線の物体
線の踊りにミロが笑った青深く空のおどりに根がからむ
群衆のわらい怒りがくねくねと線の色となるまでうねる
空も海も溶け出して ひとり 顔を押さえて内を守れり
何もないなにもないと口閉ざす壁となりたる人の体
つまり開いたページを胸にあて空間を見る人ふたり
月光の宵は月も窓枠も白き顔した女を立たす
目を丸くしたところで止まりたる顔のうしろに顔の重なり
まっすぐにバイオリン弾く人の窓の向こうの赤い刻
窓があり人の背がありなで肩のうっすらと外眺めつつ
くるくると遠く空からとおくそらへと曲線の物体たちが
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