minimi 北スマトラをゆく!(タイトル)




8.何かが叫んでる!


 日が照っていた空が、急に雨に変わった。
今、インドネシアは雨季である。
11月頃から3月頃までこのような天気が続く。

雨季はたくさんの恵みをもたらす。
特にこの時期にしかお目見えしない果物もある。

それは、果物の王様と言われている「
ドゥリアン durian」、
果物の女王「
マンゴスチン manggis」。
durianが苦手なminimi だが、この旬の時期、再度挑戦したいと密かに闘志を燃やしていた。
その結果は後日、乞うご期待。

インドネシアの雨は1日中ず〜と降り続く事はあまりない。
日中の雨は、1時間ほど待っていればそのうち小降りになり、またギラギラの太陽が
顔を出す。

北スマトラ民族博物館
北スマトラ民族博物館
 北と西スマトラの主な民族は、アチェ、マレー、
 ミナンカバウ、パダン、バタッカロ、バタットバ、
 バタッマンデリンである。

 これらの民族の文化や歴史は、この博物館で知る
 ことができる。

 民族衣装や装飾品、昔の生活のようす、農耕の歴史
 王族の歴史などたくさんの資料が展示されている。

博物館に入ってすぐ、それぞれの民族の婚礼衣装が、マネキンによって紹介されており、
民族の違いを知るには一番わかりやすい。

私がぜひ見たかった物は、「
イカット」といわれる織物の模様である。
糸の質や色具合、織り方の違い、そして繊細な模様。
それぞれの民族独自の模様が美しい。
ほんとに見事な織物ばかりである。
そしてminimi は後日、すばらしいイカットに巡り会うのだった。
 
博物館を出て前の道を渡り、小さな店先で帰りのベモを待つ。
その店にある大きなガラスケースの中には、何冊かの大学ノートと数本のえんぴつと
消しゴム。
多分...売っているのだと思う。
ちなみに下の段には何もナシ。

お店の奥はもしかしてネットカフェ?
2台のパソコンに向かって、何人かの学生らしき人達が何やら真剣に打ち込んでいる。

近くに学校があるのかな。

たくさんの男子学生が乗り場にやってきたおかげで、私たちは目的のベモにさっぱり
乗ることができず、店先でのんびり時間を潰すこととなってしまった。
急ぐ訳じゃぁないのでいいんだけど。

  家に帰ったその晩は、疲れたせいかバタンキューと眠りについてしまった。
ほんとは疲れてなくてもいつもバタンキューなのだが(笑)。


これは夢なのか...。
外で何かが叫んでる...。
獣の声? 犬? なんだろう。
起きあがり耳を澄ませる。

遠吠えのようだと思ったが、人の声だ。
家の周りを人が何かを叫びながら進んでる。
(泥棒か?!)
隣で寝ているRAはぐっすり眠っていて起きる気配なし。
こんなにおっきな声なのに。

部屋を出てみんなに知らせた方がいいのか。
でもリビングにはもうすでに人がいるらしい。
なんとなくその事を考えながら、またまた深い眠りについてしまった無責任なminimi
であった。

朝起きて、さっそく夕べの事を話した。
夢かもしれないと前置きをして。(夢か現実かわからんくらい疲れていたので)

答えはすぐ返ってきた。
どうやら断食月の間、その声は毎日あるらしい。
あれまっ、その前の日は全然聞こえなかったわぁ。

「それは、
sahur (サフール)と言ってるんだよ。
 1日の断食が始まる前に、食べる時間を近所のみんなに知らせてくれているんだ」

そうなんだ〜。
断食の約1ヶ月間、町内単位でそういう役目を朝方交替でやっているそうだ。

ん、明日の朝方また聞こえるかな。
しかしその後は、一切その声を聞いたことがない。
聞こえないほどフカ〜イ眠りについてる図太い神経のminimi だったのだ。



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