2000年の澤崎(7月〜8月)
※見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。
6・澤崎、2失点で今季初黒星(7月5日)1−6(対阪神戦・大阪ドーム)◇
6月21日以来、中13日の先発マウンド。この日も阪神打線は左打者を並べてきました。
●1〜2回
先頭打者坪井への投球を見て、驚きました。今年悪かった直球に力がある!低目に決まり、コースも外角。今日の澤崎はいい!とはいえ、その直後狙いすぎて外角低目の直球がわずかにはずれ、四球になったのは困ったものですが。続く田中はショートへの内野安打。無死1、2塁のピンチも、フランクリンを直球で空振りの三振、新庄をまた直球でサードゴロダブルプレーに打ち取り、何とか切り抜けます。
今までの試合はスライダー中心の組み立てでしたが、序盤は直球が多くなっていました。
2回は1回に比べやや球が高くなりましたが、三者凡退に仕留めます。
●3回
1死後、投手川尻にセンター前へ運ばれます。坪井をセカンドフライに打ち取るも、2番・田中は2−1と追い込みながら真ん中に入ったフォークを打たれ、これが右中間を深々と破られるスリーベースとなり1失点。なおも2死3塁で、続くフランクリンには死球を与えて2死1、3塁となりましたが、新庄をライトフライに打ち取りスリーアウト。追い込んでおきながら投げた田中へのあの球は完全な失投でした。
●4回
5番・大豊にまたもや甘く入ったフォークを打たれ、無死2塁。1死後、7番・平尾にはまたもフォークを打たれレフト前へ。1死1、3塁後、山田に初球の外角へのフォークをライト前へ運ばれ1失点。9番・川尻にきっちり送られて2死2、3塁までされてしまいますが、続く坪井はセンターフライに打ち取りました。
このようにことごとく打たれたのはフォーク。どうせ投げるならワンバウンドくらいのフォークを投げればいいのですが、甘く入って絶好球に。それを阪神打線は見逃しませんでした。序盤直球がまずまずだったのに中盤から球威が落ち、また変化球中心の組み立てになったところを狙われたような感じでした。
続く5回は澤崎からの打順でしたが、代打を出されてしまいました。長いイニングになると今日の投球では苦しいという判断だったのでしょうか。3、4回の投球内容ではその判断も仕方ないと思います。
間隔があいたことに関しては、肘の具合が思わしくなかったという話も出ていたそうなので心配です。次回登板は中何日くらいになるのでしょう。
澤崎・談「調子自体はよかった。だが、決め球のフォークが甘く、それを打たれてしまった。」
(日刊スポーツ・7月6日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 2 | 1 | 0 | 4 | 19 | 6 | 1 | 2 | 2 | 4.12 | 65 |
7・澤崎、3勝目!(7月12日)4−2(対巨人戦・札幌)◇
久々にデーゲームで投げた澤崎。これで完全にローテーション入りを果たしたといえるでしょう。
☆☆☆祝・澤崎 3勝目!! ☆☆☆ (通算・17勝目)
●1〜4回
心配していた立ち上がりの1回は、1死後、2番・清水にツーベースを打たれるものの、後続を断って無失点。2回は5番・清原に1−1から真ん中に甘く入ったスライダーをレフトフェンス手前まで運ばれひやっとしますが、逆風が吹いていたため押し戻され助かりました。続く高橋は得意の外角低目へのスライダーで空振り三振。元木もセカンドゴロに打ち取ります。3回は8番・杉山に四球を与え、無死1塁となりますが何とか無失点。
瀬戸が意識してか内外をうまく使うリードをしていたのが印象的でした。直球も低目に決まり、スライダー、フォークも切れているようでした。
4回。1死後、4番・松井への1−2からのやや真ん中に入った球はこれぞ松井という感じで打ち返され、痛烈な打球がワンバウンドでスタンドに飛び込むエンタイトルツーベースになってしまいます。これで1死2塁。続く清原の1−0からの打球はサードベースに当たり、これがサードエラーとなって松井が一気にホームを踏み、同点にされます。しかしエラーということで自責点はつきませんでした。
●5回
表のカープの攻撃。1死2塁で澤崎の打席。ワイルドピッチで1死3塁となり、なんと2−2と追い込まれながら鮮やかなスリーバントスクイズを決めてくれました。野手でも難しいこのカウントからの貴重な1点。これでカープは1点勝ち越し2−1とました。それで気分を良くしたのか、裏は2つの三振を奪う好投を見せました。
●6回
いよいよ今季最長のイニングへ。1番・仁志にセンター前。2番・清水のセンターフライもいい当たりでひやっとしました。続く江藤のレフトフライもいい当たり。ここへきて今まで良かったフォークを打たれます。松井へはそのスライダーが落ちるところをうまく打たれ、センター前へ。これで2死1、2塁。川端コーチがマウンドへ行った後、清原を迎えますが、サードゴロに仕留めます。しかしその球も瀬戸の構えた内角高目とは逆の外角低目へ行ってしまうなど、不安を感じさせるものでした。
結局7回表の澤崎の打席は代打を送られます。その後のカープは4人の投手をつぎ込み1失点。澤崎に勝ち星をプレゼントしました。
試合後のヒーローインタビューでは「瀬戸さんに助けていただいて…野手の方に助けていただいて…」とあくまでも控えめなコメント。ルーキーの年にも同じようなことを言っていました。
今日の澤崎は本人曰く「調子はよくなかった」ということでしたが、落ち着いて投げているように見えました。前回打たれらフォークも良かったです。直球も変化球も、とにかく低目に低目にと心がけているようでした。初登板の頃の落ち着きの無さとは雲泥の差です。
6回・96球を投げた澤崎。しかし6回は球威が落ちていたようなので、そのあたりが課題でしょうね。ともあれ自信にはなったことと思います。
澤崎・談「調子はよくなかったけどボールを低めに集めたのがよかった。スクイズは『あるかな』と思っていたんで心の準備はできていた。」
(日刊スポーツ・7月13日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 3 | 1 | 0 | 6 | 23 | 4 | 5 | 1 | 0 | 3.16 | 96 |
8・澤崎、我慢の投球も(7月19日)1−2(対横浜戦・横浜)◎
澤崎が関東で投げるのは今季初めてです。
実は私がこの試合で注目していたのが横浜・金城との対戦。2年目で、最近レギュラーに定着していますが、この金城が野手に転向したのはプロ入り後。投手だった社会人時代(住友金属)時代、96年のアマチュア王座決定戦で、この浜スタで、当時青学の4年生だった澤崎と投げ合ったことがあるのです。そんなこともあって、私にとって懐かしい対戦でした。
その時は澤崎のいる青学が勝ちましたが、今回は同じ場所で投手と打者として戦うことになりました。さて、どちらが勝つのでしょうか…。
●1〜2回
まず澤崎がマウンドに上がる時の顔を見て驚きました。目がつりあがり、いつも以上に気合の入った表情を浮かべていたからです。これは何かやってくれるかも…そんな予感がしたほどでした。
ただ初回は力が入りすぎていたのか、いきなり先頭打者の石井琢に四球。全て高目に浮いてしまいました。2番・金城の初球にいきなり二盗を決められ、無死2塁。しかし金城をセカンドゴロに打ち取った後は落ち着いたのか、鈴木尚を外角低目へのスライダーで空振り三振、ローズをサードゴロに仕留めピンチをしのぎます。
2回は駒田にセカンドへの内野安打を打たれるものの、後続を断って無失点としました。
●3〜4回
3回表の先頭打者は澤崎。逆らわず素直なバッティングでレフト前へ運びます。その後バントやヒットなどで3塁まで進みますが、結局本塁は踏めず、この回はベンチに戻ることができませんでした。
その疲れが心配される3回裏。1死後、1番・石井琢にやや真ん中への直球をライト前へ。これで1死1塁。2死後にまたもや二盗を決められます。同じ選手にあっさり2つめの盗塁をされてしまいましたが、これはちょっとバッテリーが無警戒ではないでしょうか。その後は鈴木尚をライトフライに打ち取りこの回を抑えました。
4回は2死1塁の場面で、今度は中根に二盗を決められます。これで2死2塁。7番・谷繁に四球を与え、2死1、2塁としますが8番・佐伯をレフトフライに打ち取ります。
●5〜6回
味方の援護点はなく、我慢の投球が続きます。5回表にはまた澤崎が先頭打者でしたが、自らセーフティーバントを試み、何としても1点が欲しいという執念を見せました。その裏は走者を出すも金城をピッチャーゴロでダブルプレーに仕留め無失点。6回は三者凡退でした。
●7回
今季最長イニングに突入。7回、いきなり先頭打者の駒田にセカンドへの内野安打を打たれます。続く7番・谷繁にもレフト前へ。この試合初の連打でした。ここで川端コーチがマウンドへ。8番・佐伯はバントを失敗しましたが、続く9番・小宮山にはきっちり決められ、2死2、3塁。この日2安打の石井琢を敬遠した後、打席には金城。しかし1−1からの渾身の直球でピッチャーゴロに仕留めます。これを澤崎が自分で3塁走者に直接タッチしてアウト。このプレーは澤崎らしいいいフィールディングでした。
そしてその裏、金本がホームラン!勝ち越しです。ベンチ前でキャッチボールをしていた澤崎が大きく両手を上げてガッツポーズをしました。
●8回
1点もらった後でしたが、この回は目に見えて投球が悪くなっていました。球に勢いがないのか、ことごとくいい当りをされます。4番・ローズへのちょうど100球目にはセンターオーバーのスリーベースを打たれてしまいます。そして5番・中根にセンターへの犠牲フライを打たれ、1失点。そろそろ限界ではないかと思いました。
1−1とされた後の9回裏、小山田→広池→山崎健→高橋のリレーも実らず、最後はなんと金城がサヨナラヒット!澤崎には4打数ノーヒットといいところがなかった金城でしたが、最後の最後でヒーローとなったのは彼の方でした。
打線の援護は結局金本のホームランのみ。横浜・小宮山の術中にはまったという感じでした。1点勝ち越した直後に点を取られたのが悔やまれますが、最長のイニングを1失点で投げたというのは自信になったことと思います。ただ、100球近くになった時は、目に見えて球の勢いがなくなっていました。肘もまだ万全ではないようなので、8回での交代は仕方がなかったでしょう。
しかし今季見た中では、一番気迫に溢れた投球だったと思います。気持ちでは全然負けていなかったですし。
次回登板はオールスター後なので、ゆっくり休んで、またいい投球を見せてほしいです。
澤崎・談「点をもらった後の失点が…。でも、緊張感を持続できたので何とか抑えられた。あれだけ投げられたので次につながると思う。」
(スポーツニッポン・7月20日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 3 | 1 | 0 | 8 | 33 | 7 | 4 | 3 | 0 | 2.67 | 106 |
9・澤崎、4勝目!(7月29日)8−4(対阪神戦・甲子園)◇
今日は打つ方でも大活躍。なんと3打点を叩き出しました。
☆☆☆祝・澤崎 4勝目!! ☆☆☆ (通算・18勝目)
後半戦最初の登板で4勝目を挙げました。
●1〜2回
心配していた立ち上がり。まず1番・坪井を初球スライダーでファーストゴロに打ち取ります。続く2番・田中もレフトフライに仕留めますが、3番・ハートキーに1−1から高目に入ったフォークをセンター前に運ばれ、2死1塁。しかし新庄は低目の直球を打たせてサードゴロ。最初のピンチをしのぎます。
西山のホームランで1点先制後の2回。先頭打者のタラスコに四球を与えてしまいますが、後続を断って無失点に抑えました。
●3〜5回
3回表の攻撃は二死満塁で澤崎の打席。前の打席(2回表)でも見事なツーベースヒットを打ったのですが、ここでも左中間を破る走者一掃のツーベース!3点を叩き出します。
しかし前の回もこの回も本塁に帰る事ができず、塁上に立ちっぱなしとなりました。疲れが心配されましたが、その裏は三者凡退。4回には1死後新庄に四球を与えてしまいますが、走者を進めさせませんでした。5回も三者凡退でした。
ここまで許したヒットはわずか1本。こう書くと素晴らしい投球だったようですが、テレビで見た感じではそう思えませんでした。というのも捕手の構えたところとは大きく外れたところに球が行ったり、変化球がすっぽ抜けたりワンバウンドになったりというシーンが多々あったからです。しかし低目へ低目へと心がけていたようなのと、直球がまずまずだったこと、阪神打線が早いカウントで打ちにいってくれたことなどが幸いしていたようです。
●6〜7回
6回表に追加点が入り、8−0と大きくリードを広げたところで迎えた6回裏。ハートキーにこの日2本目のヒットとなる(1本目を打ったのもハートキー)センターオーバーのスリーベースを打たれます。変化球が甘く入ってしまいました。しかし新庄は初球を打ってくれてサードへのファーストフライ。今日は新庄に助けられました。
7回裏。ここまでの投球数は75球。先頭打者の5番・タラスコに高目に入った直球を運ばれ、ホームラン。初の失点となります。特に外人には初球に気を付けろというのはよく言われることですが、これも不用意でした。
これで眠っていた阪神打線に火がつきます。続く矢野もレフト前ヒットで続きます。7番・根本はレフトフライに打ち取るも、これも危ない甘い球でした。8番・吉田にも甘く入った直球をライト前へ。1死1、2塁となったところで川端コーチがマウンドに行きましたが、ここは続投。しかし代打・桧山に2−1と追い込んだ後にこれも甘いスライダーをライト前へ運ばれます。これで2点目。ここで交代となりました。その後、2番手のウルソーが四球、満塁で登板した3番手の山崎健が押し出しを与え、更に1点が入ってしまいました。
今季はそうなのですが、やはり6〜7回、球数にして百球近くなるとがくっと球威が落ちてしまいます。比較的低目に行っていた直球が高目に浮いたところを狙われました。続投だったら更に傷口を広げていたように思えます。
今日は大量リードと阪神打線の拙攻に助けられ、何とか気迫で乗り切ったという感じがしました。数字だけ見れば好投といえるかもしれませんが、私は今月に入ってからでは一番悪かったと思いました。
降板に関しては「肘痛の違和感もあったので」という首脳陣のコメントがラジオであったそうです。大した事がないといいのですが。
澤崎・談「最初から飛ばしたんで、ちょっと疲れた……。最後まで投げたかったけど今の状態じゃ仕方がない。」
(日刊スポーツ・7月30日)
その他のコメントは「こぼれ話」にアップしました。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 4 | 1 | 0 | 6 1/3 | 27 | 6 | 2 | 2 | 3 | 2.93 | 88 |
10・澤崎、勝ち投手の権利目前で(8月5日)9−6(対阪神戦・広島)◎
地元市民球場で、何と8連敗中のカープ。その連敗を止めるのは澤崎であってほしかったのですが…。
あと三人抑えれば勝ち投手の権利を得るという5回、マウンドを降りました。味方の大量リードを貰いながら。
●1〜2回
市民球場なので先発投手は試合前、1塁側ブルペンで投球のお披露目。その姿を間近で見たのですが、どうも球がばらばらのような印象を受けました。表情も冴えませんでした。後でテレビのベンチ情報で「ブルペンでは逆球ばかりで最悪だった」と言われるほどでしたが、試合が始まってからも、調子は悪く見えました。
立ち上がりの1回は四球の走者を出すものの抑えますが、2回、いきなり5番・大豊にバックスクリーン左横に飛び込む大きなホームランを打たれます。1死後、7番・塩谷を四球で出しますが、8番・田中をピッチャーゴロでダブルプレーに仕留め、この回は1失点にしのぎます。
しかし、直球は遅く(135キロ前後)、切れも今一つに見えました。低目を狙おうという意識はあったようですが、思うようにストライクが取れなかったようでした。
その裏、味方打線が大当たりで先発星野をノックアウト。一気に6点を稼ぎます。澤崎自らも無死満塁の場面でセンター前タイムリーヒットを打ち、打点1を叩き出しました。
●3〜4回
3回、澤崎をアクシデントが襲います。先頭打者の9番・中込はファーストゴロに打ち取りましたが、その時折れたバットが澤崎の右足つま先に当たります。ベンチに戻っての治療後、再びマウンドに姿を現しましたが、次の打者からアウトを取った後、2番・吉田剛にライト前、3番・タラスコにレフト前、4番・新庄にライト前タイムリー。全て初球の甘い球を狙われての3連打で1点を失います。
3回裏にまた味方が1点を取り、これで7−2。4回表は先頭打者の矢野にレフト線を破られるツーベースを打たれますが、その後四球を出すも、ダブルプレーに打ち取り切り抜けます。その後の9番・代打根本への投球は低目の球をうまく使う落ち着いた攻めで、センターフライに打ち取りました。これが立ち直りの兆しかと思ったのですが…。
●5回
4回裏にカープは1点を入れ、8−2としますが、5回、澤崎はついに捕まりました。先頭打者の1番・代打松田に四球。2番・吉田剛には0−1から力のない真ん中への130キロの直球をセンター前へ運ばれます。これで無死1、2塁。この回は特に球の切れが見られません。川端コーチがマウンドに向かい、交代かとも思いましたが、ここは続投となります。
続くタラスコへの1−1からの3球目のフォークを瀬戸がそらし、走者はそれぞれ進塁します。その直後の4球目、後逸を恐れたか投げた直球は真ん中高目へ入ります。それは打った瞬間わかるライトスタンド上段へ突き刺さるホームランとなりました。その時の澤崎はがっくりとマウンドでうなだれていました。
もう限界と見た首脳陣はここで交代。2番手の山崎健の好投もあってカープは勝ちましたが、澤崎にとっては大量リードを守りきれなかった悔いの残る登板となりました。
前半戦終盤はいい投球を見せていた澤崎でしたが、どうも後半戦に入って調子が悪くなったような気がします。いい時の休みが災いしたのでしょうか。それとも肘への負担、疲れがここにきて現われたのでしょうか。どうも気になります。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 4 | 1 | 0 | 4 0/3 | 21 | 7 | 1 | 4 | 5 | 3.68 | 78 |
11・澤崎、2敗目(8月12日)2−7(対巨人戦・広島)◇
全国ネットの中継がある対ジャイアンツ戦。昨日はジャイアンツ打線が大爆発しましたが、今日の澤崎ではその勢いを止めることはできませんでした。
●1〜2回
まず先頭打者の仁志から低目の直球で見逃し三振を奪う上々の立ち上がり。続く2番・清水はショート東出のエラーで1死1塁となりますが、3番・江藤を空振りの三振、4番・松井の場面で清水に二塁を許しますが、フルカウントでねばられながらも低目の直球を打たせセカンドゴロに打ち取ります。
この立ち上がりを見た感じでは、前回の登板よりは直球に勢いがあっていいかと思ったのですが、好調ジャイアンツ打線はこのまま引き下がりはしませんでした。
5番・清原を外角低目のフォークで空振り三振に仕留めますが、6番・高橋に初球をライト前へ運ばれます。これで1死1塁。続く元木は空振り三振に仕留めますが、その時に二盗を決められ、2死2塁。8番・村田には2−2から139キロ(この日のMAX)直球をセンター前へ。これで1失点となりました。
●3〜4回
1番・仁志にライト前ヒットを打たれ、無死1塁とされ、2番・清水の2球目にはまたもや二盗されてしまいます。この日3回目の盗塁。この日は完全にモーションを盗まれていたらしいですが、それに加えて走者にまで気をまわず余裕がなかったらしく簡単に盗塁を許してしまいました。
その後清水には送られ、1死3塁となったところで3番・江藤にきっちりセンターへの犠牲フライを打たれ1失点。低目の変化球をうまく運ばれてしまいました。
4回はいきなり清原、高橋に連続四球を与えます。そして7番・元木に送られて1死2、3塁とされます。続く村田、そして投手の平松で何とか抑えて、上位打線にはまわさないでほしい…と思ったのですが、ここで首脳陣は敬遠させます。これで1死満塁。平松は三振に仕留め2死満塁としますが、先程もヒットを打っている仁志に1−2からの4球目のスライダーが甘く入り、ツーベースヒットとなり、これで2失点。2番・清水にもフルカウントの末センター前へ運ばれ、また1失点。これで0−5となってしまいます。
●5回
先頭打者の松井の当たりは冷やっとする当たりのライトフライ。台風の影響の逆風に助けられた感じでした。その後、5番・清原に四球。高橋、元木にショートへの内野安打を打たれ、1死満塁のピンチを迎えます。しかし8番・村田をファーストゴロ、続く平松をピッチャーゴロに打ち取ります。
この回で澤崎は降板。今日は今季最多の124球を投げました。
今日は三盗塁を許し、そのうち2回は得点にからんでしまったのも悔やまれますが、やはりボールが先行して捕手の構えたところにいかなかったというのが痛かったです。それから澤崎は昔から内角を攻めきれないという短所があったのですが、今日は特に気になりました。強力打線相手では特に、もっともっと内角に厳しい球を投げる勇気が必要だと思います。
2回連続で5失点の澤崎。次回は正念場。頑張ってほしいです。
澤崎・談「四球から崩れてしまったのが何より悔しい。チームに申し訳ないことをした。」
(スポーツ報知・8月13日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 4 | 2 | 0 | 5 | 27 | 7 | 6 | 4 | 5 | 4.22 | 124 |
12・澤崎、負けを逃れる(8月23日)4−3(対巨人戦・東京ドーム)◇
斎藤雅の復活登板ということで盛り上がった東京ドーム。好投の斎藤雅の引き立て役に終わってしまうところでしたが、最後の最後でチームは逆転勝ち。同時に澤崎の負けも消えました。
●1〜3回
まず立ち上がり。1番・仁志を内角低目へのフォークで空振りの三振に仕留めます。続く清水は三球三振。今度は直球を振らせました。しかし3番・江藤には四球を与え、続く松井には初球の低目の直球を打たれます。これが松井シフトで開いた三遊間を抜けるレフト前ヒット。これで2死1、2塁。5番・清原にも初球を打たれます。右中間を破ろうかという当たりでしたが、ライト・森笠のスーパーキャッチでアウト。この回は無失点に抑えます。
2回は1死後、7番・二岡、8番・村田真に連打を浴びます。一死2、3塁となったところで投手の斎藤雅に2−2と追い込みながらも外角低目のフォークをセンター前へうまく運ばれ、1失点。斎藤に対しての外角攻めが裏目に出たような感じでした。なおも2死1、3塁となりますがその後は仁志、清水を変化球で打ち取りピンチを脱します。
3回はクリーンアップを迎えるも三者凡退に仕留めました。
序盤は1点を取られましたが、直球、変化球ともにまずまずのように見えました。
●4〜6回
4回。2死後にまたもや村田真にツーベースを打たれますが、今度は斎藤雅を力のある高目への直球で空振り三振に仕留めます。
5回は1番・仁志に1−2から甘く入った直球を打たれます。これが左中間を破るツーベース。いきなり無死2塁となってしまいます。ここで2番・清水は初球を送りバント。澤崎が取って1塁へ投げますが、これがワンバウンドでファウルグラウンドに大きくそれる悪送球。1塁へカバーに入っていたのがセカンドの木村だったことも不運でしたが…。この間に走者はホームイン。悔やまれる澤崎のエラーでした。
この無死2塁の場面で、3番・江藤も送りバントをします。澤崎はダイビングキャッチをする執念を見せましたが及ばず、2塁走者は3塁へ。ここで4番・松井がきっちり犠牲フライ。3点目が入ります。5番・清原はセンターフライに打ち取り、この回を終えました。
6回は1死後に7番・二岡に四球を与えるも後続を断ち、無失点。澤崎はこの回でマウンドを降りました。
後半戦は調子を落としていたように見えた澤崎でしたが、今日は久々にいい投球を見せてくれました。ボール球をうまく振らせる投球、低目への投球…。欲を言えばもっと内角攻めを見せてほしかったのですが、いい時の澤崎に近い内容だったと思います。
PBNで関根氏が「ポーカーフェイスの投球だった」と誉めていました。確かに今日は淡々と投げているような感じでした。顔に出やすい澤崎がそうだったということは、やはり調子は悪くはなかったということだと思います。
結局、後の投手が好投してくれたのと、最終回にディアスの逆転スリーランが出てチームは勝ちました。澤崎も好投していただけに、5回のエラーが悔やまれます。しかし調子の悪い時期は脱したように見えたので安心しました。次回は更にいい投球を期待します。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 4 | 2 | 0 | 6 | 27 | 6 | 4 | 2 | 1 | 3.93 | 90 |
7月〜8月の澤崎
7月に入って調子が上がって来ました。イニングが長くなると目に見えて球威が落ちていくのが気になりましたが、それも何度か投げれば大丈夫だろうと思っていました。特にオールスター前最後に投げた横浜戦では、勝つことはできませんでしたが今季最高の投球を見せてくれました。
その後オールスター休みを挟むので、休養して後半戦頑張ってくれれば…と思っていましたが、そうはいきませんでした。右肘の状態がまた悪くなってきていたのです。
2000年の澤崎(9月〜10月)
2000年の澤崎(4月〜6月)
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