第三回民間教育学会(2005年12月23日〜12月23日
於:目黒区中小企業センター2階集会室(目黒区民センター内)
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シンポジウム:1月25日PM13:30〜17:00
HINO飛ぶ教室 滝口 仁
アイ・メンタルスクール 杉浦 昌子
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1、HINO飛ぶ教室 滝口 仁 : インクルージョン教育
八王子市の東側に位置する日野市にあるフリースクールです。当初が学習塾からスタートしました。学力に関係なく、どんな子でも入れる塾でやっていました。家庭内暴力が吹き荒れる時代には、そういうツッパリの子も入れてみて不安はありましたが、結果的に強い子が弱い子をフォローできるようになっていきました。そののち不登校児もだんだんと受け入れるようにし、知的障害、統合失調症や自閉症の子まで増えてきました。 教室に通ってくる子は新宿か山梨県上野原まで広がっています。主に午後から夜間にかけて子どもたちを預かっています。
1994年にサラマンカ宣言があり、世界的にインクルーション教育が認知されました。インクルーション教育とは、障害のあるなしではなく、すべてのニーズに応える教育です。障害児はもちろん、優秀児、貧困児、文化的・民族的マイノリティーから、不登校、メンタル系の病気、いじめ、対人関係困難なすべての子どもたちのための教育です。 わが国では従来の盲・聾中心の特殊教育から、LD・ADHDを含めた発達障害を包括するような特別支援教育が文部科学省から打ち出されました。しかし本音では養護学校は普通学校の10倍もの経費がかかるとして、特に盲・聾学校を削減する方向で動いています。養護学校が統合されることで、通学が困難になる生徒も出てきます。最早、養護学校は教育の「聖域」ではなくなってきており、予算の削減の対象になってきました。また、東京都などでは就労支援を主体とした養護学校の「エリート校」の創立を計画し、障害者の中でも程度の軽い、重いで障害者の能力差別を行なおうとしています。
LD、ADHD児が増加しているとも言われていますが、そういう概念が普及したためです。LD・ADHD児をわざわざ別けて教育する必要はないと思います。国は障害者の枠を拡大して隔離しようとしているだけです。
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2、アイ・メンタルスクール 杉浦 昌子
名古屋市内で下は中学生から上は46歳まで全員共同の寮で預かっています。24時間体制でスタッフが管理しており、スタッフには元不登校生を使っておりません。25年ぐらい前に姉と補習塾を始めたのがきっかけです。当時は補習塾として愛知県で一番の生徒数がありました。次第に学校や塾に行かない生徒が増え始め、訪問カウンセリングを始めました。不登校のための親の教室、生徒の教室をつくりました。姉との考え方の違いで12、3年前から独立し、現在に至っております。
都会の中でスクールを運営する理由は、生徒に就職の機会を与えやすいからです。現在ファミリーレストランのチェーン店と静岡の工場と提携しております。大手と提携すること、将来は正社員とて働ける展望が見えれば、子どもたちも一生懸命大検とかにチャレンジするわけです。大手は高卒以上でないと正社員にはなれないのです。ときには新しく入ってきた子に先輩たちの職場を見せて、やればここまでできるんだということを認識させます。口で言うより説得力があります。
うちであずかっている子は、近所で迷惑をかけている子どもたちです。訪問したときいきなり暴力で訴える子もいるので、最近では警察も協力的になっています。しかし、現場では決して親子共に過去を責めたりはしない方針で、あくまでも将来に向けた立ち直りが大切なのです。
私が一番嫌な仕事はひきこもりの子の家に行って連れ出すときです。暴力に怯えながら無理をせずに寮に連れて行きます。このときが精神的に辛いです。しかしそこに強引は手法はとっていません。何度も親と話し合いながら、ときには寮の見学までしてもらって、お互い納得の上で連れ出します。
うちであずかれない子供もいます。長年の経験でだいたいの判断はつきます。まずは、精神疾患者です。寮生活より医療が必要な場合はお断りします。入寮している生徒で精神薬を投与している子は、薬物をしっかり管理しています。寮はみんなで清掃してきれいに管理します。学校へ行けない子は車で送り迎えします。寝食しっかりしていれば、あとは寮内では意外に自由です。寮を逃げ出す子はほとんどいませんし、ほぼ全員、あずかったときよりも改善しています。
最近の傾向として年々子供の質が悪くなっています。と同時に10年ぐらいの間で親も変化してきています。昔は子供を送り出すとき泣いている母親、会社を休んで子供が出て行く姿を見つめる父親がいました。今はそういう親はほとんどいません。
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研究発表会:1月26日AM10:00〜PM12:00
「法学教育ならではの更正力」 Kenビジネススクール:田中謙次 松村英美 黒田英昭
「教育としてのアレキサンダー・テクニーク」 アレキサンダー・テクニーク国際教師:河上裕彦・
横江大樹
「ニートたちのセンタク」 ニュースタート事務局:中本英彦 二神能基
「『発達障害・不登校・無気力』保護者、教育関係者等のための勉強会報告」
M-netアビにオンスクール:増田陽子 鈴木雅巳 鈴木勝博
「働く」ことの再認識 NESげんこつ:木村鉄也
「現代の子供の体力低下について」
スポーツ広場:西園一也 |
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1.「法学教育ならではの更正力」 Kenビジネススクール:田中謙次 松村英美 黒田英昭
法学教育が自分の将来に道を見出せないでいる若者に,目標を見つけ社会化する契機を与える要因を秘めていることが,私の経験上明らかになりつつあります。
当スクールで学ぶ悩める若者の多くは,法学教育を通じて、高い志を持つようになり日々を生きるようになっています。これは、法律学そのものに秘められた力が働いていると言わざるを得ないでしょう。その根拠については字数の関係上割愛せざるをえないので結論だけを申し上げると、現在のひきこもり・非行・ニート等の問題は,子どもたちに、現実の厳しさに立ち向かう能力を身に付けさせずに、学校を卒業させたことに原因があるように思います。法学教育は学ぶことを通じて、それを体得し得るひとつの道具であります。
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2.「教育としてのアレキサンダー・テクニーク」 アレキサンダー・テクニーク国際教師
:河上裕彦・横江大樹
アレクサンダー・テクニーク(以下AT)を学ぶことで、身体的・精神的を問わず多くの不調を改善することができます。1973年にノーベル生理学・医学賞を受賞したニコラス・ティンバーゲンは、その受賞演説の中で、彼の妻と娘の1人と彼自身がそれぞれ別のATの教師からレッスンを受け、高血圧、呼吸、睡眠の深さ、全体的な陽気さや精神的な緊張、外からの圧力に対する弾力性などから、さらには弦楽器を弾くという高度な技術にまでめざましい改善があったと述べました。
そして現在、欧米のほとんどの主要な演劇学校や音楽学校で取り入れられています。そして名古屋エスクールでは不登校児たちの能力の開花に役立たせています。 |

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3.「ニートたちのセンタク」 ニュースタート事務局:中本英彦 二神能基
引きこもりやニートと言われるような仲間と、もう5年近く生活をしています。正直、今の日本社会のなかでの「自立」とか「就職」に向かないと思える若者は結構多いのです。彼らに欠陥があるから?いえいえ、本来人間に必要なダメ同士が支えあう能力こそ、彼らが持っているものなのです。
みんなが中流になってばらばらに「自立」した結果、さまざまな問題がこの国に生まれてしまった。もともと謙虚さを持ったニートの若者が経験を積んで行った先には、むしろ閉塞したこの社会を変えられるエネルギーがあるはずです。
今、行徳を中心に100人程の若者が集まっていますが、そのことを信じながら、したたかに作戦を練っている日々です。ささやかながらこの日本を生きやすくしてみたい…僕たちニートの選択です。
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4.「『発達障害・不登校・無気力』保護者、教育関係者等のための勉強会報告」
M-netアビにオンスクール:増田陽子 鈴木雅巳 鈴木勝博
本校は、不登校の子どもたちの新しい進路先である、静岡県教育委員会指定の通信制高校技能教育施設です。 生徒を受け入れていく上で、特別支援教育の知識を対応を学ぶ必要性を強く感じ、スタッフと一緒に大学へ入学し、そこでの学習をもとに実践に活用してきました。
日々進化する教育の新しい情報をもっている人たちのため、目に見えない障害で苦しんでいる子どもたちを幅広く知ってもらうために、12月3日にツインメッセ静岡にて勉強会を開催いたしました。今後も、一方的な講演会ではなく、相互に情報交換ができる勉強会を続けていき、一人でも多くの生徒が笑顔で過ごせる環境を整えられるよう実践していきます。
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5.「働く」ことの再認識 NESげんこつ:木村鉄也
NESげんこつは、フリースクールと学童保育、塾の機能を兼ね備えた施設です。
フリースクールの子どもたちは社会に出ることに対して臆病です。失敗したらどうしよう。急に、朝、行きたくなくなったらどうしよう。と考えるとなかなか一歩が出ません。そんなわけですから、面接も自信なく受けますので、覇気がなくだいたい不採用です。。そうこうしているうちに、働く意欲がなくなってしまうということが多々あります。この問題を解決してくれたのが。自営業者の方々でした。
「アルバイト代はいらない、その代わり、働くことを一から教えて欲しい。」この提案に承諾していただき、焼きそばやとラーメン屋にお世話になることになりました。
大成功でした。自営業者の方は社会の仕組みや働く意味を教えてくれました。生徒のほうも、働くということで、自信を取り戻して行きました。
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6.「現代の子供の体力低下について」
スポーツ広場:西園一也
体育の家庭教師「スポーツ広場を運営していて、現代の子どもたちの運動能力低下を感じます。その原因として、昔のように遊べる空き地がなくなったこと、ゲームなどの室内の遊びがメインになってきたこと、学習塾や習い事に追われて友達同士で遊ぶ機会が少なくなったことが挙げられます。また 昨今の子どもをねらった凶悪事件の増加により、子どもたちを外で安心して遊ばすことができない問題もあります。
親や教師が7才〜9才ぐらいの年齢に身体を使った遊びにより、必要不可欠な運動能力をつける大切さを認識していない、あるいは認識していてもどうしたらよいかわからないといった事情もあります。
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| 文責:澤戸真利 |

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