ながれるかお
女ひとりを坐らせて 花の模様のついと遠のく
赤い空つぶれた光、馬走る速さにひとが一人またがる
水面に空が映りて二匹の金魚窓外へと茎たらす草
走れはしれと声のするのっぺらぼうの男の走り
目のくぼみ黒くぬりつぶし左向く キャンバスは途切れおり
目蓋を半ば開く内に 時計の針は止められて
うねる線層をつくりて色をなす人は動きをやめてしまえり
人型の線にそって描きおく幾何学模様の繰り返し
細道のうねりのなかに少女らの見つめる沼のふいに止まりて
椅子ゆらしながれるかおの人のうち描き続けてわからなくなり
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