1997年の澤崎(6月〜7月)


見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。


17・澤崎、久々に3回を投げる(6月1日)
5−4(対横浜戦・福山)

この日は先発小早川、2番手高橋建の後を受け、3回から登板。久々に3イニングを投げました。
3回は三者凡退にしとめたものの、4回、5回はそれぞれ2安打を打たれてしまいました。

S 防御率 球数
13 3.60 47


18・澤崎、ノーヒットピッチング(6月5日)3−6(対阪神戦・甲子園)

この日は3番手として7、8回を投げました。
2四球を出すものの、阪神打線をノーヒットに抑えました。

S 防御率 球数
3.43 30

19・澤崎、2敗目(6月10日)1−2(対中日戦・広島)

3番手として延長11、12回を投げました。結局、12回にパウエルにタイムリーを打たれ、負け投手になってしまいました。

ああ、また問題は「初球」でした…。澤崎が12回にパウエルに打たれたのは、128キロのスライダー。どうして初球から簡単にストライクを取りにいってしまうのでしょうか。
最近澤崎が打たれるのはこの甘い球を痛打されるパターン。特に外人選手にはよくやられています。(大学時代も多かったのですが)0ー3からでもストライクが取れる投手なのだから、自信を持って時にはボールから攻める投球をしてほしいです。

S 防御率 球数
3.48 27

20・澤崎5勝目!(6月14日)4−3(対巨人戦・東京ドーム)

☆☆☆ 祝・澤崎 5勝目!! ☆☆☆

やっぱり澤崎は先発です!
しばらく中継ぎをやっていましたが、今日のような投球を見ると、また先発に戻ってほしくなります。ローテーションの谷間の暫定的な先発じゃなくて…。

今日は久しぶりの登板ということもあってか(^^;1回は自らのエラーでピンチを広げ、それが失点に結び付いてしまいましたが、その後は無失点に抑え、大学時代に投げていた90キロ台のスローボールを時折投げるなど、余裕が出てきたようでした。ただ、スライダーが高めに浮くなど、あまり調子はよくなかったようでしたが。
しかし、9回の清原のHRは余計でしたね。完投を意識してしまったのか、直球が甘く入ってしまいました。清原の談話では、「真ん中外よりストレート」とのことでしたが、もっと思い切って内角を攻める大胆さがほしいですね。(大学時代も内角を攻め切れず、打たれるケースが多かったです。)

佐々岡に交代した後もピンチが続きましたが、最後は江藤が村田の強い当たりを飛びついて捕る大ファインプレー!!一打サヨナラの場面だっただけに、あのプレーは大きかったです。
澤崎は今回惜しくも完投は逃がしてしまいましたが、きっと近いうちやってくれると思います。そんな予感のする投球でした。
守備でもこの江藤をはじめ、いいプレーが出ました。
8回の高のプレーもお見事でした。今日は守備陣が澤崎を助けてくれましたね。

最近、敗戦処理にまわったり、勝ち負けに関係なく投げさせられていたので心配していましたが、この先発勝利で安心しました。
勝ちのなかったこの1カ月の間、世間はやれ横山だ黒田だと騒ぎ、すっかり影が薄くなっていましたが、これで復活ですね。次回の先発が楽しみです。

澤崎・談
「完投は大変ですね。右足がつりそうだった。何度も逃げ出したかった。」
(スポーツニッポン・6月15日)

S 防御率 球数
8 1/3 31 3.27 114


21・澤崎、またも先発(6月21日)5−4(対横浜戦・秋田)

今日も先発しましたが、調子は今一つでした。TV中継で、顔がアップになった時に苦しそうで疲れた顔をしていたので、これはまずい…と思ったのですが、案の定、苦しい投球でした。スライダーが抜けて、ストレートが高いという悪い投球で、1失点は御の字でしょう。うーん、この前の巨人戦の疲れがまだ抜けないのか、台風の中の移動で疲れたのか(^^;…。そろそろ疲れもピークになる頃ですし。

体調をベストにもっていくのと、調子が悪い時はそれなりに投げる事を覚えるのが今後も大切になっていくでしょうね。6勝目は逃がしましたが、次回は納得のいく投球で、自分の手で勝ちを掴んでほしいです。

ちなみにこの日の勝ち投手は、5番手でこれが3年ぶりの勝ち星となった高橋英樹でした。

S 防御率 球数
21 3.14 81


22・澤崎、5回もたず(6月27日)7−9(対ヤクルト戦・広島)

今日も先発でしたが、ホージーにツーランを打たれるなど、散々な内容でした。
ちなみにこの試合は、厳しい攻めをされた金本が古田につめよるという乱闘寸前の場面もありました。

S 防御率 球数
4 2/3 22 3.48 80

23・澤崎、1回3分の1でKO(7月4日)7−9(対横浜戦・横浜)

今日の先発は2回ももたず5失点の散々な出来。これでチームは今季2度目の4連敗となってしまいました。チームが初回に3点を入れていいムードになっていただけに、残念です。

澤崎・談「連敗ストップとか特別な意識はなかったが、チームのみなさんに迷惑をかけて申し訳ないです。」
(スポーツニッポン・7月5日)

S 防御率 球数
1 1/3 13 4.12 46


24・澤崎6勝目!(7月9日)5−2(対ヤクルト戦・神宮)

☆☆☆ 祝・澤崎 6勝目!! ☆☆☆

今日はもう一つ!

(^^)(^^)/祝・澤崎 プロ入り初完投!!(^^)(^^)/

青学時代に18勝を挙げ、プロ入り初勝利を飾った神宮で、またやってくれました!
試合前、ブルペンで投げるところを観ましたが、なんか一回り小さくなったように見えて、やせたなー、と心配しましたが…そんな心配を見事に吹き飛ばしてくれました。

今日の澤崎は球が低めに集まり、特に前半はフォークがよく、好調ヤクルト打線に連打を許しませんでした。守備陣の好プレーなども出て、安心して観ていられました。ただ、カープ打線もヤクルト山本の前に沈黙していたので、また「打線の援護がなく…」というパターンになってしまうのか…。そんな不安な気持ちでいた頃、6回の怒濤の攻撃!!7回にも得点して、カープのリードがひろがりました。

これで俄然楽になった澤崎…のはずでしたが、痩せた分スタミナがなくなったのか、後半は苦しい投球になりました。ヤクルト打線の粘りの前に6、7回に1失点ずつ。球数も増え、変化球が決まらなくなりました。
8回、城に四球、真中にヒットを打たれ、無死1、2塁となったところで、川端コーチがマウンドへ。ここで交代か、澤崎!?と頭を抱えましたが、ここは続投。そのベンチの期待に応えるように、次の馬場を三振、ホージー、古田を打ち取り、ピンチを脱しました。この時は三村監督に感謝!!!でした。

最後の打者・宮本をセンターフライにしとめ、澤崎はこれで6勝目&プロ入り初完投。試合後のインタビューの第一声が「疲れました」だったことからも、心底疲れた様子がうかがえます。(またラジオを聴きながらインタビューを見ていたので。)いつも立ち上がりが悪く、初回に得点されるパターンの多い澤崎ですが、1回を三者凡退に仕留めたのが、その後自分のペースをつかめて、勝ちにつながったと思います。

試合終了後、澤崎はウイニングボールをベンチ上のスタンドに投げました。その姿を見て、澤崎もプロらしくなったなあ…としみじみ思いました。今までの勝ち試合は、大事にボールを持ち帰っていたのですが、もう今後も勝っていく自信がついて、ボールはこれからも増えるんだからいいんだ、という気持ちがあの行動になったのでしょうか。

今日の完投は本当に大きな大きな自信になったと思います。
試合前、小さくなった印象を受けましたが、声援に送られて帰る澤崎の姿は、一回り大きく見えました。

澤崎・談
「疲れました。最後はつらかった。先発は昨日言われたが、こういう試合を任されて嬉しかった。相手より自分との勝負にかけた。」
(報知新聞・7月10日)

S 防御率 球数
35 3.86 149


25・澤崎7勝目!(7月16日)10−1(対中日戦・ナゴヤドーム)

☆☆☆ 祝・澤崎 7勝目!! ☆☆☆

RCCのリアルタイム中継と、受信の悪いラジオで聴いていました。今日の澤崎はスライダーとフォークがさえ、これまで勝ちのなかったドラゴンズ打線相手に堂々のピッチングを見せてくれました。
まず圧巻だったのは8回。1死1、3塁からレフトフライを打たれ、犠牲フライで1点か…と思ったところ、1塁ランナー立浪がセカンドでアウトになり、3塁ランナーのホームインは認められず、無得点。その後の9回表にカープは4点をとり、10ー0となったところで、澤崎は完封をかけて9回裏のマウンドへ。

しかし、山崎が初球(またぁ…)をレフトポール際にHR!ここで澤崎は交代となりました。この点差で、なぜ!?ソロHRだし、ランナーを出してから代えてもいいのに…と思いましたが、ハタと思い当たりました。多分、21日のYB戦に向けて休ませたのではないでしょうか。目先の完投より、次回の勝ちを首脳陣は優先して、ほぼ勝ちが決まった試合でむやみに球数を投げさせるより、その方がいいという思惑があったのでは?(しかも中4日しかないし(^^;、大野の状態もわからないし。)今日は早めの交代を最初から考えていたのが、予想以上の澤崎の好投で続投させたものの、完封が消えたので交代した…と。

ヒーローインタビューで、澤崎は「野手のみなさんに申し訳ないです。あれだけ守ってもらったのに、1球で…。」「前半はすごい悪かったんですけど、いい感じでボールが荒れてくれたのでドラゴンズは的がしぼりにくかったのでは。」「(オールスター選出で)今日打たれたら嫌だなーと思っていたけど、とりあえず今日の試合に集中することを考えた。」と言っていました。(だんだんインタビュー慣れしてきたような印象を受けました(^^;。)

完封を逃した詰めの甘さが悔やまれますが、次回の登板ではこの経験を是非生かしてほしいですね。とにかく無事7勝目。ほっとしました。

S 防御率 球数
8 0/3 32 3.59 124


26・澤崎、3敗目(7月21日)1−5(対横浜戦・横浜)

澤崎は3敗目となってしまいました。
実は、私は澤崎先発の時に観戦すると、勝つというジンクスがあったのですが、前半戦最後に見事に破れてしまいました。(T^T)

最初に見た感じでは、それほど悪くはないと思いましたが、好調YB打線につかまったのが5回。前の打席でHRを打たれた谷繁に、また同じようなストレート(初球(^^;)を打たれてしまいました。続く進藤、投手三浦にも打たれ、3連打。ここで川端コーチがマウンドに向かい、交代となりました。気になったのは、2連打の後も内野陣がマウンドの澤崎のところへ行ってくれなかったことでした。いつもは野村あたりがけっこう声をかけるのに…。みんな余裕がなかったのでしょうか(^^;。

しかし、投手の三浦にまであんないい当たりをされてはいけません。今日の澤崎は、ストレートはまずまずだったし、味方が同点に追いついてくれたのですから、もうひとふんばりしてほしかったですね。ただ、やっぱり今のYB打線は怖い(^^;。ちょっと甘いところに球がいくと、すぐに打たれてしまいますね。

澤崎はオールスターも出るので、休む暇もないようですが、後半戦最初の登板でいいスタートをきってほしいです。

澤崎・談
「気合が入っていたのですが、力みがありました。」
(スポーツニッポン・7月22日)

S 防御率 球数
4 1/3 18 3.83 68


27・澤崎8勝目!(7月29日)8−3(対巨人戦・東京ドーム)

☆☆☆ 祝・澤崎 8勝目!! ☆☆☆

これで対巨人戦は無傷の4連勝となりました。
今日の澤崎は、調子が悪いながらもまずまずの出来だったのではないでしょうか。間合いをとるなど、工夫も見られました。失投はガルベスと松井への球でした。ガルベスにはスライダーが高めにいってしまい、松井への球はストレートがシュート回転して真ん中に入ってしまいました。松井の時には大差で勝っていたので、思いきりいきすぎたのかも…。あと、ランナーを出してからの投球がなかなかよかったです。時々フォークが高めに行ってひやっとしましたが。2本のHRがいずれもソロで助かりました。慎重になりすぎて球数が多すぎるのが気になりますが、ルーキーでは仕方がないかもしれませんね。

あと、澤崎のタイムリーには驚きました。打った澤崎もすごいですが、0ー2から打たせたベンチもすごいです。澤崎のあの球にくらいついていく姿勢は見ていても気持ちいいですね。大学時代はDHだったので、打席に立つことはなかったのに…。高校時代4番を打っていたのはダテじゃなかったのでしょうか(^^;。

澤崎・談「来た球をただ振っただけですよ。手がしびれてしまって…。」
(日刊スポーツ・7月30日)

S 防御率 球数
8 1/3 36 3.77 139


6月・7月の澤崎

6月途中から再び先発に戻り、この2か月で4勝を挙げました。このあたりから横浜川村、同僚の黒田、横山達との新人王争いも「1歩リード」と騒がれるようになりました
しかしその一方で、前半戦、中継ぎとして投げた疲れが澤崎の体にあらわれはじめました。


1997年の澤崎(8月〜10月)

1997年の澤崎(4月〜5月)