する全ての記憶を失っていた。 そんな彼女の目の前で突然起こる爆発。現場に行ってみるとスタジアムが燃えている。通行人によると、「コンピュータによる管理・支配」に反発した一派が革命と称して爆発を起こしたらしい。
やがて、クリスは元の丘の近くに戻ってくる。そこで彼女は革命派の副リーダーに出会い、彼らの革命の目的等について聞かされる。ところがそこにポリスの襲撃が。一度はつかまったものの再び釈放され、やっとの思いでそこに戻ってみると、ポリスに壊されたアジトがむなしく残るのみ……
ポリスに侵入し、ロボットを倒しつつ、リーダー・キースを助け出すクリス。
キースの遺志を継ぎ、クリスは様々な障害を乗り越えてなんとかメインコンピュータを爆破する。そして船をアルファに降ろそうとブリッジへ。
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| この『α』は、『DEATH TRAP』というAVGシリーズの第3作目として作られたもので(ただし1・2と3の間につながりは無し)、第2作目の『WILL』ではヒロインの目覚めの場面の目パチアニメーションが売りだったりしたんですが、3作目の『α』ではさらにそれが進んで、クリスが戦闘する場面で、銃を構え、撃つアニメーションが挿入されていたりしました。当時はアニメーションが取り入れられたAVG自体が珍しくて、それだけでも「おおー、動いてる」と思った覚えがあります。
また、オープニングとエンディングで流れるテーマ音楽が結構好きで、当時そのメロディを自分でアレンジしてピアノで弾いてたりもしました(^^)。 けれど、私にとって『α』で一番懐かしいのは、このゲームで初めて原作つきのノベライズ(小説化)というものをしてみたということだったりします。
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| ブリッジに入った時、流れ出したメッセージ。それはダイダロスを送り出した人々が残したメッセージでした。
ダイダロスを送り出す時、彼らは2体のアンドロイドを乗せたのだそうです。
そう告げた後、彼女に着陸システムを作動させるよう命じてメッセージは切れます。そして彼女は着陸システムのボタンを押し、エンディングテーマが流れ出す…… |
| プレイした当時、私は最後のこれを見た直後、「どうしてこんなところで終わるの?」と唖然としたのを覚えてます。
だって、そうじゃないですか。自分は人間だと思っていたクリスが、いきなり自分はアンドロイドだったと知らされてショックを受けない筈は無いですよね。しかも、ダイダロスに着陸させるためのアンドロイドだったのなら、彼女はゲーム内の行動で自らの役目を全て終えてしまった訳で。 ダイダロスの人達はこれから目的地に降り立って新しい生活を始めるんでしょう。けれど、これから先、クリスはいったいどうするんだろう。お役ごめんになってしまったアンドロイドは、これから先何を思って何のために生きていけばいいんだろう。
それがなんだか凄く納得出来なくて。 クリスのその後が気になって、役目を終えた途端に殺されてしまったキースが可哀相で……ついに、あるべきその後のドラマを補うためにこのゲームの後日談を書き始めてしまったんです。(確か、クリスがブリッジのメッセージにショックを受け、一度は使命を放棄して街へ戻るけれど、そこで生き延びた革命の副リーダーに出会って……みたいな話にしたような気がする。捜してみたんだけど、この時の原稿は見つかりませんでした(^^;) |
| そういえば……このゲームが出た頃、パソコンゲーム雑誌(「テクノポリス」じゃなかったかと思うんだけど、はっきり覚えてない……)でクリスのその後について触れたエッセイがありまして。現物が手元にもう無いんで記憶のみになりますが、確かこんな感じのものだったと思います。
こういうパターンだろうか。
自分が疑問に感じた部分を、なんだかこのエッセイが出したエピソードが補ってくれたように感じられて、凄く嬉しくなったのを覚えています。 |
| 考えてみると、私が今はまり倒してる『ワイルドアームズ』って、ある意味、当時私がこの『α』ですり抜けられてしまって不満に感じていたテーマを、きっちり描いた作品のような気がします。うーむ、そりゃあ、ハマる訳だな……(^^;。
でも、不満はあったけれど、ゲーム中のキャラクターにここまで強く思い入れしたのってこの時が初めてでしたし、なんだかんだ言ってやはり私にとっては懐かしいゲームです……。 (しかし、グラフィックは最先端を行き、シナリオの基本プロットも面白いが、後半からエンディングにかけて腰砕けになる傾向があり、キャラの扱いも意外と詰めが甘い……うーむ、もしかしてスクウェアって10年前から変わってないんだろーか(^^;) |