短歌−蓑虫の揺れ
 

 

 

立たせて拝む

 
 
 
 

寒川に長き橋あり橋の上からみる富士のひろがり

正月の電車に揺られ来て神社砂利のけむりを立たせて拝む

祖父母なく伯母なくなりて過ぎゆけり残されてなすびの箸置き

シクラメン冷たい風に売られおり赤い花びら反り返し

同じ木のおなじ場所から咲きはじむ交番前の並木の桜

桜並木の公園にペンキ塗立て銀のブランコ

ポプラの並木の消えてしまいぬ電線続く国道沿い

 

 
 
*初出:「個性」(2003年6月号)
 
 
 
 
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© Mizuho TAKAHASHI  http://homepage3.nifty.com/mino-mushi/
短歌−蓑虫の揺れ